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Microsoft、独自のサンドボックスでWindows Defenderを強化

Microsoft、独自のサンドボックスでWindows Defenderを強化

Windows Defenderは、ユーザーの間で特に人気の高いウイルス対策ソフトとは言えませんでした。無料のサードパーティ製セキュリティソフトの方が、より充実した機能を提供しているケースも多く、「ネットを利用する前に無料のウイルス対策ソフトを導入し、Defenderを無効化しておくべき」というのは、上級ユーザーの間では定番のアドバイスとなっています。

しかしMicrosoftは、批判から目を背けるような企業ではありません。過去にも、自社ソフトへの乗り換えを促すために積極的に製品を改良してきた実績があります。かつてはInternet ExplorerをEdgeへと作り変え、ChromeやFirefoxと真っ向から対抗しようとしました。そして今回、MicrosoftはWindows Defenderに「サンドボックス」という新機能を追加しようとしています。

サンドボックスとは?

ウイルス対策ソフトは高い権限を持って動作していますが、それでも結局は一つのソフトウェアにすぎません。もし悪意ある攻撃者がウイルス対策ソフトのセキュリティホールを見つければ、それを突破して被害者のPCにマルウェアを送り込むことが可能になります。実際、Microsoftは今年初め、特別に細工されたファイルがスキャン中のMicrosoft Malware Protection Engineを操作し、マルウェアが被害者のコンピューターを制御できるようにするという深刻な脆弱性に直面しました。

こうした攻撃に対するDefenderの耐性を高めるため、MicrosoftはDefenderをサンドボックス内で動作させる取り組みを進めてきました。サンドボックスとは、OS本体の動作から切り離された、制限付きの安全な領域を指すコンピューター用語です。一般的には、潜在的に危険なコードをテストする際に使用され、実際のコンピューターに被害が及ばないようにします。

Defenderがサンドボックス内に組み込まれれば、Windows本体の動作から分離されることになります。仮にマルウェアがDefenderのセキュリティホールを見つけたとしても、ホストコンピューターに感染するにはさらにサンドボックスからの脱出が必要です。幸い、これは容易なことではありません。サンドボックス内に出現したマルウェアは、その場に足止めされ、駆除を待つしかない可能性が高いのです。

サンドボックスを有効にする方法

この新しいサンドボックス機能は、Insiderプログラムのユーザーに配信されており、Windows 10バージョン1703以降を実行していれば自分でも確認できます。バージョン番号を確認するには、スタートボタンをクリックし、左側の歯車アイコン(設定)から「システム」→「詳細情報」を選択してください。

準備ができたら、スタートボタンをクリックして「コマンド」と入力します。表示された「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」を選択しましょう。

Microsoft、独自のサンドボックスでWindows Defenderを強化

開いたウィンドウに、以下のコマンドを入力または貼り付けてEnterキーを押します。

setx /M MP_FORCE_USE_SANDBOX 1

Microsoft、独自のサンドボックスでWindows Defenderを強化

その後、コンピューターを再起動すれば、Windows Defenderがサンドボックス内で実行されるようになります。

これでDefenderは本命の選択肢になるのか?

Microsoft、独自のサンドボックスでWindows Defenderを強化

前述のとおり、Microsoftは自社のWindows向けソフトを一流の製品に育てることに常に意欲的です。しかし残念ながら、Edgeの場合と同じく、必ずしも王者を倒せるわけではありません。新しいサンドボックス機能は、Defenderが悪用されてPC全体を乗っ取られるリスクを大きく減らす優れた施策ですが、そもそもDefender自身が効果的なウイルス対策ソフトでなければ、使う価値があるとは言えません。

当サイトでも以前、「Windows Defenderは十分な性能なのか」を検証しました。執筆時点で、Windows DefenderはAV Comparativesにおいて2番目に良い評価である「Advanced」ランクを獲得しています。これは数年前と比べると大きな進歩ですが、依然としてAVGやBitdefenderなどのサービスには及ばないのが現状です。

先述の記事でもお伝えしたように、Windows DefenderはPCを保護するための堅実な防御手段であり、今回のサンドボックス機能によってさらに攻略困難になっています。ただし、最先端のウイルス対策ソリューションをお求めなら、AV Comparativesの記事下部に掲載されている「Advanced+」評価のセキュリティスイートなど、別の選択肢を検討した方がよいかもしれません。

まとめ

MicrosoftはDefenderをトップクラスのセキュリティソフトに押し上げようとしており、新しいサンドボックス機能によって、ハッカーがウイルス対策ソフト経由でシステムを掌握することは格段に難しくなりました。

あなたにとって、Windows Defenderはより魅力的なウイルス対策ソフトになったでしょうか?ぜひコメント欄でお聞かせください。

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