Macでパッケージ化されたフォルダを復元する方法【ターミナル活用ガイド】
どんなソフトウェアにも不具合やトラブルはつきもので、macOSも例外ではありません。めったに起こることではありませんが、macOS上のフォルダが通常のフォルダではなく「パッケージ」として表示されることがあります。これは新しいアプリをインストールするときに使われる形式と同じものです。また、開発者がソフトウェアを作成している場合には、意図的にこの状態になっていることもあります。
幸いなことに、必要であればMacのフォルダを復元するのは簡単です。方法はいくつかありますが、最も手軽なのが「ターミナル」アプリを使う方法です。ここでは、フォルダの形式にかかわらず復元する手順を詳しく解説します。

ターミナルを使ってMacのフォルダを復元する
MacのFinderは、ファイルやフォルダの本来の用途を自動的に判別し、適切に扱えるようにしています。しかし、フォルダに誤った属性が付与されていると、Finderはそのフォルダをパッケージとして認識し、内部のファイルへアクセスできなくなります。
また、フォルダに.appなどの誤った拡張子が付いている場合も同じ現象が発生します。以下の手順を実行するには、getfileinfoおよびsetfileコマンドが必要ですが、これらはmacOSにデフォルトではインストールされていないため、事前にXcode Developer Tools(コマンドラインツール)をインストールしておく必要があります。
- フォルダから属性を解除するには、「ターミナル」アプリを開き(Launchpad > その他 > ターミナル)、cdコマンドで問題のあるフォルダがあるディレクトリへ移動します。
- この問題の主な原因はhas bundle属性ビットです。確認するには、ターミナルでgetfileinfo -aB フォルダ名と入力します。「フォルダ名」の部分は確認したいフォルダの場所に置き換えてください。結果が1と返ってきた場合は、この属性がフォルダに適用されていることを意味し、削除が必要です。

- has bundle属性ビットを解除してアクセスを復元するには、ターミナルでsetfile -a b フォルダ名と入力します。こちらも「フォルダ名」は対象のフォルダの場所に置き換えてください。
- その後、再度getfileinfo -aB フォルダ名を実行して属性の状態を確認します。0が返れば、属性は正常に削除されています。

属性を削除したら、DockやLaunchpadにあるFinderからフォルダへアクセスできるか試してみてください。それでもアクセスできない場合は、フォルダに特殊な拡張子が付いていないか確認しましょう。
- Finderで対象のフォルダを見つけ、右クリックして「情報を見る」を選択します。

- 別ウィンドウが開き、フォルダの詳細情報が表示されます。「名前と拡張子」の項目をクリックすると、フォルダの実際の名前を確認できます。ここにファイル拡張子(例:.app)が付いている場合は削除し、キーボードのenterキーを押して保存します。

- 拡張子を削除してよいか確認を求めるダイアログが表示されるので、「削除」ボタンをクリックします。

拡張子を削除すれば、フォルダはFinder上で通常の状態に戻り、今までどおり開けるようになります。
また、正規のmacOSパッケージ(PKGファイルやDMGファイルなど)の中にあるファイルやフォルダにアクセスしたいケースもあるでしょう。その場合は、中身を新しいフォルダに展開するのが最も簡単な方法です。
ターミナルを使ってMacのフォルダを展開・抽出する
正規のmacOSパッケージにはPKGやDMGなど、さまざまなファイル形式があります。形式によって復元・抽出の手順は少し異なりますが、いずれもターミナルアプリを使えば対応可能です。
以下の手順は、PKGまたはDMGファイルからフォルダを取り出す場合を想定しています。ファイルが破損している場合や、本物のPKG・DMGファイルではない場合は、これらの方法ではうまくいかないので注意してください。
DMGファイルからフォルダを取り出す方法
- DMGファイルからフォルダを復元するには、まず仮想ドライブとしてマウントする必要があります。「ターミナル」を開き(Launchpad > その他 > ターミナル)、次のコマンドを入力します。
- hdiutil attach file.dmgと入力し、「file.dmg」の部分をDMGファイルの場所とファイル名に置き換えて、enterキーを押して実行します。

- マウントされると、DMGの中身はmacOSドライブの「Volumes」ディレクトリ配下のフォルダとして表示されます。DMGファイルの内容を新しいフォルダへコピーするには、cp -r /Volumes/File/ /Users/Username/Folderと入力します。「File」はDMGファイルの元の名前に、「Username/Folder」はコピー先の場所にそれぞれ置き換えてください。

- hdiutil infoと入力してマウント済みDMGファイルのドライブ識別子を確認し、続けてhdiutil detach /dev/driveと入力してアンマウントします。「/dev/drive」の部分は正しいデバイス識別子に置き換えてください。

これでDMGファイルの内容が新しいフォルダに復元され、自由にアクセスできるようになります。
PKGファイルからフォルダを取り出す方法
- PKGファイルからファイルやフォルダを標準的なmacOSフォルダとして取り出すには、「ターミナル」アプリを開きます(Launchpad > その他 > ターミナル)。
- そこでpkgutil -expand /location/file.pkg newpkgfolderと入力します。「/location/file.pkg」はPKGファイルの場所とファイル名に、「newpkgfolder」は展開先のフォルダに置き換えてください。

PKGパッケージファイルの内容が、指定した場所に展開されます。
Macのファイルとフォルダを適切に管理しよう
Macでフォルダを復元する方法がわからないときは、まずこの記事で紹介した方法を試してみてください。多くの場合、拡張子を修正したり特定のファイル属性を解除したりするだけで、壊れたmacOSフォルダを復元できます。PKGやDMG形式の正規のmacOSパッケージファイルであれば、ターミナルアプリを使って中身を取り出すことも可能です。
ただし、すべてのフォルダが復元できるわけではありません。将来フォルダが破損したりアクセスできなくなったりしてもファイルを確実に取り戻せるよう、Time MachineでMacを定期的にバックアップしておくことをおすすめします。
-
Macのディスクユーティリティを使ってフォルダを暗号化する方法
WindowsにはBitLockerがあり、クロスプラットフォーム対応ならVeraCrypt(TrueCryptの後継ソフト)という選択肢もあります。しかし、macOSで手軽に素早くフォルダを暗号化したいのであれば、最もシンプルで確実な方法は、Macに標準搭載されているディスクユーティリティを使うことです。 ディスクユーティリティはmacOSのシステムに組み込まれた機能で、ハードディスクやUSBメモリなどのリムーバブルメディアの消去やフォーマットなどを行えます。実はこれ以外にも、macOS上のフォルダをDMG形式で暗号化する機能も備えています。 DMG形式とは DMGという形式に聞き覚えがあ
-
macOSをダウングレードする2つの方法|Time Machine復元と旧OSクリーンインストールの手順
通常、macOSのアップデートでMacに問題が発生することはほとんどありません。しかし、特定のアップデートによって機能が正常に動かなくなったり、システムの動作が不安定になったりするケースもあります。そのような不具合に見舞われた場合は、アップデートを元に戻す(ロールバック)ことを検討するとよいでしょう。 ただし、お気に入りの旧バージョンのmacOSに戻すのは決して簡単ではありません。実は、MacにはmacOSを旧バージョンへダウングレードするための専用オプションがどこにも用意されていないのです。 とはいえ、ダウングレードする方法がまったくないわけではありません。アップデートをロールバックして