Windows 11/10でPINログインエラー(0xd00000e5・0x8007139f・0x80090030)を解決する5つの方法
Windows 11/10のPINログインは、パスワードを入力するよりも素早くPCにアクセスできる便利な機能です。ただし、Windows Helloが提供する指紋認証や虹彩認証といった生体認証と比べると、やや手間がかかる面もあります。そして他のソフトウェアと同様、PIN機能にもエラーが発生することがあります。特に0xd00000e5、0x8007139f、0x80090030といったエラーコードは、PINの作成時・変更時、あるいはログイン時など、さまざまなタイミングで発生する代表的なトラブルです。
この記事では、これらのPINエラーを解消するための具体的な対処法を5つ紹介します。
PINエラー(0xd00000e5/0x8007139f/0x80090030)の解決策
以下のいずれかの方法で問題が改善する可能性があります。上から順番に試してみてください。
- NGCフォルダの中身を空にする
- グループポリシーエディターでPINサインインを有効化する
- PINまたはパスワードを削除して再設定する
- NgcフォルダのACLをリセットする
- システムファイルチェッカー(SFC)とDISMを実行する
1. NGCフォルダの中身を空にする
まず、Windowsをセーフモードで起動します。NGCフォルダ内のファイルは権限の関係でそのままでは削除できないため、先にフォルダの所有権を取得しておく必要があります。
対象となるフォルダは以下の場所です。
C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Microsoft\Ngc
所有権を取得できたら、フォルダ内のすべての内容を完全に削除し、PCを通常モードで再起動してください。
なお、AppDataフォルダは隠しフォルダとして設定されている場合があるため、エクスプローラーの設定で「隠しファイル・隠しフォルダを表示する」を有効にしておきましょう。
2. グループポリシーエディターでPINサインインを有効化する
Win + Rキーを同時に押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「gpedit.msc」と入力してEnterキーを押します。グループポリシーエディターが起動したら、以下の項目へ移動してください。
コンピューターの構成 > 管理用テンプレート > システム > ログオン
右側の一覧から「便利なPINサインインを有効にする」をダブルクリックし、設定を「有効」に変更します。
このポリシー設定では、ドメインユーザーが便利なPINを使ってサインインできるかどうかを制御します。有効にした場合、ドメインユーザーはPINを設定してサインインできるようになります。「無効」または「未構成」の場合は、PINの設定および利用ができません。なお、この機能を使用するとユーザーのドメインパスワードがシステムボールトにキャッシュされる点に注意してください。Windows Hello for Businessを構成する場合は、専用の管理用テンプレートポリシーを使用してください。
設定後、グループポリシーエディターを閉じてPCを再起動すると、変更が反映されます。PINでのログインが可能になっているか確認しましょう。
3. PINまたはパスワードを削除して再設定する
ユーザーアカウントに設定済みのPINやパスワードに不整合が起きているケースもあります。一度削除して作り直すことで、エラーが解消されることがあります。
- 既存のPINを削除する
- PCを再起動する
- 新しいPINを設定する
- 再度PCを再起動して動作を確認する
PINの変更中にエラーが出る場合は、セーフモードで起動してから同じ操作を試してみてください。
4. NgcフォルダのACLをリセットする
フォルダのアクセス権限(ACL)が破損していることが原因の場合もあります。管理者としてコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。
icacls C:\Windows\ServiceProfiles\LocalService\AppData\Local\Microsoft\Ngc /T /Q /C /RESET
このコマンドにより、Ngcフォルダのアクセス権限が既定の状態にリセットされ、権限関連の問題が自動的に修復されます。
5. システムファイルチェッカー(SFC)とDISMを実行する
システムファイル自体が破損している可能性もあるため、修復ツールを実行しておきましょう。まず、管理者としてコマンドプロンプトを開き、次のコマンドでシステムファイルチェッカーを実行します。
sfc /scannow
スキャンが完了したら、PCを再起動してください。
続いて、DISMを使ってWindowsイメージの破損を修復します。同じく管理者権限のコマンドプロンプトで、以下の3つのコマンドを順番に1行ずつ実行してください。
Dism /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
すべてのコマンドが完了したらPCを再起動し、PINログインが正常に行えるかどうかを改めて確認してください。
まとめ
PINログインのエラー0xd00000e5、0x8007139f、0x80090030は、NGCフォルダの破損や権限の不整合、ポリシー設定などが主な原因です。本記事で紹介した5つの対処法を順に試せば、多くのケースで問題を解決できます。それでも改善しない場合は、最新のWindowsアップデートの適用やアカウントの再設定も検討してみてください。
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