Windows 10のCortana検索をChromeとGoogleで使う方法【EdgeDeflector設定手順】
※本記事は2017年2月23日時点の情報に基づいています。最新のWindows 10では仕様が変更されている場合があります。
Cortanaには多くの「マスター」がいますが、その真のマスターチーフはMicrosoft以外の何者でもありません。Microsoftは2016年4月、Cortanaの検索結果を自社のEdgeブラウザとBing検索エンジンに限定する措置を講じました。つまり、Cortanaはユーザーが設定した既定のブラウザを無視するようになったのです。
Microsoft側にそれなりの理由があるのは確かですが、その方針に従うかどうかを決めるのはユーザー自身であるべきです。この記事では、Cortanaに既定のブラウザとお好みの検索エンジンを使わせるための方法を詳しく解説します。
更新情報
- 2017年2月14日時点(ビルド15031、Windows 10 Insider Preview)でも、Cortanaにお気に入りのブラウザで検索結果を開かせることは可能です。
- 当初推奨していたツール「SearchWithMyBrowser」に加え、代替ツールとして「EdgeDeflector」も追加しました(後述)。
- 以前ご紹介していたBingからGoogleへのリダイレクト用Chrome拡張機能は、Chromeウェブストアから削除されました。代わりに「Chrometana」をご利用ください(後述)。
Cortana検索の基本
以前のWindowsでは、スタートメニューの中に検索バーが搭載されていました。Windowsキーを押すとカーソルが検索フィールドに移動し、PC内をすぐに検索できました。Windows 10では検索バーがスタートメニューからタスクバーへと移動しましたが、非表示にしたり、円形のCortanaアイコンに最小化したりすることも可能です。タスクバーを右クリックして「Cortana」を選択すると、表示オプションを変更できます。
検索の開始はWindowsキーだけでも可能ですが、もうひとつのショートカット「Windowsキー + Q」も覚えておくと便利です。どちらの場合でも、Cortanaに自由に質問できます。検索語を入力してEnterキーを押すと「ベストマッチ」が開きます。また、上下の矢印キーで他の候補を選んだり、TABキーを3回押して検索カテゴリに切り替えたりすれば、検索をより細かく絞り込むこともできます。
CortanaがPC内で該当する結果を見つけられない場合、自動的にWeb検索へ切り替わります。問題が起こるのは、まさにこのタイミングです。
なぜMicrosoftはCortanaをEdgeとBingに固定したのか
Microsoftの説明によれば、「CortanaはMicrosoft Edgeとの連携を前提に設計され、Bingを基盤として動作する」ことで「エンドツーエンドの一貫したパーソナル検索体験」を実現しているとのことです。たとえば、近くのレストランを尋ねたり、コンサートチケットの購入をサポートしてもらったり、ハードウェアのトラブル解決を依頼したりすると、Bing限定の動画ヘルプにたどり着きます。こうした独自設計の体験は、他の検索プロバイダーでは提供できません。
Windows 10の統合検索デザインを守るため、Microsoftは意図的にCortana経由で他のブラウザや検索エンジンを使いにくくしています。CortanaをEdgeとBingに組み合わせることで、検索リクエストの処理方法を完全にコントロールでき、「パーソナライズされた一貫性のある検索体験」を保証できるというわけです。
しかし裏を返せば、Microsoftはユーザーのニーズに合わせたカスタムオファーや広告、サービスを自由に表示できることになります。これはSaaS(Software as a Service)型のビジネスモデルにおける収益化戦略とも一致しており、Bing内でのクリックはすべて重要なのです。
CortanaのサービスとEdge上のBing検索に満足しているなら、既定の設定を維持することをお勧めします。そうでない方は、以下の方法でCortanaを「マスターチーフ」の支配から解放してみましょう。
Cortanaに既定のブラウザで検索させる方法
方法1:EdgeDeflectorを使う
GitHubからEdgeDeflectorをダウンロードし、EXEファイルを恒久的な保存先フォルダ(例:「C:\Program Files\EdgeDeflector」)にコピーします。その後プログラムを実行してシステム設定を完了させましょう。リダイレクト設定の最終確認ダイアログを表示させるために、再起動が必要になる場合があります。
もしダイアログが表示されない場合は、手動でEdgeDeflectorを選択できます。Windowsキー + Iで設定を開き、「アプリ > 既定のアプリ > プロトコルごとに既定のアプリを選ぶ」へ進みます。一覧から「MICROSOFT-EDGE」の項目を見つけ、「既定値を選択」をクリックしてください。オプション一覧がポップアップ表示され、そこに「EdgeDeflector」が含まれています。
次回CortanaでWeb検索を行うと、Windowsが「このファイルを開く方法を選んでください」と尋ねてきます。「EdgeDeflector」を選択し、「常にこのアプリを使う」にチェックを入れてOKで確定しましょう。
EdgeDeflectorの詳細については、開発者Daniel Aleksandersenによる解説記事も参考になります。
方法2:SearchWithMyBrowserを使う
以前報告されていたこのツールの脆弱性はすでに修正されており、開発者は便利なインストーラーも追加しています。過去に旧バージョンをインストールしたことがある方は、後述のアンインストール手順を参考にしてください。
