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Windows 11/10で「DNSサーバーが利用できない可能性があります」エラーが出たときの対処法10選

インターネットに接続できないトラブルが発生し、Windowsのネットワーク診断ツールで「DNSサーバーが利用できない可能性があります」というメッセージが表示された場合、いくつかの有効な解決策を試すことができます。Wi-Fiルーターの再起動だけで問題が解決することもありますが、それ以外の方法も試す必要があるかもしれません。

Windows 11/10で「DNSサーバーが利用できない可能性があります」エラーが出たときの対処法10選

「DNSサーバーが応答しません」とはどういう意味?

DNSサーバーは、ブラウザーに入力したドメイン名(例:www.example.com)をIPアドレスに変換(名前解決)する役割を担っています。変換されたIPアドレスを使って、デバイスは目的のWebサイトへアクセスします。

名前解決を行うのは、ルーターやISP(プロバイダー)のサーバーなどです。「DNSサーバーが応答しない」というエラーが表示される場合、Webサイトにアクセスする際に、コンピューターやデバイスがドメイン名を解決できる適切なDNSサーバーアドレスを見つけられなかったことを意味します。

DNSサーバーの問題の原因はさまざまです。DNSサーバーがオフになっている、IPアドレスの競合が起きている、DNS自体のエラーや設定ミスがある、PC上のソフトウェアがDNS設定を上書きしている、ルーター側の設定に問題がある、ウイルスやマルウェアによって機能が無効化されている——などが考えられます。

「DNSサーバーが利用できない可能性があります」への対処法

作業を始める前に、まずpingコマンドで通信状況を確認し、別のブラウザーも試してみてください。パケットロス(消失)が発生している場合や、どのブラウザーでもWebサイトが開けない場合は、以下の解決策を順番に試してみましょう。

  1. DNSキャッシュのクリア(flushdns)
  2. Google Public DNSの利用
  3. VPN・アンチウイルス・ファイアウォールの無効化
  4. プロキシ設定の無効化
  5. ルーターのリセット
  6. TCP/IPのリセット
  7. 別のブラウザーへの切り替え
  8. ブラウザーのSecure DNS(セキュアDNS)設定の変更
  9. セーフモードでの起動確認
  10. サブ接続の無効化

1. DNSキャッシュをクリアする

DNSキャッシュは、WindowsがDNSサーバーに問い合わせることなく、過去の記録をもとに直接WebサイトのIPアドレスへアクセスできるようにする仕組みです。しかし、キャッシュは定期的に更新する必要があり、古い情報が残っているとアクセスに失敗することがあります。

Windowsを長く使っている方ならご存じのとおり、DNSキャッシュのクリアはインターネット接続関連のトラブルの多くを解消してくれます。一部のサイトだけ開けない、といった症状にも効果的です。管理者権限でコマンドプロンプトを開き、次のコマンドを実行してください。

ipconfig /flushdns

処理が完了すると、「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました(Successfully flushed DNS Resolver Cache)」というメッセージが表示されます。

あわせて、コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行してIPアドレスを再取得しておくのもおすすめです。

ipconfig /release
ipconfig /renew

その後、問題が解決したかどうかを確認してください。

2. Google Public DNSを利用する

パブリックDNSとは、インターネット上の誰もが自由に利用できるDNSサーバーのことです。多くのパブリックDNSは無料で提供されており、ダウンしにくく動的に更新されるため、名前解決の失敗が起こりにくいという特徴があります。

現在利用しているDNSサーバーに問題がある場合は、一時的にGoogle Public DNSへ切り替えてみましょう。手順は以下のとおりです。Win + Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「ncpa.cpl」と入力してEnterキーを押します。使用中のネットワークアダプターを右クリックして「プロパティ」を選択し、一覧から「インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)」を選んで「プロパティ」ボタンをクリックします。

Windows 11/10で「DNSサーバーが利用できない可能性があります」エラーが出たときの対処法10選

続いて「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、以下のアドレスを入力します。

  • 優先DNSサーバー:8.8.8.8
  • 代替DNSサーバー:8.8.4.4

IPv6を使用している場合は、こちらのアドレスを入力してください。

  • 優先DNSサーバー:2001:4860:4860::8888
  • 代替DNSサーバー:2001:4860:4860::8844

設定を保存し、問題が改善したかどうかを確認しましょう。

なお、パブリックDNSはGoogle以外にもCloudflare(1.1.1.1)など複数の選択肢があります。それぞれのサービスが提供する機能(プライバシー保護、フィルタリングなど)に応じて使い分けることも可能です。

