Windows
 Computer >> コンピューター >  >> システム >> Windows

Windowsバックアップのエラー0xC03A0005「このバージョンでは、このバージョンのファイル形式はサポートされていません」の原因と解決方法

Sambaが稼働しているNASデバイス(ネットワーク共有先)に対してWindowsバックアップを実行すると、「バックアップに失敗しました。このバージョンでは、このバージョンのファイル形式はサポートされていません(0xC03A0005)」というエラーメッセージが表示されて失敗するという報告があります。この記事では、この問題が発生する状況、根本的な原因、そして具体的な解決策について詳しく解説します。

エラー0xC03A0005の原因:VHDファイルとの競合

この問題は、Windowsバックアップによって作成され、バックアップ処理中にマウントされるVHDファイルとの競合が原因で発生します。VHDファイルには主に以下の3種類があります。

  1. 固定サイズ(Fixed):最初から最大容量分の領域を確保するタイプ
  2. 可変サイズ(スパース/Sparse):データ量に応じて容量が拡張していくタイプ
  3. 差分(Differencing):親ディスクとの差分のみを記録するタイプ

VHDファイルが、ネイティブのVHDドライバーがサポートしていないスパースファイルである場合、マウントに失敗し、このエラーが発生します。典型的な例としては、バックアップサイズに応じて自動的に拡張していくタイプのVHDファイルが挙げられます。

なぜファイルレベルのバックアップでのみ発生するのか

この問題は、ボリューム内のファイルやフォルダーを対象とするファイルレベルのバックアップでのみ発生し、ブロックレベルのバックアップでは発生しません。その理由は、ブロックレベルのバックアップではVHDファイルがマウントされないためです。一方、ファイルレベルのバックアップでは、Windowsバックアップが作成したVHDがマウントされますが、このドライバーはスパースファイルのマウントに対応していません。

解決策:smb.confで「strict allocate」オプションを有効にする

現時点で有効な唯一の解決策は、Sambaの設定ファイルでstrict allocateオプションを有効にすることです。以下の手順で設定を行います。

  1. SSHを使ってSMBサーバー(NAS)にログインします。
  2. VIエディターなどで設定ファイル /etc/samba/smb.conf を開きます。
  3. 該当するオプションが存在しない場合は、strict allocate = yes を手動で追加します。

この設定により、スパースファイルが作成されなくなり、エラーを回避できるようになります。

strict allocateオプションの仕組み

Samba公式サイトによると、このオプションについては以下のように説明されています。

このオプションをyesに設定すると、サーバーの動作がUNIX方式(ファイルが拡張されても実際のディスクストレージブロックを確保しない)から、Windows方式(ファイルの作成時や指定サイズへの拡張時に、ディスクシステムに対して実際のストレージブロックの割り当てを強制する)へと変更されます。UNIXの用語で言えば、Sambaがスパースファイルを作成しなくなることを意味します。

VHDファイルがスパースファイルかどうかを確認する方法

VHDファイルを手動でマウントすることで、スパースファイルが原因かどうかを事前に確認できます。

  1. 「ディスクの管理」ツールを開きます。
  2. メニューの「操作」→「VHDの接続」をクリックします。
  3. 対象のVHDファイルのパスを指定して接続します。

このとき、バックアップ実行時と同じエラーが表示される場合は、その原因がスパースファイルにあると特定できます。

この記事が分かりやすくお役に立ち、NASへのWindowsバックアップで発生する0xC03A0005エラーの解決につながったのであれば幸いです。

  1. 【Windows 10】「このアプリは指定されたコントラクトをサポートしていません」エラーの12の解決策

    Windows 10 のパソコンでアプリが正常に動作せず、「このアプリは指定されたコントラクト(契約)をサポートしていません」というエラーメッセージが表示されることがあります。特に Windows を最近アップデートした直後に発生しやすいトラブルで、アプリと OS の互換性や設定に問題がある場合に起こります。 多くの場合、アプリや Microsoft Store の更新だけで簡単に解決できますが、状況によっては別の対処法が必要になることもあります。この記事では、このエラーの主な原因と、実践的な解決策を12の方法に分けて詳しく解説します。 「このアプリは指定されたコントラクトをサポートしていませ

  2. 【Minecraft】GLFWエラー65542「ドライバーがOpenGLをサポートしていない」の対処法

    OpenGL(Open Graphics Library)は、2D・3Dグラフィックスの描画を行うためのクロスプラットフォームかつクロス言語対応のAPIです。MinecraftではこのOpenGLが利用されており、PCへの描画負荷を軽減し、ゲームをより快適に動作させる役割を担っています。しかし一部のプレイヤーからは、ゲーム起動時に「GLFW Error 65542: WGL: The driver does not appear to support OpenGL」というエラーが発生するという報告が寄せられています。本記事では、この「ドライバーがOpenGLをサポートしていない」エラーを解消す