インストール手順
GitHubのSearchWithMyBrowserページにアクセスし、右上の緑色の「Clone or download」ボタンをクリックして「Download ZIP」を選択します。ダウンロードが完了したら、ZIPファイルを解凍してください(右クリック > 「すべて展開…」)。
プログラムをビルドするには、解凍したフォルダ(SearchWithMyBrowser-master)内のmake.cmdファイルを実行します。手動でコンパイルすることも可能です。その場合はGitHub上の手順を参照してください。
インストールとレジストリ変更を行うには、install.cmdファイルを実行します。コマンドプロンプトが開き、SearchWithMyBrowser.exeを任意の恒久保存先へ移動するよう求められるので、ファイル名を含むフルパスをコマンドプロンプトに貼り付けてください(例:「C:\Users\tinas\Downloads\SearchWithMyBrowser.exe」)。パスのコピー方法についても、プロンプト内に案内が表示されます。
ヒント: 引用符を削除するには、左右の矢印キーでカーソルをファイルパスの前後に移動させます。
パスが正しく入力できたらEnterキーを押し、続けて任意のキーを押して進みます。その後、Windowsが「このファイルを開く方法を選んでください」と表示するので、「SearchWithMyBrowser.exe」を選択してOKをクリックします。
再起動とアプリの選択
ここで必ずPCを再起動してください! 多くの読者から「再起動しないと設定が反映されなかった」との報告が寄せられています。Windows 10バージョン1607(Anniversary Update)以降でも設定は有効であり、Creators UpdateのInsider Previewでも動作が確認されています。
再起動後、CortanaでWeb検索をすると、使用するアプリを再度尋ねられます。同じ要領で「SearchWithMyBrowser.exe」を選び、「常にこのアプリを使う」にチェックを入れましょう。これでCortanaは常に既定のブラウザで検索結果を開くようになります。筆者の環境では再起動なしでも動作しましたが、環境によっては再起動が必要な場合があります。
なお、GitHubの説明に従って、必要なレジストリ変更を手動で行うことも可能です。
アンインストール方法
Cortanaの既定の動作に戻したい場合は、管理者権限のコマンドプロンプト(Windowsキー + X > コマンドプロンプト(管理者))を開き、SearchWithMyBrowser.exeへのフルパスに続けて/unregisterコマンドを入力します。記述例は以下の通りです。
"C:\Users\tinas\Downloads\SearchWithMyBrowser-master\SearchWithMyBrowser.exe" /unregister
または、以下のレジストリエントリを手動で削除する方法もあります。
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Classes\SearchWithMyBrowser
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\SearchWithMyBrowser
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\RegisteredApplications\SearchWithMyBrowser
レジストリを直接編集する場合は自己責任となります。Windowsキー + Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、regeditと入力してEnterキーを押します。レジストリエディタで上記のエントリを検索し、削除してください。
Cortanaにお好みの検索エンジンを使わせる方法
ブラウザがBing検索を自動的に既定の検索エンジンへ切り替えない場合は、拡張機能を利用することで対応できます。
検索をリダイレクトできる主なChrome拡張機能は以下の通りです。
- Chrometana:Google、DuckDuckGo、Yahoo!検索に対応。ダウンロードページでは不具合があると記載されていますが、SearchWithMyBrowserを設定済みであれば正常に機能します。
- Requestly:HTTPリクエストを管理できる多機能な拡張機能。インストール後、https://web.requestly.in/#new/Replace で設定画面を開き、BingをGoogleに置き換えるルールを作成します。
なお、拡張機能で検索クエリをリダイレクトする方式では、わずかな遅延が発生する点に留意してください。
まとめ:Hey Cortana、協力ありがとう!
Cortanaは日々の予定管理などをサポートしてくれる強力なデジタルアシスタントです。
確かに、Cortana向けに設計された純正ツールを使えば最高の体験が得られます。しかし、Microsoftがユーザーにとって何が最善かを一方的に決めるべきではありません。だからこそ、今回のような回避策が存在するのです。
とはいえ、Cortanaを既定の設定から切り離したり無効化したりする前に、まずは純正の状態でCortanaを存分に試してみることをお勧めします。
あなたのCortana活用体験はいかがですか? パーソナライズされたBing検索結果で役立った経験はありますか? Cortanaを既定のブラウザや検索エンジンで使いたいと思う理由は何ですか? ぜひコメント欄でお聞かせください!
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