Windows 11/10でFPS低下によるゲームのカクつき(スタッタリング)を解消する方法
MicrosoftはWindows 11/10 PCでのゲーミング体験向上に力を入れており、毎回のアップデートでゲーマー向けの新機能が追加されています。しかし一方で、ゲームに関する不具合も少なくありません。ユーザーから特に多く報告されているのが、ゲームプレイ中に発生するFPS低下を伴う「ゲームスタッタリング(カクつき)」です。この問題は、ドライバーに起因する場合と、Windows Updateで配信される更新プログラムに起因する場合があります。本記事では、Windows 11/10におけるFPS低下によるゲームのカクつきを解消するための具体的な対策を詳しく紹介します。
ゲームスタッタリング(FPS低下)とは?
スタッタリングとは、画面上の映像が突然途切れたり変化したりするレンダリング関連の問題です。原因はさまざまですが、GPUがフレームの描画に想定以上の時間を要すると、フレームがスキップされたり、動作が遅延したりすることがあります。この現象はマルチプレイゲームでは特に顕著で、コントローラーやマウスで操作しても、そのアクションが画面に反映されるまで大きく遅れることがあります。また、ドライバーがGPU用のフレームを準備するのに時間がかかりすぎると、表示全体が遅延することもあります。
FPS(Frames Per Second/1秒あたりのフレーム数)は、スタッタリングの影響を受ける指標です。たとえば60FPSとは、1秒間に60枚のフレーム(静止画)がディスプレイに表示されることを意味します。ゲームのように高速で動くオブジェクトが多いシーンでは、FPSが高いほど滑らかで快適な操作感が得られます。
ゲームスタッタリング・FPS低下の解決策
幸いなことに、MicrosoftやNVIDIAなどのグラフィックカードメーカー(OEM)はこれらの問題を公式に認識しており、各種フォーラムでも活発な議論が行われてきました。以下に、実践的な解決策を順番に紹介します。
1. NVIDIAコントロールパネルの設定を見直す
これは、ゲーミング体験を最適化するコントロールパネルを提供しているすべてのOEM(NVIDIA、AMD、Intelなど)に当てはまります。特にNVIDIAについては議論の中心でした。Windows Updateによって設定がリセットされ、意図せず低いFPS値に戻ってしまうケースがあるためです。まずはお使いのグラフィックボードメーカーのコントロールパネルを開き、設定を確認してみてください。多くの場合、ゲーミング向けの設定プリセットが用意されており、選択するだけでより高いFPSを実現できます。

また、特定のゲームに対して専用GPU(dGPU)を割り当てることで、パフォーマンスをさらに向上させることも可能です。
2. メーカー公式サイトから最新のグラフィックドライバーを入手する
大掛かりなトラブルシューティングを行わずに問題を解決できる、最も効果的な方法の一つです。お使いのグラフィックカードのモデルを確認し、NVIDIAなどのメーカー公式サイトにアクセスして最新ドライバーをダウンロードしましょう。インストール後、FPS低下やスタッタリングの問題が解消される可能性は十分にあります。
3. Vsync(垂直同期)を有効にする
グラフィックカードが新しい出力を送信するタイミングに合わせてPCがフレームを切り替えるようにするには、Vsyncを有効にします。VsyncはGPUの出力フレームレートをモニターのリフレッシュレート以下に制限する機能で、画面のティアリング(映像のズレ・裂け)を軽減できます。ただし、入力遅延が発生する可能性がある点には注意が必要です。
手順:NVIDIAコントロールパネルを起動 → 「3D設定の管理」→「グローバル設定」→「垂直同期」→「オン」
4. 電源管理モードを「最大パフォーマンス優先」に変更する
ゲームにGPUの処理能力を最大限に割り当てるには、電源管理モードを「最大パフォーマンスを優先」に変更するのがおすすめです。
手順:コントロールパネル →「3D設定の管理」→「プログラム設定」タブで対象のゲームを選択 →「電源管理モード」→「最大パフォーマンスを優先」
5. 内蔵グラフィックスではなくNVIDIA GPUを使用する
設定が何らかの理由で変更され、NVIDIA GPUではなくCPU側の内蔵グラフィックスが使われている場合は、設定を見直しましょう。NVIDIAコントロールパネルの「3D設定の管理」にある「Surround、PhysXの構成」から、PhysXプロセッサとしてNVIDIA GPUを選択してください。
6. その他のWindows設定を変更する
- Windowsのゲーム機能を無効化: 設定 →「ゲーム」→「ゲームモード」「Xbox Game Bar」から該当オプションをオフにします。
- ゲームの再インストール: アップデートである程度改善することもありますが、設定が壊れている場合は再インストールが最も確実な解決策です。
- ゲーム内設定の確認: 多くのゲームには、そのPC環境に合わせてFPSを最適化できる設定項目が用意されています。
- 全画面最適化を無効化: ゲームのexeファイルを右クリック →「プロパティ」→「互換性」→「全画面最適化を無効にする」にチェックを入れます。
- DiagTrackサービスを無効化: テレメトリ関連のサービスを停止することで、バックグラウンド負荷を減らせます。
- ゲーム中はウイルス対策ソフトを一時的に無効化: リアルタイム保護による負荷を回避できます(セキュリティリスクには十分注意してください)。
- SFC(システムファイルチェッカー)を実行: 破損したシステムファイルを修復できる場合があります。
- 画面解像度を下げる: 設定 →「システム」→「ディスプレイ」→「スケールとレイアウト」→「ディスプレイの解像度」から変更できます。
- Intel Turbo Boostを無効化: 電源プランの変更で行えます。
- コントロールパネル →「ハードウェアとサウンド」→「電源オプション」→「詳細な電源設定の変更」
- 「プロセッサの電源管理」を展開します。
- 「最大のプロセッサの状態」を展開し、「バッテリー駆動」と「電源に接続」の両方を99%に変更します。
- 「適用」をクリックし、「OK」で閉じます。
Intel Turbo Boostの設定に関しては、ゲームをする際は常に最大パフォーマンスを提供する電源プランを選択するようにしましょう。特にゲーミングノートPCをお使いの場合は重要です。Windows 11/10向けの「究極のパフォーマンス」電源プランの詳細ガイドも併せて参考にするとよいでしょう。
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