DVD・Blu-rayディスクをMacにリッピングする方法|コピーガードあり/なしの手順を徹底解説
映画のパッケージメディアは、ますます過去のものになりつつあります。Apple自身も、MacからDVDドライブを外す方向へと舵を切りました。とはいえ、DVDやBlu-rayの映画やテレビ番組が完全に姿を消したわけではなく、ご家庭にも何枚か眠っているかもしれません。
この記事では、DRM(コピーガード)の有無にかかわらず、DVDやBlu-rayディスクをMacにリッピングする方法を解説します。iMacの5Kディスプレイで映画コレクションを堪能したり、iPadに転送して外出先で視聴したりできるようになります。さらに、「リッピングは違法なのか?」という気になる法的な側面についても触れます。
ハードウェア選びでお悩みの方は、Mac向けのおすすめDVD・Blu-rayドライブ特集もぜひ参考にしてください。
DVDのリッピングは違法?
これは住んでいる国や地域によって異なります。しかし一般的に、米国や英国では、自分で購入したディスクであっても、DVDやBlu-rayのリッピングは違法とされています。個人利用のためのコピーで起訴される可能性は極めて低いものの、それでもごくわずかなリスクは伴います。
2014年、英国政府は「著作権及び実演に関する規則2014(私的利用のための個人コピー)」を導入し、その名の通り、DVDやBlu-rayを含むデジタルメディアを私的目的でコピーすることを認めました。しかしこの制度は、2015年の高等法院判決により撤回されました。著作権者への補償がないままコピーを認めたのは政府の誤りだとの見解によるものです。
一方、米国の状況はやや曖昧ですが、多くの法律専門家は、DVDにDRM(Digital Rights Management)などの著作権保護が施されているかどうかが鍵だと説明しています。
アリゾナ大学法学部准教授のDerek Bambauer氏は次のように述べています。「DRMを解除してDVDをリッピングした瞬間に、デジタルミレニアム著作権法(DMCA)第1章に違反することになります。17 U.S.C. 1201はDRMの回避を禁止しています。一部の裁判所はこの厳格なルールを緩和しようとしてきましたが、ほとんどの場合、それは実現していません。」
実際には、個人的な目的でDVDをMacにリッピングしても問題になることはまずありません。自分で購入したDVDであれば、倫理的な観点からも問題ないと考える人が大半でしょう。ただし、最終的な判断はあなた自身に委ねられます。
MacでDVDをリッピングする方法
法的な話はさておき、手持ちのDVDをデジタル化して、iPad、iPhone、Mac、Apple TVで視聴したいと考えている方も多いはずです。販売や友人との共有を目的としたコピーでなければ、リッピングでトラブルになる可能性は低いでしょう。また、DVDには寿命があります。数年後には読み取れなくなる(古いディスクなら今すでに)こともあるため、手遅れになる前にデジタル化しておくのが賢明です。
中にはコピーガードがかかっていないDVDもあり、こうしたディスクなら簡単に内容をMacに取り込めます。
まず必要なのはMacの空き容量です。DVDはかなり大きく、700MB〜9.4GB程度のデータが収録されています。
もうひとつ必要なのが光学ドライブです。Appleが2016年に2012年モデルの13インチMacBook Proの販売を終了して以来、光学ドライブを搭載したMacは登場していません。現在もAppleからSuperDriveを79ポンド/79ドルで購入できます。
実は、Mac本体に光学ドライブがなくても大丈夫な場合があります。同じネットワーク上にある別のMac(PCでも可)の光学ドライブを、Finder経由で利用できるのです。これには「リモートディスク」機能を使います。
ただし、この方法は音楽CD、Blu-ray、市販映画DVDのリッピングには使えず、コピーガード付きディスクにも対応していません。今回の用途には使えない場合がある点に注意しましょう。
コピーガードなしのDVDをリッピングする手順
DVDを読み取れる光学ドライブが用意できたら、以下の手順でMacにリッピングします。
- 「ディスクユーティリティ」を開きます(アプリケーション > ユーティリティ内)。DVDを選択すると複数のオプションが表示されるので、上部中央にある「新規イメージ」を選びます。
- 「イメージフォーマット」を「DVD/CDマスター」に設定します。
- 「暗号化」を「なし」に設定します。
- 「保存」をクリックすると、指定した保存先へのコピーが始まります。
- 処理が完了したら、ディスクを安全に取り出します。
あとは映画を楽しむだけ! もしファイルがうまく再生できない場合は、多彩な動画形式に対応したmacOS用のVLCをダウンロードしてみてください。
コピーガード付きDVDをリッピングする手順
前述の通り、個人利用であっても、コピーガード付きDVDのリッピングは違法です。コピーガードは単にあなたを困らせるために存在するのではありません。
とはいえ、いくつかの方法は存在しますが、多少の工夫が必要です。
有名なリッピングツール「HandBrake」を使う方法があります。HandBrake自体はコピーガード付きDVDのリッピングを公式にはサポートしていません(それ自体が違法行為になるためです)。しかし、別途ダウンロードできる追加ツールを組み合わせれば、この作業が可能になります。
- HandBrakeの公式サイトからソフトウェアをダウンロードしてインストールします。
- 次にlibdvdcssをダウンロードします。お使いのmacOSのバージョンによってはインストールにつまずくかもしれません(古いMacを使う前提で進めますが、新しいmacOSでは「未確認の開発元のMacアプリをインストールする方法」を参照してください)。
