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Googleに蓄積されたデータを消去し、プライバシーを取り戻す方法

はじめに:あなたのプライバシーはどこへ消えた?

現在、私はジュリア・アングウィン(Julia Angwin)氏の著書『Dragnet Nation』を読んでいます。同氏はオンラインのプライバシー問題を扱ってきた元ウォール・ストリート・ジャーナルの記者で、本書では私たちがどれほど自発的に個人情報をネット上のマーケター、広告主、スパマーに差し出してきたかを、綿密な取材に基づいて描き出しています。読み進めるうちに、思わずネットに向かって自分のデータ削除を始めたくなるほど衝撃的で、かつ読みごたえのある一冊です。

そして私も実際にそうしました。大量のデータを消去したのです。その後、テレビドラマ『Person of Interest』を一気見して、携帯電話の電源を切り、バッテリーとSIMカードを抜き、浴室に閉じこもったほどです。

この記事では、私が実行した手順を詳しく紹介します。あなたもネット上から自分の痕跡を消したい(あくまで「消そうと試みる」という意味ですが)なら、ぜひ参考にしてください。一部の「便利な」機能を諦める必要があるかもしれませんが、正直なところ、それが本当に世界の終わりでしょうか? このテーマは非常に広大なので、ここでは最大の怪物的存在――Google――に焦点を絞ります。

そう、Googleです。プライバシーに関してGoogleの評価は複雑です。過去にはユーザーの情報を守るために法務チームが奔走したこともありますが、それ以上に数々の重大な失態が目立っています。

Gmailの大掃除

まず、どのメールを残し、どのメールを削除できるかを判断しましょう。大容量の無料ストレージを提供するGoogleは「もう二度と何も削除するな!」という考え方を広めました。しかし正直に考えてみてください。残しておく必要のないものは山ほどあるはずです。通知メール、とっくに期限切れのクーポンなどがその代表例です。

効率的な方法としては、ラベル(フォルダ)ごとに順番に処理していくのがおすすめです。また、Gmailの検索コマンドを活用すれば、容量を圧迫している大きなメールを素早く見つけることもできます。

どうしても残したいメールがあれば、そのメールを開いてCtrl + Pキーを押し、「PDFとして保存」を選びましょう(Chromeの場合)。Firefoxなら、ページをPDFに変換できるアドオンが複数あります。これでPDFのコピーがパソコンに保存されます。EvernoteユーザーならWeb Clipperでメールをクリップすることも可能です。ただし、Evernoteもクラウド同期サービスです。果たして安全なのでしょうか? データを解放しましょう!

次に使うべきメールサービスは?

メールアカウントを空にしたら、次はどこへ移ればいいのでしょうか? 答えはシンプルです。プライバシーと機密性を重視するサービス、特にEU圏やスイスに拠点を置くサービスを選ぶことです。EUには非常に厳格なプライバシー保護法があり、米国のサービスよりもはるかに強力にあなたを守ってくれます。

私が長年注目しているのは、スイス発の暗号化メールサービス「ProtonMail」です。サーバーはスイスアルプスの奥深くにある旧軍事司令部内にホストされています。ログインには2つのパスワードが必要で、1つはログイン用、もう1つはメールボックスの復号用です。これは2段階認証とは別物です。パスワードをスマホに送信する仕組みも、バックアップコードもありません。サブパスワードを忘れたら、二度とアクセスできません。厳しい話ですが、それだけセキュリティが徹底されているということです。

ProtonMailには広告が一切なく、期限付きメールを作成でき、アカウントに紐づくIPログも残りません。そして言うまでもなく、エンドツーエンドの暗号化が施されています。

※執筆当時はベータ版の招待制でしたが、現在は誰でも登録可能になり、無料プラン(500MB)に加えて有料プランも提供されています。500MBは少なく感じるかもしれませんが、メールを溜め込む習慣をやめ、30日ごとに整理するきっかけになると考えれば、むしろ好都合です。

また、サービスの維持費を払わなければ、開発者は広告収入に頼らざるを得ません。「タダより高いものはない」のです。有料であることは必ずしもマイナスではないのです。

ウェブ検索履歴

次はGoogleビジネスの核心――ウェブ検索です。ここであなたの検索履歴が最大限に利益化されます。検索結果はあなた向けに「カスタマイズ」され(つまり、あなたが見たいものしか表示されない)、ページ上部には広告が並び、検索した内容はいつか必ずあなたの不利に使われかねません。「ヘルペスの治療法」を検索したら、製薬会社がその情報を利用しているかもしれません。さらに、インターネットを巡回する間、その検索履歴は感染症のようにどこまでもついて回ります。

