Windows 10でスタートメニューが動かないときの対処法8選【原因別に徹底解説】
Windows 10のスタートメニューは、MicrosoftのOSを象徴する最も愛されている機能のひとつです。単なるソフトウェアの機能にこれほど強い思い入れを持つのは不思議に思えるかもしれませんが、スタートメニューを廃止したWindows 8が猛烈的な批判を受けたことを考えれば、ユーザーがどれほどスタートメニューを重視しているかがわかります。では、そのスタートメニューが動かなくなったらどうすればよいのでしょうか。
スタートメニューが消えてしまった、クリックにまったく反応しない、あるいは恐ろしい「重大なエラー(Critical Error)」というメッセージが表示される――そんなスタートメニューのトラブルにお悩みの方へ、本記事で効果的な解決策をご紹介します。
まず試したい基本の対処法
Windowsの各種機能にエラーが発生したとき、まず行うべきなのは(PCの再起動は当然として)、システムファイルチェッカー(SFC)で破損ファイルをチェックすることです。このツールはWindowsのシステムファイル内のエラーを検出し、可能な範囲で自動修復してくれます。
手順は簡単です。コマンドプロンプトを開き(Win + Rキーを押して「cmd」と入力)、「sfc /scannow」と入力してEnterキーを押してください。スキャンが実行され、破損ファイルが見つかれば修復が試みられます。
それでも改善しない場合は、引き続きコマンドプロンプトで「展開イメージのサービスと管理(DISM)」ツールを使いましょう。SFCの動作を妨げていた破損を修復できます。以下のコマンドを入力します。
dism /online /cleanup-image /restorehealth
DISMツールの実行が完了したら、もう一度SFCスキャンを行い、残っているエラーを修復してください。

これでもスタートメニューが直らない場合は、さらに踏み込んだ対処が必要です。
対処法1:レジストリを変更する
スタートメニューが動かない問題への解決策として、以前から話題になっている方法があり、多くのユーザーが成功を報告しています。レジストリの編集が必要になるため、必ず事前にレジストリのバックアップを取っておきましょう。
バックアップが済んだら、Win + Rキーを押し、「regedit」と入力してレジストリエディターを開きます。
レジストリエディターで、次のキーへ移動します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\WpnUserService
右側ペインにある「Start」をダブルクリックし、「値のデータ」を「4」に変更します。あとはPCを再起動すれば完了です。

対処法2:Windowsエクスプローラーを再起動する
次に手軽なのは、Windows 10においてスタートメニューをはじめ多くの機能を担っている「Windowsエクスプローラー」プロセスの再起動です。Ctrl + Shift + Escキーを押してタスクマネージャーを開きます。簡易表示の場合は「詳細情報」をクリックし、「プロセス」タブを下へスクロールして「Windowsエクスプローラー」を探します。右クリックして「再起動」を選択してください。

対処法3:Application Identityサービスを実行する
Windows 10のApplication Identityサービスは、AppLockerという仕組みを使って、PC上でどのアプリの実行を許可・拒否するかを判断しています。通常は触る必要のないサービスですが、スタートメニューの不具合が起きているときに強制的に実行すると、症状が改善することがあります。
Win + Rキーを押して「services.msc」と入力し、表示されたサービス画面で「Application Identity」を右クリックして「開始」を選択します。その後PCを再起動すれば、スタートメニューが復活しているはずです。

対処法4:サインイン情報の自動使用をオフにする
Windows Updateのたび、あるいはPCの再起動のたびにスタートメニューの不具合が起きるパターンに気づいている方もいるでしょう。一部のユーザーの報告によると、次の設定変更が解決につながることがあるようです。
「設定」→「アカウント」→「サインイン オプション」を開き、下へスクロールして「プライバシー」項目の「更新後に自動的に再起動し、サインイン情報を使用する…」のスライダーを「オフ」に切り替えます。後述のとおり、スタートメニューの不具合は意外にもWindowsアカウントに関連していることがあり、サインイン情報とPCの起動プロセスを分離することで改善するケースがあります。

