ネットワークセキュリティ
 Computer >> コンピューター >  >> ネットワーキング >> ネットワークセキュリティ

オンラインの追跡から身を守る!知っておきたいプライバシー保護ツール5選

「疑心暗鬼でも、監視されているのは事実」——現代のウェブはトラッキング(行動追跡)を前提として設計されており、その多くはユーザーの目に見えない形で行われています。

とはいえ、その仕組み自体は驚くほどシンプルで、工夫次第で回避することも可能です。今回は、トラッキングの仕組みを可視化しながら、プライバシーのコントロールを取り戻す手助けとなるブラウザ拡張機能やウェブサービスを5つ紹介します。まずは最も身近な例である「メール」から見ていきましょう。

PixelBlock(Chrome):メールの開封トラッキングを防ぐ

メールマーケター、時には友人までもが、あなたがメールを開いたかどうかを把握していることをご存じでしょうか?これはメールの標準機能ではなく、いわば「ハック」的な手法によるものです。一般的には、固有のURLを持つ小さな透明画像(1×1ピクセルなど)がメッセージ本文に埋め込まれています。画像表示を有効にしたままメールを開くと、気づかないうちにメールクライアントがリモートサーバーからその画像を読み込み、「開封された」ことを送信者側に通知する仕組みです。

画像をオフにすれば防げますが、それでは不便ですよね。そこで登場するのがPixelBlockです。Gmailユーザー向けのChrome拡張機能で、こうしたトラッキング画像の読み込みを自動的にブロックし、開封状況の追跡を防ぎます。導入も操作も非常にシンプルです。

Googleの検索結果からURLをコピーしようとした経験はありませんか?欲しかったのは目的のページのURLなのに、実際に取得できるのは「https://www.google.com/url?sa=t...」で始まる意味不明な文字列が延々と続く長いURLです。

これはリダイレクトリンクと呼ばれるもので、Googleが「検索後にどのサイトをクリックしたか」を記録するための仕組みです。リンクをクリックすると、まずこのランダムな文字列のURLが開かれてあなたの行動が記録され、その後ようやく本来のサイトへ転送されます。実はFacebookも同じ手法を採用しています。

DirectLinksはSafari向けのシンプルなプラグインで、このリダイレクトを除去します。GoogleやFacebookによるクリック追跡を防げるうえ、正しいURLを素早くコピーできるという実利もあります。Firefoxユーザーには、Google専用ですが同様の働きをする「Google Redirects Fixer」という拡張機能があります。

Blender(Firefox):ブラウザ情報を汎用的に偽装【提供終了】

Macユーザーなら、Mac向けの広告をよく目にするのではないでしょうか?その理由は、ただウェブを閲覧しているだけで、使用中のコンピュータに関するさまざまな情報が送信されているからです。MyBrowserInfo.comにアクセスすれば、自分がどれだけの情報を外部に晒しているのかを具体的に確認できます。

これが気になる方は、Blenderで「群衆に紛れる」ことができます。この拡張機能はユーザーエージェント文字列を書き換え、ブラウザをより「汎用的な」環境に見せかけます。たとえば筆者の環境では、Windowsベースのマシンとして認識されるようになりました。また、より新しいバージョンのFirefoxとして表示されるため、古いバージョンを使っていることも分かりにくくなります。※なお、この拡張機能は現在入手できなくなっています。

Good Guy Apps:プライバシー配慮型Androidアプリを紹介するSubreddit

無料のモバイルアプリの多くは、広告表示や何らかのトラッキングによって収益化されています。「どこまで許容できるか」は人それぞれですが、そもそも追跡しないアプリを選びたいという需要は確実に存在します。

Good Guy Appsは、トラッキングを行わないAndroidアプリを厳選して紹介する小規模なSubreddit(Redditのコミュニティ)です。まだコミュニティの規模は大きくありませんが、ユーザーの目線で「追跡しないアプリ」を共有するという発想は非常に有益です。

PrivacyPal(Web):プライバシーポリシーを要約してくれる

トラッキング技術への理解も大切ですが、利用先の企業がどんなポリシーを掲げているかを知ることも同じくらい重要です。とはいえ、日常的に使うすべてのサイトの利用規約やプライバシーポリシーを読み込む人はほとんどいません。その結果、自分のデータがどう扱われるのか、実はよく分かっていないのが実情です。

PrivacyPalは、各サイトが収集した情報をどう活用するのかを簡潔に要約してくれるサービスです。サイトごとの方針の差は大きいものの、このサービスを使えば概要をひと目で把握できます。類似のサービスとして「Terms of Service; Didn't Read」もありますので、併せてチェックしておくと安心です。

まとめ:仕組みを知ることが防御の第一歩

オンライントラッキングの仕組みを理解することは、適切な判断につながります。多くの人は「ネットで追跡されている」と漠然と感じていても、その具体的な方法までは知りません。今回紹介したツールは、その謎を少し解き明かし、対抗手段を与えてくれるものです。

その他にも、各種トラッカーを包括的にブロックする「Privacy Badger」や、FacebookなどのSNSによるウェブ閲覧履歴の追跡を防ぐ方法など、有用な選択肢は多数あります。

あなたのお気に入りのプライバシー対策テクニックがあれば、ぜひコメント欄で教えてください!

  1. 会社のメールアドレスを保護する方法|企業メールを守る4つのセキュリティ対策

    会社のメールアドレスは、社内外とのコミュニケーションや情報の保存に使われる重要な資産です。もしメールアカウントとパスワードが悪意のある第三者にアクセスされれば、その被害は計り知れません。メールへの不正侵入は会社に大きな損失をもたらし、最悪の場合、従業員の解雇にまで発展することもあります。だからこそ、会社のメールアドレスとパスワードを誰からも安全に守ることが重要なのです。このガイドでは、会社のメールアカウントを保護するために実践すべき具体的なステップを紹介します。 会社のメールアドレスを保護するためのベストな方法 方法1:強力なパスワードの設定 アカウントやデバイスへのアクセスの基本となるのが

  2. プライバシーを守るアンチトラッキングブラウザ|安全な選択肢と対策を徹底解説

    記事の概要Braveがアンチトラッキング機能を搭載したパブリックベータ版を公開したことを受け、本記事では各Webブラウザのプライバシーポリシーを詳しく掘り下げます。オンラインでのプライバシーへの関心が高まる中、開発各社も対応を進めています。人気のWebブラウザを比較し、最も信頼できるプライバシー保護策を見つけましょう。サイバー犯罪は過去最高水準に達しており、トラッカーはユーザーの知らないうちに大量の情報を流出させる恐れがあります。これを防ぐため、多くのWebブラウザが「ユーザーは我々を信頼できる」と訴えています。最新のiOSアップデートでアンチトラッキング機能が導入され、Androidにも搭載