Windows 11/10で遅いSSDの読み書き速度を改善する9つの対処法
多くのユーザーがHDDからSSDへ移行しています。その理由はシンプルで、SSDはパソコンの起動や動作が速いためです。しかし、SSDの読み書き速度が遅くなる問題は現実に存在します。デバイスにSSD(ソリッドステートドライブ)が搭載されている場合、容量が一杯になるにつれてパフォーマンスが大幅に低下することに気づくかもしれません。アプリの起動やファイルのコピーに通常より時間がかかり、最悪の場合フリーズが頻発して使いにくくなることもあります。
SSDとは「Solid State Drive」の略で、集積回路を使ってデータを保存するストレージデバイスです。近年急速に普及しましたが、Windows 10/11などでSSDの読み書き速度が遅くなる原因はいくつか考えられます。主なものは以下の通りです。
- 空き容量の不足
- TRIMコマンドが無効、または存在しない
- AHCIモードが無効になっている
- ブート順序の設定ミス
- パソコンまたはSSDへのウイルス感染
- BIOS/ファームウェアが古い
- SATAポートまたはSATAケーブルの不具合
- メモリ(RAM)不足
これらは、SSDの速度やパフォーマンスが低下する最も一般的な原因です。
ヒント: 読み書き速度の測定には「CrystalDiskMark」や「Parkdale」といった無料ツールが便利です。
Windows 11/10でSSDの読み書き速度が遅いときの解決策
どの原因が該当するのか特定するのは難しいこともありますが、SSDを再び快適に動作させるための対策を以下にまとめました。
- 空き容量を確保してパフォーマンスを向上させる
- TRIMコマンドが有効になっているか確認する
- AHCIモードを有効にする
- 高パフォーマンスの電源プランを選択する
- SSDを最適化する
- SSDのファームウェアを更新する
- 正しいブート順序を設定する
- SATAポートを確認する
- SATAケーブルを確認する
それでは、それぞれの解決策を詳しく見ていきましょう。
1. 空き容量を確保してパフォーマンスを向上させる
SSDの空き容量が少ないほど、動作は遅くなります。使用率が90%以上になりパフォーマンス低下を感じたら、まずは空き容量を確保しましょう。最も基本的なのは、不要なファイルやフォルダを削除することです。
また、休止状態(ハイバネーション)機能を無効にすると、大量のディスク容量を解放できます。手順は以下の通りです。
- 「スタート」メニューの検索で「コマンドプロンプト」を検索する
- 検索結果を右クリックし、「管理者として実行」を選択する
- 「powercfg -h off」と入力する
- Enterキーを押す
上記の手順を実行した後、SSDの読み書き速度に改善が見られるか確認してください。改善しない場合は、次の解決策に進みましょう。
2. TRIMコマンドが有効になっているか確認する

TRIMコマンドが動作していないと、SSDの速度は低下します。以下の手順でTRIMが有効になっているか確認してください。
- 「スタート」をクリックし、「cmd」と入力する
- 「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択する
- 「fsutil behavior query DisableDeleteNotify」と入力してEnterキーを押す
- 結果が「0」ならTRIMは有効、「1」なら無効です。「0」と表示された場合は完了です
- 無効だった場合は、「fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0」と入力してEnterキーを押す
これでシステムのTRIMコマンドが有効になります。
3. AHCIモードを有効にする
Advanced Host Controller Interface(AHCI)は、SATA(Serial ATA)ホストコントローラーの動作を規定するインターフェース規格です。ホスト側のメモリとストレージデバイス間でデータをやり取りするための仕組みを提供します。このモードはSSDの性能を最大限に引き出すために非常に重要で、無効になっているとSSDの速度が大幅に落ちます。BIOS設定からAHCIを有効化すれば、SSD本来の速さを取り戻せます。
4. 高パフォーマンスの電源プランを選択する
これはすぐに試せる対処法です。以下の手順で高パフォーマンスプランに変更してみてください。
1. 「スタート」メニューで「電源とスリープの設定」を検索する
2. 画面を下にスクロールし、「関連設定」内の「追加の電源設定」をクリックする
3. 「電源オプション」ウィンドウで、左側のメニューから「電源プランの作成」をクリックする
4. 「高パフォーマンス」を選択して「次へ」をクリックする
「バランス」プランでは、SSDが最高性能を発揮するのに必要な電力を十分に受けられないことがあります。一方、「高パフォーマンス」プランはパフォーマンスを優先する設定です。
5. SSDを最適化する

SSDは長期間使用すると、特に多数のアプリをインストールした後に最適化を行うのがおすすめです。手順は以下の通りです。
- 「スタート」メニューで「デフラグ」を検索する
- 「ドライブのデフラグと最適化」を選択する
- SSDドライブを選び、「最適化」をクリックする
定期的な最適化によって、SSDを本来の状態へと戻すことができます。
6. SSDのファームウェアを更新する
他のハードウェアと同様に、SSDメーカーも定期的に修正パッチやアップデートを公開しています。ファームウェアはSSDを安定かつ効率的に動作させるために不可欠なので、こまめに更新をチェックしましょう。更新手順は以下の通りです。
- 「Win + R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「devmgmt.msc」と入力してEnterキーを押す
- 「デバイスマネージャー」で「ディスクドライブ」を見つけて展開する
- 対象のSSDを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択する
- 「ドライバーをどのように検索しますか?」と表示されたら、「ドライバーを自動的に検索」をクリックする
Windowsが最新のドライバーを検索してインストールします。完了したら、問題が解決したかどうかを確認してください。
7. 正しいブート順序を設定する
SSDの動作が遅い原因として、ブート順序の設定ミスも考えられます。起動時の優先デバイスがHDDになっていると、パソコン全体の動作が遅くなります。UEFI/BIOS設定画面から起動順序を変更し、SSDを最優先に設定しましょう。
8. SATAポートを確認する
最近のマザーボードには、SATA 3Gbps/SATA 6Gbpsのポートが搭載されています。ポートの規格はSSDの性能に大きく影響します。ポートの種類を目視で判別するのは難しいため、マザーボードのマニュアルを参照して正しく確認してください。一般的に、Intelチップセット搭載のマザーボードにはIntel製SATAコントローラーが含まれ、これが最も高速です。起動ドライブとなるSSDは、必ずこのポートに接続しましょう。
9. SATAケーブルを確認する
SSDの性能低下のもう一つの原因が、低品質または不良のSATAケーブルです。ケーブルに断線や劣化がないか点検し、交換する場合は信頼できるメーカー製品を選ぶことをおすすめします。
さらに、メモリ(RAM)の増設やSSDの完全フォーマットも、Windows 10でのSSDの読み書き速度低下を改善する有効な手段です。
SSDが遅くなる原因はさまざまですが、異常を感じたら早めに対処し、重要なデータは必ずバックアップしてください。SSDは予期せず故障することもあり、大切なデータを失うリスクがあります。
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