Macユーザー必見!今すぐ試せる便利なターミナルコマンド10選
コマンドラインというと、白黒の画面に謎めいたコマンドを打ち込んでコンピュータを操作していた、遠い昔の時代のものと思われがちです。何十年もパソコンを使ってきたのに、一度もコマンドプロンプトに触れたことがないという方も多いのではないでしょうか。
確かに最初は難しそうで、とっつきにくい印象がありますよね。しかし、実際にMacのコマンドラインの基礎を学んでみると、想像以上に親しみやすく、非常に役立つツールだということに気づきました。
現在でも、コマンドラインが必須となる場面は数多く存在します。ここでは、Macのターミナルについてあまり馴染みのない方のために基本を解説しながら、すべてのMacユーザーが知っておくべき便利なターミナルコマンド10選をご紹介します。
Macターミナルとは?
Macターミナルは、Windowsのコマンドプロンプトに相当するツールです。標準的なOS XのGUI(グラフィカルインターフェース)ではできない、システムの各種設定やフォント、ファイル操作などを、テキストコマンドで直接実行できます。
ターミナルはテキストベースのインターフェースであり、コンピュータに実行させたい命令を受け付けるプログラムです。使い方はとてもシンプルで、コマンドを入力して「Return」キーを押すだけで実行されます。
ターミナルアプリを使えば、たった一行のコマンドでMacのあらゆる機能を呼び出すことが可能です。
Macでターミナルを開く方法
ターミナルを使うと、macOSのUNIX部分にアクセスでき、スクリプトの実行やファイル管理、設定変更などをテキストコマンドで行えます。起動方法は主に「Launchpad」「Spotlight」「Finder」の3つがあります。
Launchpadから開く
Dockにある銀色のロケット型アイコンがLaunchpadです。Dockは通常、画面下部に配置されたメニューバーのこと。アイコンをクリックするか、F4キーを押してLaunchpadを開き、「その他」フォルダをクリック→「ターミナル」アプリを選択すると、Macのコマンドプロンプトが起動します。
Launchpadで見つけられない場合は、以下の別の方法を試してみてください。
Spotlightから開く
Spotlightは虫眼鏡のアイコンで、Dockからクリックするか、ショートカット「command + スペース」で呼び出せます。検索ボックスに「ターミナル」と入力すると検索結果に表示されるので、クリックすればそのままコマンド入力を始められます。
Finderから開く
FinderはWindowsのエクスプローラーに似た機能で、ファイルやフォルダ、アプリ、書類を整理し、見失ったときに探すのに役立ちます。画面下部にある二色のスマイリーフェイスのアイコンがそれです。Finderを開いたら、左サイドバーの「アプリケーション」フォルダを探します。見当たらない場合は上部メニューから「アプリケーション」を選択してください。次に「ユーティリティ」フォルダを開き、一覧の中から「ターミナル」を見つけてダブルクリックすれば起動します。
起動すると、ターミナルはコマンドラインインターフェースを表示し、macOSの裏側にあるUNIXの機能へアクセスできるようになります。
日常的に使える基本コマンド
Macのターミナルコマンドはとても簡単です。ドル記号($)付きの大文字、例えば「$THIS」のように表記されている部分は引数(ひきすう)を意味しており、実際に実行したい値に置き換えて入力します。
| コマンド | 用途 |
| man $UTIL | man(manual)― マシン上の各ユーティリティに関する情報を表示します。 |
| ls $DIR | ls(list)― ディレクトリ内の内容一覧を表示します。 |
| cd $DIR | cd(change directories)― 現在の作業ディレクトリを移動します。 |
| cp $FILE $LOCATION | cp(copy)― $FILEを$LOCATIONへコピーします。 |
| mkdir | mkdir(make directory)― 新しいディレクトリを作成します。 |
| pwd | pwd(print working directory)― 現在いる場所を確認できます。「どこにいるかわからなくなったら」ときに便利です。 |
| mv $FILE $LOCATION | mv(move)― $FILEを$LOCATIONへ移動します。 |
| rm $FILE | rm(remove)― ファイルを完全に削除します。 |
| sudo $CMD | sudo(super user do)― 簡単に言えば、都度root権限での作業を許可するコマンドです。 |
| killall | 実行中の特定のプロセスを強制終了させたいときに使用します。 |
Macでのターミナルの使い方
「Macでターミナルを開く方法」がわかったところで、次はすべてのユーザーが知っておきたい便利なコマンドとテクニックをご紹介します。
コマンドは3つの要素で構成されています。1つ目は特定のツールを呼び出す「コマンド本体」、2つ目は出力内容を調整する「オプション」、そして3つ目はコマンドが操作対象とする「引数」です。
例えば、ファイルをある場所から別の場所へ移動したい場合は、「mv」コマンドに続けて、移動したいファイルと移動先の場所を指定します。
その場合、以下のように入力します。
mv ~/Desktop/MyFolder /Volumes/Backup
