Windows 10でGoogleアシスタントを使う方法【非公式クライアント導入ガイド】
本記事を読む前に、知っておくべき重要なポイントがあります。それは、Windows 10向けの「公式」Googleアシスタントクライアントは存在しないという点です。
そこで本記事で紹介するのは、開発者Melvin Abraham氏がGitHubで公開しているWindows 10用のカスタマイズ版クローンです。多少のセットアップ作業が必要ですが、このガイドでは全工程をわかりやすく解説していきます。

Windows 10版Googleアシスタントの主な機能
この非公式のWindows 10版Googleアシスタントは、公式版が対応しているコマンドの大半をサポートしています。
具体的には、天気やニュースの確認、ToDoリストへの項目追加、Google Homeなどのスマートホームデバイスのコントロールなどが可能です。
一方で、「OK Google」というウェイクワードによる起動や、会話を引き継ぐ「Continued Conversation(継続会話)」機能など、一部対応していない機能もある点には注意しましょう。
事前準備:PCにPythonをインストールしよう
Windows 10用GoogleアシスタントはPythonで開発されているため、動作させるには最新版のPythonをPCにダウンロードしてインストールする必要があります。
1. Pythonをダウンロードします。
2. ダウンロードした実行ファイル(インストーラー)を実行します。
3. インストーラーの画面でAdd Python 3.9 to PATH(バージョン名は異なる場合があります)にチェックを入れ、Install Nowを選択します。

4. エクスプローラーを開き、ルートドライブ直下に「GoogleAssistant」という名前の新規フォルダを作成します。例:C:\GoogleAssistant

これでPC側の準備は完了です。次に、Googleアカウントに適切な権限と認証を設定していきましょう。
Googleアカウント認証の設定方法
Webブラウザーを開き、Google Cloudにアクセスします。右上のプロフィール画像の横にあるConsole(コンソール)を選択してください。
注意:この作業はステップ数が多く感じられますが、一つずつ順番に進めれば所要時間は10〜15分程度です。
1. Google Cloud Platformの画面で、左上の下向き矢印を選択してプロジェクト選択画面を開きます。Select a projectウィンドウでNew Projectを選択します。

2. プロジェクト名をWin10GoogleAssistと入力し、Createを選択して続行します。

3. 右上に通知が表示されるので、Select Projectをクリックして新しいプロジェクトを開きます。

4. 中央のAPIセクションでGo to APIs overviewを選択します。

5. ウィンドウ上部のEnable APIs and Servicesを選択します。

6. 次の画面の検索フィールドにgoogle assistantと入力し、結果リストからGoogle Assistant APIを選択します。

7. 次の画面で青いEnableボタンを選択します。

8. 画面上部に「このAPI用の認証情報を作成してください」というメッセージが表示されます。Create Credentialsボタンを選択しましょう。

9. フォームが表示されるので、Which API are you using?(どのAPIを使用しますか?)のドロップダウンリストからGoogle Assistant APIを選択します。

10. Where will you be calling the API from?(どこからAPIを呼び出しますか?)ではOther UI (e.g. Windows, CLI tool)を選択します。

11. What data will you be accessing?(どんなデータにアクセスしますか?)ではUser dataを選択し、続けてWhat credentials do I need?を選択します。

12. OAuth同意画面を設定するポップアップが表示されるので、Set Up Consent Screenを選択します。

13. User Type画面でExternalを選択し、Createボタンを押します。

14. アプリ登録の編集画面で、App informationの各項目を入力します。App nameは任意の名前で構いませんが、後で思い出しやすいよう手順2で付けたプロジェクト名と同じにしておくのがおすすめです。User support emailには自分のメールアドレスを入力します。

15. Developer contact informationにも同じメールアドレスを入力し、Save and Continueを選択します。

16. 次のページには「scopes(スコープ)」に関する情報が表示されますが、ここは無視して問題ありません。ページ下部までスクロールし、Save and Continueを選択します。