対処法5:新しい管理者アカウントを作成する
大規模なWindows Updateの後にスタートメニューが正常に動作しなくなったという声も少なくありません。該当する場合は、実績のある解決策として、新しいWindows管理者アカウントを作成し、そこでスタートメニューが動作することを確認してから、ファイルを移し替える方法があります。
まずCtrl + Shift + Escキーでタスクマネージャーを開き、「ファイル」→「新しいタスクの実行」を選択して、以下のコマンドを入力します。
net user yourname yourpassword /add
「yourname」には作成するアカウント名、「yourpassword」には設定したいパスワードを指定してください。続いて「管理者」のチェックボックスにチェックを入れ、「OK」をクリックします。

新しいアカウントにログインし、スタートメニューが表示されれば成功です。設定やアプリを新しいアカウントへ移行するには、元のアカウントに再度ログインし、「コントロールパネル」→「システム」→「システムの詳細設定」を開きます。「詳細設定」タブの「ユーザープロファイル」で「設定」をクリックし、一覧から新しく作成したアカウントを選んで「コピー先」をクリックしてください。

対処法6:Windowsアプリをまとめて再インストールする
Windowsアプリには、Skypeのミニウィンドウのように作業中でも通話できる便利な機能がありますが、時折Windowsの不調の原因になることでも知られています。原因となるアプリを特定するには時間がかかるため、WindowsにはすべてのWindowsアプリを一括で再インストールできる便利なコマンドが用意されています。(まるでMicrosoftがこの問題を想定していたかのようですね!)
ここでPowerShellに親しむ絶好の機会です。PowerShellはコマンドプロンプトの強化版とも言えるツールです。スタートボタンをクリックして「powershell」と入力し、検索結果に表示されたPowerShellを右クリックして「管理者として実行」を選択します。
起動したら、以下のコマンドを入力してEnterキーを押します。
Get-AppXPackage -AllUsers | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)AppXManifest.xml"}

大量の処理が走り、終了時には赤い警告めいたテキストがずらりと並ぶことがありますが、無視して構いません。PCを再起動すれば、スタートメニューが復活するはずです。
対処法7:ネットワーク付きセーフモードで起動する
Windowsを「ネットワーク付きセーフモード」で起動し、その後通常のWindowsへ戻すことで、壊れたスタートメニューが直ったという報告が多くのユーザーから寄せられています。
Windows 10からセーフモードで起動するには、Win + Rキーを押して「msconfig」と入力し、システム構成ウィンドウの「ブート」タブを開きます。「セーフ ブート」にチェックを入れ、「ネットワーク」を選択して「OK」をクリックします。
PCを再起動すると、ネットワーク付きセーフモードで立ち上がります。その後、同じ手順でシステム構成ウィンドウを開き、「セーフ ブート」のチェックを外して「OK」をクリックし、もう一度再起動すれば、スタートメニューが生き返るかもしれません。

対処法8:Dropbox・ウイルス対策ソフト・AMDグラフィックドライバーを確認する
長らく、Dropboxがスタートメニューと競合し、正常な動作に不可欠なユーザーアカウントファイルをブロックしているとの指摘がありました。Dropbox側は前年のアップデートでこの問題に対処したと主張していますが、Dropboxを利用しているなら、一度アンインストールして問題が残っていないか確認する価値はあります。
また、AMD製グラフィックカードの問題もスタートメニューの不具合と関連しており、「services.msc」で「AMD External Events Utility」を無効化すると解決したという報告もあります。
さらに、AvastやMalwarebytesなどのウイルス対策ソフトや、各種サードパーティ製Microsoft Storeアプリが原因となったケースも報告されています。ひとつずつアンインストールして、犯人を特定してみましょう。
まとめ
以上が、スタートメニューを復旧させるための代表的な方法です。原因が非常に多岐にわたる問題のため、ここに挙げた以外の方法で解決する可能性も常にあります。今回の対処法でうまくいった方は、ぜひコメント欄でお知らせください!
※本記事は2018年8月に更新された内容をもとにしています。
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