Macのディスクユーティリティを使ってフォルダを暗号化する方法
WindowsにはBitLockerがあり、クロスプラットフォーム対応ならVeraCrypt(TrueCryptの後継ソフト)という選択肢もあります。しかし、macOSで手軽に素早くフォルダを暗号化したいのであれば、最もシンプルで確実な方法は、Macに標準搭載されているディスクユーティリティを使うことです。
ディスクユーティリティはmacOSのシステムに組み込まれた機能で、ハードディスクやUSBメモリなどのリムーバブルメディアの消去やフォーマットなどを行えます。実はこれ以外にも、macOS上のフォルダをDMG形式で暗号化する機能も備えています。
DMG形式とは
DMGという形式に聞き覚えがある方も多いかもしれません。これはmacOSのソフトウェアインストールファイルで使われる標準フォーマットです。DMGファイルはマウント可能なディスクイメージであり、中に格納したファイルを圧縮します。ZipファイルがWindowsのフォルダ内ファイルを圧縮する仕組みとほぼ同じイメージです。
そしてDMGは、ファイルの圧縮だけでなく暗号化にも対応しています。以下、その具体的な手順を見ていきましょう。
ディスクユーティリティで暗号化フォルダを作成する手順
まず、パソコン上に新しいフォルダを作成し、暗号化したいファイルをすべてそのフォルダにまとめて入れます。
続いて、「アプリケーション」→「ユーティリティ」からディスクユーティリティを起動します。
画面上部のメニューバーから「ファイル」→「新規イメージ」→「フォルダからのイメージ」を選択してください。
次に、機密ファイルが入ったフォルダのある場所(ここではデスクトップを例とします)へ移動し、対象フォルダを選択して「選択」をクリックします。
ポップアップウィンドウが表示されたら、以下の項目を確認・設定しましょう。
- 暗号化フォルダのファイル名
- 保存先の場所
- 暗号化の強度(一般的には128ビットで十分)
- 「イメージフォーマット」を「読み込み/書き込み」に設定
暗号化方式を設定すると、パスワードの入力を求めるダイアログが表示されます。
すでに使用したいパスワードが決まっている場合は、同じものを2回入力して「選択」をクリックすればOKです。まだパスワードを決めていない場合は、「確認」欄の横にある小さな鍵アイコンがパスワードアシスタントです。鍵をクリックして開いてみましょう。
プルダウンメニューから希望するパスワードのタイプを選ぶと、自動的に安全なパスワードが生成され、入力欄に反映されます。
パスワードの文字数も指定可能で、右側の品質バーがリアルタイムで強度を表示してくれます。
ここで注意点です。ランダム生成のパスワードを採用した場合は、忘れないようどこかにコピー&ペーストして控えておく必要があります。より安全なのはパスワード管理ツールを利用することです。自分の暗号化フォルダから二度とアクセスできなくなるほど困ったことはありませんからね。
希望のパスワードが決まったら、パスワードアシスタントを閉じて元のウィンドウに戻ります。
「保存」をクリックすると暗号化処理が開始されます。完了までにかかる時間は、フォルダのサイズによって異なります。
DMGファイルが作成された後も、元の暗号化されていないフォルダはそのまま残ります。ディスクユーティリティが自動的に削除することはないため、不要であれば手動で削除してかまいません。ただし、繰り返しになりますが、必ず事前にパスワードの控えを取っておいてください。そうしないと、永久に中身へアクセスできなくなってしまいます。
最後に、作成した暗号化DMGファイルをダブルクリックすると、パスワードの入力を求められます。その際、「キーチェーン」オプションにはチェックを入れないでください。キーチェーンに保存してしまうと、あなたのMacアカウントにログインできる人なら誰でも、パスワードなしでフォルダを開けてしまうためです。
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