17. 最後にテストユーザーを追加してこのセクションを完了させます。Test usersセクションでAdd Usersを選択してください。

18. Add usersウィンドウで自分のメールアドレスを入力し、Addを選択します。

19. 前のフォームの一番下までスクロールし、Save and Continueを選択します。

これでGoogle Assistant APIが有効になり、自分のGoogleアカウントにAPIへアクセスするために必要な権限が付与されました。
Google Actionsの設定
次のステップでは、Google Actionsサービスを使ってGoogleアシスタントのアクショントリガーを有効化し、Windows 10版Googleアシスタントアプリが必要とするOAuthファイルを取得します。
1. Google Actions Consoleにアクセスし、New Projectを選択します。利用規約への同意を求められたらYesを選び、Agree and continueをクリックします。

2. プロジェクト名としてWin10GoogleAssistを選択し、Import projectを選択します。

3. ページ最下部までスクロールし、Are you looking for device registration?の隣にあるClick hereを選択します。

4. 次のページでRegister Modelを選択します。

5. Register Modelページで、任意の製品名と会社名を入力します。デバイスタイプのドロップダウンから任意のデバイスを選び、Register Modelを選択します。

6. Download Oauth 2.0 credentialsを選択します。認証ファイルは、次のセクションで使用するため、忘れない場所に保存しておきましょう。

いよいよ、Windows 10にGoogleアシスタントをインストールする準備が整いました!
Windows 10にGoogleアシスタントをインストールする
アプリをインストールするには、GitHubページからファイルをダウンロードし、Pythonアプリとして実行します。
1. GitHubのReleasesページにアクセスし、Windows用アプリの最新リリース(.exeファイル)をダウンロードします。

2. ダウンロードしたファイルをC:\GoogleAssistantに保存し、ファイルを右クリックして管理者として実行を選択します。最初の画面で「すべてのユーザー用にインストール」を選び、Nextをクリックします。

3. インストール先を作成しておいたディレクトリ(C:\GoogleAssistantなど)に変更し、Installを選択します。

4. インストールが完了したら、Run Google AssistantのチェックボックスをオンのままFinishを選択します。アプリが起動し、タスクバーにGoogleアシスタントのアイコンが表示されます。アイコンを右クリックしてLaunch Assistantを選択しましょう。

5. さっそくGoogleアシスタントを使いたくなるところですが、まだ動作しません。まずGoogleアカウントで認証する必要があります。ウィンドウ左下のGet Startedを選択してください。

6. 通知メッセージが表示されたら、Proceedを選択して続行します。

7. OAuth認証情報の設定手順が表示されます。ウィンドウ左上の歯車アイコンを選択して設定を行いましょう。

8. SettingsウィンドウでBrowseボタンを選択し、先ほど保存したOAuthファイルを指定します。Saved Tokens Pathは空欄のままで構いません。Saveを選択して続行します。

9. Saved Tokens Pathに関するポップアップが表示されたら、automatically set a path(パスを自動設定)を選択します。

10. Googleアシスタントの再起動を求められるので、再起動するとブラウザーウィンドウが開き、Googleアカウントへのログインを求められます。すべての権限リクエストを承認し、Googleが発行するトークンコードをコピーします。それをGoogleアシスタントウィンドウのコード入力欄に貼り付けて、Submitを選択してください。

11. 最後にRelaunch Assistantを選択してもう一度再起動します。今度はGoogleアシスタントが起動し、あなたのGoogleアカウントと連携された状態になります。

これで、スマートフォンのアプリと同じようにWindows 10でGoogleアシスタントを使えるようになりました。質問への応答も、おなじみのあの声で返ってきます。
ほとんどのGoogleアシスタントへの問い合わせは通常通り機能します。ただし、カレンダーなどのGoogleアカウント連携アプリを使う場合は、スマートフォンのGoogleアシスタントアプリとの接続が求められ、新しいデバイスの追加と権限の付与が必要になることがあります。
これでWindows 10のPCでもGoogleアシスタントが使えるようになりました。モバイルデバイスを手に取っていなくても、デジタルアシスタントならではの便利さと自動化を存分に楽しんでください!
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