Macを初期化(ハードリセット)してmacOSを再インストールする方法
パソコンは使っているうちに必ず動きが遅くなるものです。経年劣化によるものもありますが、単純に不要なファイルでハードドライブがいっぱいになっているだけだったり、重要なシステムファイルを誤って削除してしまったことが原因だったりすることもあります。
こうした症状が出たら、OSの再インストールを検討するタイミングです。決して短時間で終わる作業ではありませんが、macOSの場合、手順自体はとても簡単です。ただしインターネット接続が必要なので、バスの中などで作業しようとは思わないでください。
筆者も以前からやりたいと思っていた作業ですが、ついつい先延ばしにしていました。今回はこの記事を書くために、思い切って実行することにしました。
ステップ1:必要なファイルをすべてバックアップする
OSを再インストールする前に、必ず最初に行うべき作業です。まず不要なファイルを削除し、残りのファイルをクラウドストレージ、USBメモリ、外付けハードドライブのいずれかに保存しましょう。
iTunesライブラリ、iMovieデータベース、写真(Photos)データベースのバックアップも忘れずに。これらはポータブルストレージへドラッグ&ドロップで保存でき、作業完了後に同じ操作でパソコンへ戻せます。
Time Machineを使っていれば、バックアップ作業は非常に簡単です。
ステップ2:FileVaultをオフにする
FileVaultが有効になっていると、ハードドライブのフォーマットと再インストールができません。「システム環境設定」→「セキュリティとプライバシー」からFileVaultをオフにしましょう。解除には最大30分ほどかかることもあるので、気長に待ちましょう。コーヒーでも淹れてくるのがおすすめです。
ステップ3:起動ディスクを暗号化していないか確認する
セキュリティの観点から、本来は最初から起動ディスクを暗号化しておくべきものです。ただし欠点として、暗号化パスワードを忘れてしまうと二度とロック解除できなくなり、macOSの再インストールも不可能になります。
これは筆者の痛い過去の経験からの忠告です。信じてください。
パスワードを覚えているなら、パソコンを再起動すると同時に「Command + R」キーを押し続けます。すると上記のような南京錠の画面が表示されます(この段階ではスクリーンショットが撮れないため、写真に撮りました)。
パスワードを入力すると、画面が次のように切り替わります。こちらもiPhoneで撮影したので、画質が今ひとつなのはご容赦ください。
もしパスワードを忘れてしまった場合は本当に運が悪く、Appleでさえロック解除してくれません。
ステップ4:ハードドライブの内容を消去する
上のメニューにある「ディスクユーティリティ」を選択します。次に、OSがインストールされているディスクを選びましょう。筆者の場合はディスクが1つだけでしたが、デュアルブート環境なら複数表示されるはずです。
「消去」をクリックすると小さなウィンドウが開き、新しくフォーマットするドライブの名前とファイル形式(APFS)を求められます。デフォルトのままにしておくことをおすすめします。
消去作業は文字どおり数秒で終わります(筆者の経験では)。完了すると、ディスクの「使用済み」領域はごくわずかになります(筆者の場合は20KB)。この時点で、パソコン内のすべてのデータは消えています。
ディスクユーティリティのウィンドウを閉じると、ユーティリティ画面に戻ります。
ステップ5:希望する復元方法を選ぶ
ユーティリティ画面には、実際に2つの選択肢があります。
1つ目はTime Machineバックアップからの復元です。日頃からTime Machineで定期的にバックアップを取っていて、ある日大量のシステムファイルを誤って削除してしまった場合でも、たとえば前日のバックアップ時点までコンピュータを巻き戻せます。Windows PCの「システムの復元」に相当する機能です。
しかし筆者はTime Machineを使っていません(手動でバックアップしています)。そのため、筆者と同じスタイルの方にとってのもう1つの選択肢は「macOSを再インストール」です。これを選んでクリックし、指示されたら「続ける」を押しましょう。
ステップ6:使用許諾契約を読んだふりをする
ここでソフトウェア使用許諾契約を読むよう求められます。誰もがそうしているように、読んだふりをして「同意する」をクリックしましょう。ご安心を、Appleには絶対にバレません。
次に、OSをインストールするディスクを選択します。筆者の場合はディスクが1つしかないので、それを選んで続行しました。
これで再インストール処理が始まります。
処理中にパソコンは何度か再起動し、完了まで1時間以上かかることもあります。ありがたいことに、以降はすべて自動で進むので、その間に別の用事を済ませられます。画面を眺めながら人生が過ぎ去るのを見守る必要はありません。
ステップ7:環境を再度セットアップする
システムの再インストールが完了したら、以前の状態に戻すための地道な作業が始まります。具体的には以下の通りです。
- ファイアウォールを有効にする
- FileVaultを有効にする
- 起動ディスクを再暗号化する
- アプリケーションを再インストールする
- バックアップから必要なファイルをパソコンへ戻す
- 画面ロックのPINコードを設定する
要するに、「システム環境設定」を一つひとつ確認しながら設定し直す必要があります。コンピュータは工場出荷状態に戻っているため、以前に行った細かな調整やカスタマイズはすべて失われています。
「Hardening macOS」という優れたガイドがあり、新規インストール直後のmacOSに対して実施すべき40以上のセキュリティ対策が網羅されています(※現在リンクが機能していません)。ぜひ参考にして、できる限り多くの対策を実施することをおすすめします。過剰に感じる項目もあるかもしれませんが、慎重になりすぎることはありません。
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