- libdvdcssがMacに導入できていれば、以下の手順でDVDをリッピングできます。
- HandBrakeを起動した状態でDVDを挿入します。通常は自動的に認識されますが、認識されない場合は「ソース」を選択し、ポップアップウィンドウでDVDを指定します。
- 出力設定を調整します。MacとiOSデバイスの両方で再生できるMP4形式をおすすめします。(iPad/iPhone/iPod touch専用にリッピングする場合は、ツールバーの「プリセット」ボタンをクリックし、右側のリストからデバイスを選択すれば、最適な画質とファイルサイズが自動設定されます。)
- 他のデバイスとの共有を容易にするため、最大ターゲットサイズ(MB)を750MBに設定するのもおすすめです。ただし、HandBrakeに最大サイズでリッピングさせれば最高品質が得られます。Macでの視聴のみで容量を気にしないなら、こちらを選びましょう。
- 「開始」をクリックして、HandBrakeの処理が完了するのを待ちます。完了後、Macで映画を視聴したり、iOSデバイスに転送して外出先で楽しんだりできます。
代替手段としては、Digiarty社の「MacX DVD Ripper Pro」もあります。使い方は関連記事をご覧ください。
リッピングした映画をiPadやiPhoneに転送する
リッピングしたファイルをiPhoneやiPadに転送するには、まずiTunes(macOS Catalina以降ではFinderまたはTVアプリ)を開き、ムービーファイルをドラッグ&ドロップで追加します。次にデバイスを接続し、画面右上のプルダウンリストからデバイスを選択、「ムービー」項目をクリックして「ムービーを同期」にチェックが入っていること、そして下のリストで対象のムービーファイルにもチェックが入っていることを確認します。最後に「同期」をクリックすれば完了です。
リッピングした映画の音声がおかしい、途中から再生されてしまうといった場合は、MacworldのQ&Aを参照してください。
DVDが暗号化されている場合、libdvdcssのダウンロードが必要になることがあります。これはVLC Playerの開発元VideoLANが提供する復号化ライブラリです。一部のビデオパブリッシャーはより高度な暗号化方式を採用していることがあり、その場合はリッピング自体が不可能になることもあります。これはまれなケースですが、DVDリッピング時に知っておくべきポイントです。
クローンを作成する方法
リッピングの代わりに、DVDを丸ごとクローン(複製)する方法もあります。この場合、メニューや特典映像までバックアップできます。ただし、クローンには9GB以上のディスク容量が必要になることがあり、ディスクにコピーガードがかかっている場合はクローン作成がブロックされます。
そのような場合は、前述のリッピングがベストな選択肢となりますが、RipIt(24.95ドル)のような商用アプリの中には、コピーガード付きディスクでもクローンを作れるものがあります。
まず、映画名で新しいフォルダを作成します。次に、サイドバーの「デバイス」欄でDVDディスクを選択し、表示されるすべての項目(おそらくVIDEO_TSとAUDIO_TSという1〜2個のフォルダ)を新しいフォルダにドラッグ&ドロップします。もしFinderが固まってしまったら、残念ながらそのディスクにはコピーガードがかかっています。
続いてフォルダ名を変更します。映画のタイトルはそのままに、末尾に.dvdmediaを追加します。例えばフォルダ名が「Star Wars」なら、「Star Wars.dvdmedia」とします。こうすると、フォルダは単一のファイルとして扱われるようになり、DVDアイコンが付与され、ダブルクリックするとDVDプレーヤーで再生が始まるなど、まるでDVDのように振る舞います。(DVDプレーヤーが正常に動作しない、または不安定な場合は、VLCで開いてみてください。)
Blu-rayディスクをMacにリッピングする
Blu-rayディスクをMacにリッピングする方法は主に2つあります。1つ目は、ディスク全体を復号化して.isoディスクイメージとしてコピーする方法です。このファイルは元のBlu-rayと同じサイズ(約30〜40GB)になります。Aurora Softwareの「Blu-ray Copy」(無料)を使用したところ、2時間の映画のコピーに2時間かかりました。コピーを再生するには、ディスクイメージをマウントし、Mac Blu-ray Playerアプリで「ファイル > ファイルを開く」を選択して、ディスクイメージ内のBDMVファイルを指定します。BDMVファイルはVLC Media Player(無料)でも開けます。
2つ目の方法は、MKVファイルを作成することです。MKVは、動画、音声、画像、字幕トラックを1つのファイルにまとめられるコンテナ形式です。GuinpinSoftの「MakeMKV」(ベータ版の間は無料)がこの作業に適しています。Blu-rayディスクを復号化し、必要な部分だけをMKVコンテナに保存できます。
復号化には映画の上映時間の半分ほどかかり、完成したMKVファイルはVLCなどのソフトで再生できます。ファイルサイズを小さくしたい場合は、HandBrakeなどのツールを使って、MKVを同じ形式または別の形式(iTunes互換のMP4など)のより小さいファイルに変換しましょう。
以上が基本的な流れです。少し時間と費用を投資する意欲さえあれば、Blu-rayディスクの再生やリッピングは決して難しくありません。
関連記事:SuperDriveは買うべきか?
※本記事にはKirk McElhearn氏およびKeir Thomas氏による追加レポートが含まれています。
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