Windows 11/10で「現在の所有者を表示できません」エラーを解決する方法
システムを使用するすべてのユーザーが、すべてのファイルやフォルダーにアクセスできるとは限りません。ファイルの所有者(通常は管理者)には、アクセス許可を変更する権限があります。しかし場合によっては、ファイルのプロパティ画面で「現在の所有者を表示できません」というエラーが表示されることがあります。通常、ファイルやフォルダーのアクセス許可を変更するには、対象を右クリックして「プロパティ」>「セキュリティ」>「詳細設定」>「変更」の順に選択します。しかしこの操作ができない、あるいはこのメッセージが表示される場合は、本記事の対処法をお試しください。
「現在の所有者を表示できません」エラーの主な原因
このエラーの原因として、以下のようなものが考えられます。
- フォルダーロック系のソフトウェアがアクセス許可の変更を妨げている
- アクセス許可を変更しようとしているファイルやフォルダーが破損している
- 管理者アカウントが有効化されていない
特に問題のファイルやフォルダーが重要なデータである場合、この状況は深刻です。ファイル/フォルダーに所有者が存在しないため、技術的には誰もそのプロパティを変更する権限を持たない状態になってしまうからです。この問題を解決するために、以下の6つの方法を順番に試してみてください。
- 共有フォルダーのトラブルシューティングツールを実行する
- フォルダーロック系ソフトウェアをアンインストールする
- CHKDSKコマンドを実行する
- 管理者用コマンドプロンプトで管理者アカウントを有効化する
- コマンドプロンプトでファイル/フォルダーの所有権を取得する
- 診断スタートアップを実行する
1] 共有フォルダーのトラブルシューティングツールを実行する
より複雑な解決策に進む前に、まずは簡単に試せるトラブルシューティングツールの実行から始めましょう。
スタートボタンをクリックし、「設定」>「更新とセキュリティ」>「トラブルシューティング」に移動します(Winodws 11の場合は「設定」>「システム」>「トラブルシューティング」>「その他のトラブルシューティングツール」)。
一覧から「共有フォルダー」のトラブルシューティングツールを選択して実行します。
完了したら、システムを再起動します。
2] フォルダーロック系ソフトウェアをアンインストールする
フォルダーをロックできる一部のソフトウェアは、明示的に起動していなくてもバックグラウンドで動作し続けている場合があります。この問題に直面している場合は、該当するソフトウェアをアンインストールすることを検討してください。
スタートボタンをクリックし、「設定」>「アプリ」>「アプリと機能」に移動します。
アプリの一覧からフォルダーロック系ソフトウェアを見つけてクリックして展開し、「アンインストール」を選択します。
アンインストールが完了したら、システムを再起動します。
3] CHKDSK /f コマンドを実行する
CHKDSKユーティリティは、ハードドライブ上の不良セクターをチェックし、可能であれば修復してくれる便利なツールです。ファイルシステムのエラーがこの問題の原因になっているケースでは、CHKDSK /fスキャンの実行によって解決できる可能性があります。
Windowsの検索バーで「コマンドプロンプト」を検索し、検索結果を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
管理者権限で開いたコマンドプロンプトウィンドウにchkdsk /fと入力し、Enterキーを押して実行します。
コマンドの実行が完了したら、システムを再起動します。
再起動時には、Windowsが起動する前にCHKDSKのスキャンが自動的に実行されます。
4] 管理者用コマンドプロンプトで管理者アカウントを有効化する
問題のファイルやフォルダーの唯一の所有者が管理者であり、かつ管理者アカウントが無効になっている場合、「現在の所有者を表示できません」というエラーが発生することがあります。
管理者アカウントを有効化する手順は以下のとおりです。
Windowsの検索バーで「コマンドプロンプト」を検索します。
検索結果を右クリックし、「管理者として実行」を選択します。
開いたコマンドプロンプトウィンドウで次のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。
net user administrator /active:yes
システムを再起動すると、AdministratorアカウントでWindowsにログインする選択肢が表示されるようになります。
5] コマンドプロンプトでファイル/フォルダーの所有権を取得する
解決策4と同じ手順で、管理者権限のコマンドプロンプトを開きます。
次のコマンドを入力し、Enterキーを押して実行します。
takeown /F <フォルダーまたはファイルのパス> /a /r /d y
ここで「<フォルダーまたはファイルのパス>」には、エクスプローラーで確認できる問題のファイル/フォルダーの場所を指定します。「SUCCESS」というメッセージが表示されたら、続けて次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
icacls <フォルダーまたはファイルのパス> /grant administrators:F /t
コマンドが成功したら、システムを再起動して対象のファイル/フォルダーにアクセスできるか確認します。
なお、解決策4のコマンドで有効化した管理者アカウントは、解決策5の実行にも必要です。すべての作業が完了したら、セキュリティのため管理者アカウントを無効化しておきましょう。管理者権限のコマンドプロンプトで次のコマンドを実行します。
net user administrator /active:no
コマンドが正常に実行されたら、システムを再起動し、普段使用しているユーザーアカウントでログインして、対象のファイル/フォルダーへアクセスします。
6] 診断スタートアップを実行する
ドライバーやサードパーティ製サービスが干渉して問題を引き起こしている可能性もあるため、診断スタートアップモードでシステムを起動してみましょう。このモードでは、最小限のドライバーとサービスのみでWindowsが起動します。
「Win + R」キーを同時に押し、「msconfig」と入力してEnterキーを押します。「システム構成」ウィンドウが開きます。
「全般」タブで「診断スタートアップ」を選択し、「適用」→「OK」の順にクリックして設定を保存します。
設定を保存したら、システムを再起動します。
再起動後、問題のファイル/フォルダーにアクセスできるか試してみてください。
それでもアクセスできない場合は、診断スタートアップモードのまま解決策4をもう一度実行します。
トラブルシューティングが完了したら、「システム構成」ウィンドウで「通常スタートアップ」に戻して、元の環境に復元しておくことを忘れないでください。
関連記事: 新しい所有者を設定できない・アクセスが拒否される場合の対処法
本記事が問題解決のお役に立てば幸いです!
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