Windows 11 22H2の既定設定でブルートフォース攻撃からPCを保護——アカウントロックアウト機能が標準搭載
ハッカーが直接またはリモートデスクトップ(RDP)経由でPCに不正アクセスする際、最もよく使われる手法の一つが「ブルートフォース攻撃」です。これは管理者のユーザー名とパスワードを手作業で推測したり、専用アプリやスクリプトを使って総当たりで解読しようとする攻撃手法です。しかし、MicrosoftはWindows 11 22H2のInsiderビルドにおいて、こうした攻撃に対抗できる設定をデフォルトで有効化し、セキュリティ対策を一歩先へ進めました(情報源:Bleeping Computer)。
「アカウントロックアウト」ポリシーが既定で有効化
具体的には、ローカルグループポリシーエディターにある「アカウントロックアウトの期間」オプションに関する変更です。従来のWindowsバージョンでは、この機能はデフォルトで無効化されていました。ところが、Windows Insider Previewビルド22528.1000以降では、この設定が既定で有効になり、「10回の連続したログイン失敗でアカウントをロックする」という挙動になります。このニュースは、MicrosoftでOSセキュリティおよびエンタープライズ担当バイスプレジデントを務めるDavid Weston氏が自身のTwitterで共有しました。
ランサムウェア対策として大きな意味を持つ変更
実はMicrosoftは、「人間による操作型(human-operated)ランサムウェア攻撃」について専門のブログ記事を公開しており、その中でブルートフォース攻撃がどのようにPCへの侵入手段として悪用されるかを解説しています。今回、アカウントロックアウトが既定で有効化され、10回のログイン失敗でロックされる仕組みになったことで、こうした攻撃は格段に成功しにくくなりました。
サイバーセキュリティの観点から見て、これは非常に重要な一歩です。FBIのデータによれば、RDP関連の攻撃はランサムウェア攻撃者にとって最も一般的な侵入手法であり、侵害事例全体の約80%を占めているとされています。つまり、この小さな設定変更が、数多くのユーザーと企業を実際の脅威から守ることにつながる可能性があるのです。
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