解決策は2つあります。第一に、検索エンジンを乗り換えることです。DuckDuckGoへの切り替えをおすすめします。追跡データやIPアドレスなど、ユーザーを特定しうる情報を記録せずに検索できるサービスです。

第二に、どうしてもGoogle検索を使わなければならない場合(職場など)は、Googleアカウントにログインした状態で使わないことです。ログイン中はすべての行動があなたの名前に紐づけられます。ログアウトすれば名前との紐付けは避けられますが、IPアドレスには依然として記録されるため、VPN(仮想プライベートネットワーク)の併用が必要です。あるいは、Chromeのシークレットモード、Firefoxのプライベートブラウジングモードを活用しましょう。

さらに、自分のウェブ履歴がGoogleに記録されていないか確認してください。記録されていたら、すべて消去しましょう。時間はかかりますが、終わった後はまるでデトックスを済ませたようにすっきりするはずです。信じてください、気持ちいいですよ。

位置情報履歴

次は位置情報です。Googleは親切にも(?)私たちの居場所を逐一記録してくれています。なんと律儀なのでしょう。さっそく消去しましょう。

左側のカレンダーの小さなメニューを開いて「30日間」を選択すると、過去30日間の位置情報履歴が表示され、そこに別のオプションも現れます。

それをクリックし、Googleの長ったらしい説明は無視して「OK」を押します。その後、スマートフォンのGPSをオフにするのを忘れないでください。そうしなければ、この作業は無意味になってしまいます。

YouTube

1ヶ月に何本のYouTube動画を見ていますか? YouTubeの視聴履歴は、その人の人格を雄弁に物語ります。スポンジ・ボブを見ている分には問題ありませんが、もし過激な動画や危険なチュートリアルを見ていたらどうでしょう? 他のサービスと同様、Googleは視聴した動画、高評価した動画、「後で見る」に追加したものまで詳細に記録しています。

そこでYouTubeにアクセスし、「すべての再生履歴を消去」と「再生履歴を一時停止」の両方を実行しましょう。今後YouTubeを見るときは、Googleからログアウトした状態で視聴するか、シークレット/プライベートブラウジングモードを使います。これで完了です。

Chrome

さて、次はブラウザです。人によってはブラウザの変更は一大事かもしれません。私は仕事でChromeを使っていました(正確には「使っていた」のです。今はFirefoxへの移行を進めています)。FirefoxはChromeの有力な代替手段です。Mozillaのプライバシーポリシーはかなり良心的で、要するに「法執行機関から要請があった場合を除き、あなたの情報を第三者に渡さない」というものです。

Firefoxに魅力を感じないなら、Torはいかがでしょう? 匿名性を保つために複数のノードを経由するため多少遅くなりますが、非常に優れたブラウザであり、ディープウェブへの入り口でもあります。

Chromeから移行する際の手順は以下の通りです:

  • ブックマークをバックアップする。FirefoxにもChromeと同様の同期機能があります。
  • 「設定 > 詳細設定 > プライバシー > 閲覧履歴データを消去する」に進み、すべての項目にチェックを入れて完全に削除します。
  • パソコンからChromeのプロファイルを削除する。Windowsエクスプローラーの上部メニューで「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れ、「C:/Users/[ユーザー名]/AppData/Local/Google/Chrome/User Data」フォルダを開きます。

そして、そのフォルダごと丸ごと削除します。

Google Takeout

Google Takeoutは、Google上の自分のデータのバックアップコピーを取得できる公式サービスです。この話を最後に回したのは意図的なことで、ここまで述べてきたのはあくまで「データの削除」だからです。まず削除できるものは削除し、残しておきたいものがあればTakeoutでチェックを入れてダウンロードしましょう。Googleカレンダーのデータをエクスポートしたい場合も、Google Voiceのメッセージも、Takeoutが対応してくれます。

Googleアカウント自体を削除すべき?

中には、手っ取り早くGoogleアカウント全体を削除してしまうのが好きな人もいるでしょう。しかし私は、将来また使いたくなるかもしれないので残しておく派です。アカウントは勝手に消えるわけではないので、放置しておいてもいいのではないでしょうか? 削除してから後悔するよりましです(特に、とてもクールなユーザー名を持っている場合は)。センシティブな情報だけを削除し、必要になったときまで触らずに置いておきましょう。

Google依存からの脱却は、痛みを伴うものではありません。必要なのは深呼吸ひとつと、決別するための固い意志だけです。

あなたはGoogleに完全に依存してしまっていますか? もし必要になったら、きっぱり別れを告げられますか? そもそも別れたいと思っていますか?

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