Windows 11/10で「DNSサーバーが応答しません」を解決する8つの対処法
Windowsシステムではネットワークトラブルはよく発生しますが、原因さえつかめれば、ほとんどの場合は自力で解決できます。たとえば、パソコンはインターネットに接続済みでWi-Fiアイコンも「接続済み」と表示されているのに、ウェブサイトだけが開かない――そんな経験はありませんか?ブラウザを変えても状況が改善しないなら、DNSサーバーに問題がある可能性が高いです。この記事では、その仕組みと具体的な解決策を順を追って解説します。
DNSとは?仕組みを簡単に解説
インターネットは私たちが使う言葉(ドメイン名)をそのまま理解できません。ブラウザのアドレスバーにURLを入力すると、DNS(Domain Name System)サーバーがそれを数値(ウェブサイトのIPアドレス)に変換することで、初めてサイトの場所が特定されます。この変換がうまくいかなくなると、「DNSサーバーが応答しません」というエラーが表示され、基本的にどのウェブサイトにもアクセスできなくなります。
原因がDNSサーバーにあるかどうかの見分け方
DNSサーバーに問題がある場合、URL入力ではサイトが開けなくても、IPアドレスを直接入力すれば開けることがあります。試しに、ブラウザのアドレスバーにGoogleのIPアドレス「172.217.4.46」を入力してEnterキーを押してみましょう。Google.comが表示されれば、原因はDNS側にあると特定できます。
さらに、pingテストでも確認できます。
- Win + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してEnterキーを押し、コマンドプロンプトを起動します。
- 「ping google.com」と入力してEnterキーを押します。
- 4個のパケットがすべて返ってこない場合は、続けて「ping 172.217.4.46」と入力してEnterキーを押します。
- 2つ目のコマンドですべてのパケットが正常に返ってくれば、問題は確実にDNSサーバーにあると言えます。
Windows 11/10でDNSの問題を解決する8つの方法
以下の対処法を上から順番に試していきましょう。
- ISP(インターネット回線事業者)に問題がないか確認する
- モデム・ルーター・パソコンの電源を入れ直す
- IPアドレスの更新・DNSキャッシュのクリア・Winsockのリセットを行う
- システムをクリーンブートで起動する
- Microsoft LLDPプロトコルドライバーを有効化する
- 最新のネットワークドライバーをインストールする
- 電源プランを変更する
- GoogleのパブリックDNSサーバーに切り替える
1. ISPに問題がないか確認する
そもそもの原因がプロバイダ(ISP)側にある場合、どれほどローカルでトラブルシューティングしても効果はありません。まず最初に、同じルーターに接続している他のデバイスでインターネットが使えるか確認しましょう。他のデバイスが正常なら、回線自体には問題ありません。他にデバイスがない場合は、パソコンをモデムに直接接続して動作を確かめてください。
2. モデム・ルーター・パソコンの電源を入れ直す
パソコンがIPアドレスを正しく取得できていない可能性があります。以下の手順で機器の電源を入れ直してみましょう。
- モデム、ルーター、パソコンの電源をすべてオフにします。
- まずモデムだけ電源を入れ、ランプが安定するまで2〜3分待ちます。
- 次にルーターの電源を入れ、こちらもランプが安定するまで2〜3分待ちます。
- 最後にパソコンの電源を入れます。
これだけで解決するケースも少なくありません。改善しない場合は、次の方法へ進んでください。
3. IPアドレスの更新・DNSキャッシュのクリア・Winsockのリセット
ここでは、管理者権限のコマンドプロンプトを使用します。
Windowsの検索ボックスに「コマンドプロンプト」と入力し、右側に表示される「管理者として実行」を選択すると、昇格されたコマンドプロンプトが開きます。
開いたウィンドウで、以下のコマンドを上から順番に1行ずつ入力し、それぞれEnterキーで実行してください。
ipconfig /flushdns ipconfig /registerdns ipconfig /release ipconfig /renew NETSH winsock reset catalog NETSH int ipv4 reset reset.log NETSH int ipv6 reset reset.log Exit
これにより、IPアドレスの更新、DNSキャッシュのクリア、Winsockカタログのリセットが一括で行われます。なお、Windows 11/10には「ネットワークのリセット」機能も用意されているため、コマンド操作が苦手な方は設定アプリから実行するのもよいでしょう。
4. システムをクリーンブートで起動する
クリーンブートを行うと、問題がサードパーティ製ソフトウェアによって引き起こされているかどうかを切り分けられます。クリーンブート状態で症状が消える場合は、常駐ソフトのいずれかが干渉していることになります。該当するソフトをアンインストールするか、少なくともスタートアップから無効化しましょう。
5. Microsoft LLDPプロトコルドライバーを有効化する
以下の手順で、Microsoft LLDPプロトコルドライバーが有効になっているか確認・設定します。
- Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開きます。
- 「ncpa.cpl」と入力してEnterキーを押すと、「ネットワーク接続」ウィンドウが開きます。
- 使用中のネットワーク接続を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「この接続は次の項目を使用します」の一覧の中から「Microsoft LLDP Protocol Driver」を探し、チェックボックスがオンになっていることを確認します。
6. 最新のネットワークドライバーをインストールする
古くなったドライバーや破損したドライバーも、今回のような不具合の原因になり得ます。お使いのPCに最新のネットワークドライバーをインストールしましょう。Intel製のネットワークアダプターなら、Intel公式サイト(Intel.com)からダウンロードできます。メーカー製PCの場合は、各メーカーのサポートページから入手するのが確実です。
7. 電源プランを変更する
通常は「バランス」電源プランで問題ありませんが、DNS関連のトラブルが頻発する場合は「高パフォーマンス」へ変更すると改善することがあります。
- Win + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「powercfg.cpl」と入力してEnterキーを押します。
- 「電源オプション」ウィンドウが開いたら、利用可能なプランの中から「高パフォーマンス」を選択します。
8. GoogleのパブリックDNSサーバーに切り替える
ここまでの方法で改善しない場合は、使用中のDNSサーバーをGoogleのパブリックDNS(またはCloudflareなど他の信頼できるDNS)に変更してみましょう。
- Win + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、「ncpa.cpl」と入力してEnterキーを押します。
- 使用中のネットワーク接続を右クリックし、「プロパティ」を選択します。
- 「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」をダブルクリックしてプロパティを開きます。
- 「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択し、以下のように設定します。
- 優先DNSサーバー:8.8.8.8
- 代替DNSサーバー:8.8.4.4
- 「OK」をクリックして設定を保存します。
まとめ
DNSエラーは一見難しく感じられますが、多くの場合は回線・機器の再起動やコマンドによるキャッシュのクリアで解決できます。上記の手順を順番に試せば、原因の切り分けも効率的に行えます。それでも解決しない場合は、プロバイダへの問い合わせや、ルーターファームウェアの更新も検討してみてください。
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