3. VPN・アンチウイルス・ファイアウォールソフトを無効にする

最近VPNやアンチウイルス、ファイアウォール系のソフトウェアをインストールした場合は、一旦これらを無効化して試してみてください。この種のソフトウェアが原因でDNSの不具合が発生するケースは少なくありません。まずはこの可能性を排除しておきましょう。

4. プロキシ設定を無効にする

Windowsではプロキシサーバー設定を利用しているユーザーも多く、DNSサーバーの設定がプロキシ経由で構成されているケースがあります。設定された名前解決サーバーが応答しない場合、設定を変更または無効化する必要があります。

システムでプロキシサーバーを利用している場合は、それが原因かどうかを確認するために一度無効にしてみましょう。Win + IキーでWindowsの設定を開き、「ネットワークとインターネット」>「プロキシ」へ移動します。ここで「設定を自動的に検出する」のみがオンになっていることを確認し、他の項目がオンになっていればオフに切り替えてください。

また、最近マルウェアやアドウェアに感染した心当たりがある場合は、LANの設定も確認が必要です。タスクバーの検索ボックスで「インターネット オプション」を検索して開き、「接続」タブの「LAN の設定」をクリックします。「LAN にプロキシ サーバーを使用する」のチェックボックスがオンになっていれば、チェックを外してください。

Windows 11/10で「DNSサーバーが利用できない可能性があります」エラーが出たときの対処法10選

設定を変更したら、変更を保存して動作を確認します。

5. ルーターをリセットする

Wi-Fiルーター自体がインターネット接続トラブルの原因になっていることもあります。他の方法で解決しない場合は、ルーターのリセットを試してみましょう。その前に、まずは本体背面の電源ボタンを押すか、電源プラグを抜き差しして再起動してみてください。

リセット方法はメーカーや機種によって異なるため、付属の取扱説明書を確認してください。なお、ルーターを初期化すると、接続に必要な各種設定(IPアドレスなど)をすべて入力し直す必要がある点に注意しましょう。

6. TCP/IPをリセットする

TCP/IPスタックが破損している疑いがある場合は、リセットが最も確実な解決策です。リセットを実行すると、TCP/IPに関連する重要なレジストリキーやファイルがクリアされ、まっさらな状態からやり直せます。管理者権限のコマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行してください。

netsh int ip reset resetlog.txt

コマンド実行後、変更を完全に反映させるためにパソコンを再起動します。

7. 別のブラウザーに切り替える

現在使っているブラウザーで正しく閲覧できない場合は、Chrome、Edge、Firefoxなど別のブラウザーを試してみてください。ブラウザー側の設定ミスやOSとの相性の問題により、DNSサーバーと通信できなくなっている可能性があります。

さらに切り分けとして、ブラウザーの設定をリセットしたり、シークレットモード(InPrivateモード)でサイトにアクセスしたりするのも有効です。

8. ブラウザーのSecure DNS設定を変更する

Windows 11/10で「DNSサーバーが利用できない可能性があります」エラーが出たときの対処法10選

主要なブラウザーの多くは、ブラウザー内からセキュアDNS(Secure DNS / DNS over HTTPS)を設定できます。ChromeやMicrosoft Edgeでは「セキュリティ」設定の中にこの項目があり、CloudflareやGoogleのDNSに変更できます。すでに別のDNSが設定されている場合は、いったん「自動」に戻してから再度試してみてください。

設定変更後は、ブラウザーの再起動が必要になる場合があります。

9. セーフモードでPCを起動する

Windowsの「ネットワークありセーフモード」を使うと、トラブルの原因を切り分けられます。このモードではPCが最低限の機能とドライバーのみで起動します。同じブラウザーでセーフモード中にインターネットへ接続・閲覧できるなら、問題は常駐ソフトやドライバーなどにあると特定できます。

10. サブのネットワーク接続を無効にする

イーサネットとWi-Fiの両方で同時にインターネットに接続していたり、ブリッジ接続を組んでいたりする場合は、一方を切断して片方だけで接続してみてください。要するに、どちらか一方の接続にDNSの問題があり、もう一方は正常に動作している可能性があります。ただし、片方を無効化しない限り、どちらの接続を残すべきかを判断することはできません。

まとめ

DNSエラーは、多くのインターネットユーザーが直面する一般的なトラブルの一つです。原因の多くはISP(プロバイダー)側にありますが、ルーターが原因となるケースもあります。ISP側の問題を素早く特定するには、直接問い合わせて状況を確認するのが最短の方法です。

本記事の解説と対処法が、Windows PCで発生したDNSサーバー利用不可の問題の解決に役立てば幸いです。

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