覚えておきたいMacターミナルコマンド10選
それでは早速、これらのMacターミナルのテクニックを試してみましょう。
1. 隠しファイル・隠しフォルダを表示する
Macはデフォルトで、さまざまな理由により一部のファイルやフォルダを非表示にしています。ほとんどの場合、ユーザーがそれらを意識する必要はありません。しかし、隠しファイルや隠しフォルダを確認したいときは、Macのコマンドラインを使えば簡単に表示できます。
以下のコマンドを入力してください。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -bool TRUE
killall Finder
2. ブラウザを使わずにファイルをダウンロードする
Webブラウザを使いたくないときも、ターミナルならファイルをダウンロードできます。ダウンロードしたいファイルのURLさえわかれば、以下のコマンドを実行するだけです。
手順は2段階です。まず「保存先の場所」を指定し、次に「ファイルをダウンロード」します。
注意: 場所を指定するときは、フルパスを直接入力してもよいですし、フォルダをドラッグ&ドロップで貼り付けることもできます。
コマンド①:保存先を指定する
cd ~/Downloads/
(必要に応じて「Downloads」を別のフォルダ名に変更してください)
コマンド②:ファイルをダウンロードする
curl -O (ダウンロードしたいファイルのURLを入力)
3. Macをスリープさせないようにする
Macが勝手にスリープするのを防ぎたいと思ったことはありませんか? 方法はずばり、「カフェイン」を与えること。冗談ではなく、本当に「caffeinate」というコマンドがあるのです。このコマンドを使えば、指定した時間だけシステムをアクティブな状態に保てます。
実行例: caffeinate -u -t 5400(5400は秒数です)
4. 大量データをまとめてコピーする(ditto)
OS Xで最も人気のあるコマンドのひとつが「ditto」です。大量のデータをひとつのフォルダから別のフォルダへコピーする際に、驚くほど便利なコマンドです。
入力例: ditto -v /元のフォルダ /新しいフォルダ
「元のフォルダ」と「新しいフォルダ」の部分には、コピー元とコピー先のパスをそれぞれ指定します。ターミナルのウィンドウには、ファイルがひとつずつコピーされていく様子が表示されるので、進行状況も一目瞭然です。
5. スクリーンショットの保存先を変更する
スクリーンショットをデスクトップに保存したくない場合は、ターミナルを使って保存先を変更できます。以下の手順で実行してください。
― 「defaults write com.apple.screencapture location (保存したいフォルダのパス)」と入力
― Returnキーを押す
― 「killall SystemUIServer」と入力
6. スクリーンショットのファイル形式を変更する
スクリーンショットのファイル形式を変えたいと思ったことはありませんか? このMacコマンドラインを使えば、デフォルトのPNG形式をPDFやJPEGなどに変更できます。以下の例では、デフォルト形式をPDFに変更しています。
以下のコマンドを実行してください。
defaults write com.apple.screencapture type PDF
元に戻したいときは、同じコマンドで「PDF」の代わりに「PNG」と入力すればOKです。
7. クラッシュ後にMacを自動再起動させる
Macが突然フリーズしたりクラッシュしたりした経験は、誰にでもあるはずです。クラッシュ時の長時間のフリーズで時間を無駄にしたくないなら、以下のコマンドでシステムを自動的に再起動させることができます。
入力: sudo systemsetup -setrestartfreeze on
なお、「sudo」コマンドを使用すると、システムからMacのユーザー名とパスワードを求められるので、入力して先へ進みましょう。
8. Macに喋らせる
そう、Macには喋らせることもできるのです。そのためのコマンドが「say」です。
say (Macに喋らせたい言葉を入力)
「Return」キーを押すと、入力した内容を読み上げてくれます。
9. テトリスやポンなどのレトロゲームを遊ぶ
実は、Macにはテトリス、スネーク、ハノイの塔、ポン、ソリティアなど、いくつもの隠しゲームが搭載されています。
遊びたい方は、以下の手順に従ってください。
― 「emacs」と入力してEnterキーを押す
― Fnキーを押す
― F10キーを押す
― 続いて「t」、次に「g」を押す
すると、マシンに収録されているすべてのゲームが表示されます。カーソルで選択して、さっそくプレイを始めましょう!
10. データを安全に完全消去する
誰しも、データを完全に削除しなければならない場面が訪れます。データを安全に削除することは、個人情報を守るためにも重要です。実は、システムからデータを削除しても、ハードディスクのあちこちにファイルの断片が残ってしまうのです。残った断片を安全に取り除きたい場合は、以下のコマンドを実行しましょう。
diskutil secureErase freespace 3 /Volumes/ドライブ名
「ドライブ名」の部分には、データを消去したいドライブの名前を入力してください。
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