Macは毎晩シャットダウンすべき?スリープとの違いや最適な電源管理術を解説
Windowsユーザーの多くは1日の終わりにPCの電源を切りますが、Macユーザーは電源をつけっぱなしにする傾向があります。果たしてそれで本当に問題ないのでしょうか?この記事では、Macを毎晩シャットダウンすべきかどうかを詳しく解説します。
夜、Macの電源を切るべき?
AppleはmacOSとMacハードウェアを、省エネ性とパフォーマンスの両面で非常に優れた設計にしています。そのため、1日の使用を終えたときにユーザーが選べる選択肢は3つあります。「電源を入れっぱなしにする」「スリープ状態にする」「完全にシャットダウンする」のいずれかです。
iMacやMacBookの電気代が気になる方もいるかもしれませんが、画面がオフになりスリープ状態に入っていれば、消費電力はごくわずかです。心配はいりません。
ノートブック型Macは、電源オフ時もスリープ時も極めて少ない電力しか消費しません。たとえばM1 MacBook Airの場合、スリープ時の消費電力は0.21W。毎晩10時間スリープさせてシャットダウンしなかったとしても、1年間の消費電力量はわずか約0.77kWhです。
iMacはノートブックよりやや多くの電力を消費しますが、スリープ時でも1.36W程度。毎晩10時間のスリープでも、1年間の消費電力は約5kWhにとどまります。
もちろん、資源の無駄遣いが気になるのであれば、就寝前に電源を切るのも自由です。その場合は、画面左上のAppleメニュー(リンゴマーク)をクリックし、システム終了を選択しましょう。

「パソコンのオン・オフを繰り返すと、部品の加熱と冷却によってダメージを受ける」という意見もありますが、Macはそれ以上に頑丈に作られていると考えてよいでしょう。
数時間だけ席を離れるなら電源をつけっぱなしで問題ありませんが、一晩空ける場合は、スリープかシャットダウンという折衷案を選ぶのがおすすめです。
スリープとシャットダウン、どちらが良い?
スリープ状態のMacは少量の電力しか消費せず、シャットダウンしたMacを起動するよりもはるかに素早く復帰できます。特にApple M1チップ以降を搭載した新しいMacは、システムの仕組み上ほぼ瞬時にスリープから復帰するため、スリープはさらに魅力的な選択肢となっています。
目安としては、1〜2時間、あるいは一晩程度離れるだけならスリープがベストです。それ以上長く使わない場合は、次のセクションで説明する理由から電源を切るのがよいでしょう。
実は、シャットダウンして再度起動する方が、スリープモードのままにしておくよりも多くのエネルギーを浪費することもあります。
Macをスリープさせるには、画面左上のAppleメニューをクリックし、スリープを選択します。

また、一定時間操作がない場合に自動的にスリープするよう設定することもできます。手動でのスリープ操作を忘れたまま寝てしまうような人には便利な機能です。
自動スリープを設定するには、システム環境設定を開き、省エネをクリックします。ウィンドウ上部にバッテリーと電源アダプタという2つのタブが表示されます(iMacやMac miniはバッテリーを搭載していないため、電源アダプタのみです)。
上部にあるスライダーで、ディスプレイがオフになるまでのアイドル時間を設定できます。書類やプレゼンテーションを作成中に考え事をしているだけで画面が暗くなるとイライラするので、現実的な時間を選びましょう。
続いて、ディスプレイがオフのときにコンピュータを自動的にスリープさせないのチェックボックスがオフになっていることを確認してください。

この画面には、ハードディスクをスリープさせるなど、Macの動作を細かくカスタマイズできる項目が他にもあります。すべてオンにしておくことをおすすめします。
Macをシャットダウンしないのは悪いこと?
時間が経つにつれ、プロセスやアプリがRAMを圧迫し、特に古いマシンではパフォーマンスが少しずつ低下することがあります。これを改善するには、アプリを終了して再起動したり、開きすぎたブラウザのタブを閉じたり、Macを再起動したりすればOKです。
macOSはメモリ管理をうまく行ってくれますが、デバイスに真のリフレッシュをもたらす唯一の方法は、シャットダウンして再び起動することである場合もあります。これによりRAMがクリアされ、固まっていたプロセスが再び動き出せるようになります。
さらに、一部のアップデートはMacの再起動後にのみ適用されるため、定期的に再起動やシャットダウンを行えば、システム全体が正常に動作している状態を保てます。
長期間Macを使わない場合の注意点
長期間Macを保管する場合は、Appleの推奨により、バッテリーを満充電(100%)または完全放電(0%)の状態のままにしないことが大切です。
満充電のまま長期保管すると、バッテリー容量が一部失われ、バッテリー寿命が短くなる可能性があります。逆に完全放電のまま保管すると、バッテリーが深放電状態に陥り、充電を受け付けなくなる恐れがあります。
スリープ・シャットダウンのスケジュールを設定する方法
前述の表示設定や自分の記憶力に頼る代わりに、Macがスリープ・シャットダウン・起動する具体的な時刻をあらかじめ設定することもできます。仕事終わりのタイミングで電源を切り、朝出勤したらすぐに使える状態にしておく、といった運用が可能です。
設定するには、システム環境設定 > 省エネを開き、右下のスケジュール…ボタンをクリックします。

起動またはスリープ解除のチェックボックスにチェックを入れると、Macを使用可能な状態にする日時(平日のみ、週末のみ、毎日、特定の曜日など)を選択できます。

その下にもうひとつスリープというチェックボックスがあります。チェックを入れてスリープをクリックすると、再起動とシステム終了という選択肢が現れます。ここでMacを終了(または再起動)させたい時刻を設定し、スケジュールに納得できたらOKをクリックして有効化しましょう。

注意点として、アプリが開いたままになっていると、未保存の作業データを失わせないようmacOSがシャットダウンを妨げることがあります。
自動シャットダウンを確実に機能させるには、Macの使用を終える際にすべてのアプリを閉じておく必要があります。
もしMacをシャットダウンする主な目的がパフォーマンス向上なのであれば、不要ファイルを自動的に整理し、リソースを食い潰すアプリを抑えてくれるMacクリーニングソフトの導入も検討してみましょう。NektonyのMac Cleaner ProやMacPawのCleanMyMac Xは評判が良く、その他のおすすめツールについては、ベストMacクリーナーソフト特集記事をご覧ください。
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