Windows 10におすすめのサードパーティ製バックアップソフト4選
PCに保存されている大切なデータは、ランサムウェアをはじめとするウイルスの脅威に常にさらされています。アンチウイルスソフトを最新の状態に保ち、定期的にスキャンを行っていても、ハードディスクの故障はいつ起こってもおかしくありません。だからこそ、日頃からデータのバックアップを取っておくことが、万一のトラブル発生時に素早く復旧するための鍵となります。
Windowsには「ファイル履歴」や「復元ポイント」、ディスク全体のバックアップ機能が標準搭載されていますが、できることには限りがあります。そこで活躍するのがサードパーティ製のバックアップツールです。本記事では、今すぐ試せるおすすめのバックアップソフトを4つ厳選してご紹介します。
1. IDrive
多数のPCをバックアップする必要がある大規模な企業にとって、IDriveは人気の高い選択肢です。マルチデバイスバックアップ機能を備えており、OSを問わずあらゆるPCはもちろん、AndroidやiPhoneなど各社のスマートフォンまで、所有するあらゆるデバイスをまとめてバックアップできます。外付けハードディスクなど単体のドライブにも対応している点も魅力です。
IDriveを使えば、接続済みのすべてのデバイス間でデータを同期できるほか、ファイルやフォルダを含むPC環境全体を丸ごとクローンすることも可能です。さらに、ファイルへの変更を自動的に検出して差分のみをバックアップする賢い仕組みを採用しており、同時にバックアップできるデバイス数に上限はありません。ただし、プランによってはストレージ容量の制限がネックになる場合がある点には注意が必要です。
また、IDriveは過去約30世代分のファイルバージョンを保持しており、ポイントインタイムリカバリー機能によって任意の時点までさかのぼって復元できます。誤って削除してゴミ箱に入れたデータも、30日以内であれば数クリックで取り戻せます。
機能の多くは大規模ビジネス向けに設計されていますが、個人や小規模事業者向けのプランも用意されており、料金体系も比較的手頃です。基本プランは無料で5GBのストレージが使えます。個人用・チーム用・ビジネス用プランの料金は、バックアップ対象の端末数や必要なストレージ容量によって変動します。詳しくはIDriveの公式料金ページをご確認ください。
ダウンロード:IDrive(無料/有料プランあり)
2. CloudBerry Backup(MSP360)
MSP360は以前「CloudBerry Lab」という名称でしたが、現在もバックアップソフトにはCloudBerryの名前が受け継がれています。CloudBerry Backupを使えば、ファイルやフォルダを好みのクラウドストレージに即座にバックアップ可能です。Amazon S3、Google Cloud Storage、HP Cloud、Rackspaceなど、主要なクラウドサービスへのアップロードに対応しています。
データ転送時には256ビット暗号化が施されるため、バックアップサーバーへ送信される間もデータの安全性が保たれます。リアルタイムの即時バックアップに加え、時間・日・週・月単位でのスケジュールバックアップ設定にも対応しています。
「CloudBerry Virtual Machine(VM)エディション」を利用すれば、仮想マシンのバックアップも可能です。ソフトウェアをクラウドに接続すれば、圧縮・暗号化・アップロードの一連の処理はすべて自動で行われます。
対応範囲はWindowsにとどまらず、macOSやLinuxマシン、ローカル環境のバックアップにも利用できます。異なるOSが混在する複数デバイスを同じソフトで一括管理したい場合、CloudBerryは最適な選択肢といえるでしょう。
多彩なサービスへの対応と充実した機能に加え、直感的で操作しやすいインターフェースも備えています。ただし、初めてバックアップソフトを使う初心者にとっては、やや取っつきにくい面もあるかもしれません。
無料版のCloudBerry Desktopでは、AWS・クラウドストレージ・ローカルストレージそれぞれに対して5TB・200GB・1TBの容量制限付きで基本機能を利用できます。上位のDesktop Pro、Windows Server、MS SQL Server、Ultimateエディションの機能と価格の詳細は、MSP360の公式サイトで確認できます。
ダウンロード:CloudBerry Backup(15日間無料トライアル/以降1ライセンス49.99ドルの買い切り)
3. Backblaze
Backblazeも世界中の企業から支持を集めるバックアップサービスです。無制限かつ自動のバックアップを提供しているため、自身や従業員のPCを手間なくバックアップしたい場合に最適です。
使いやすい管理コンソールから直感的に運用でき、1台あたり月額7ドル前後というリーズナブルな価格設定も魅力です。保存したデータにはどのデバイスからでもアクセスでき、バックアップ速度も非常に高速です。
パーソナルバックアッププランでは、バックアップのスケジュール設定や自動化が可能で、万一の障害時には好きな時点までさかのぼってファイルを復元できます。バックアップ状況が変わるたびに通知が届き、バックアップファイルの共有も数クリックで行えます。
低価格でありながら機能が豊富なBackblazeですが、データセキュリティへのこだわりも徹底しています。PCからストレージへの転送中、データは常に暗号化されます。さらに個人暗号化キーを設定すれば、運営元のBackblazeでさえユーザーのデータにアクセスできなくなります。
AES-128暗号化キーや二要素認証(2FA)にも対応しており、不正アクセスによるデータ漏洩のリスクを大幅に減らせます。料金プランの詳細はBackblazeの公式料金ページをご覧ください。
ダウンロード:Backblaze(月額7ドル〜)
4. FBackup
FBackupは、初心者でも扱いやすいシンプルなバックアップツールです。バックアップ元と保存先、ストレージの種類を指定してジョブを作成すれば、すぐに実行することも、後日の実行をスケジュールすることもできます。ローカルやオンラインのストレージから、クラウドストレージ、ネットワークドライブ、外部接続デバイスへのバックアップに対応しています。
バックアップ形式はzip圧縮方式と、元の形式のままデータを完全にコピーするミラーリング方式から選べます。また、バックアップの前後に特定のコマンドを実行できるのも特徴です。たとえば「Cleanup Data」コマンドを使えば、新規バックアップ作成前に古いデータを完全に削除できます。
無料プランが用意されていますが、OneDriveやAzureといった人気クラウドサービスからのバックアップができないなど、機能面での制限が多めです。フル機能を利用したい場合は有料のプレミアムプランを選びましょう。詳細はFBackupの公式料金ページで確認できます。
個人利用や小規模ビジネスのバックアップには十分な性能ですが、CloudBerryやIDriveのような高度な機能を求めるなら物足りないかもしれません。
ダウンロード:FBackup(無料/有料版あり)
サードパーティツールでデータを守ろう
今回紹介したサードパーティ製ツールを活用すれば、大切なデータのセキュリティを万全にできます。まずは自分のニーズに合ったソフトを選び、定期的にバックアップを実行して常に最新状態を保ちましょう。各ソフトの詳しい動作イメージは、公式サイトの紹介動画を見ると把握しやすくなります。
なお、ひとつのバックアップサービスだけに頼るのは避け、複数の手段を組み合わせるのが理想です。片方にトラブルが起きても、もう一方でデータが守られます。クラウドストレージの代わり、あるいは補完として、NASや外付けストレージを併用するのも有効な対策です。
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