オンラインプライバシーを守る5つの厳選ブラウザツール
今や、ウェブサイトを訪れるだけでは済みません。サイトを離れた後も、次にどこへ向かうのかを追跡されようとします。ブラウザにはトラッキングCookieが仕込まれ、あなたの行動は継続的に記録されるのです。
Google Analyticsのようなアクセス解析ツールのおかげで(?)、サイト運営者は訪問者の地理的な位置情報から、もっと言えば「その時どんな色の下着を着ていたか」まで把握しようとすらしています。もちろん冗談めかした表現ですが、それほどまでに詳細なデータ収集が日常化しているという事実です。
幸いなことに、こうした追跡を完全に阻止する、あるいは少なくとも大幅に妨害できるブラウザツールが現在存在します。本記事では、特におすすめの5つのツールを紹介します。
1. Privacy Badger
Privacy Badgerは、以前「使うべきChrome拡張機能」の記事でも briefly 紹介しましたが、実はOperaやFirefox、さらにはAndroid版Firefoxにも対応しています。
開発元は電子フロンティア財団(EFF)。多くのプライバシー保護機能があらかじめ組み込まれており、既知のトラッカーやスクリプトは自動的にブロックされます。ただし、ウェブサイトが正常に動作しなくなった場合などは、個別にブロックを解除することも可能です。
基本的には解除はおすすめしませんが、例えばGmailの一部機能と干渉するケースなど、どうしても必要な場面はあります。
Privacy Badgerには赤・黄・緑の3つのプライバシーレベルがあります。緑は安全、黄は概ね問題なし、赤は要注意という目安です。
2. Ghostery
Ghosteryは優秀なツールですが、総合的にはPrivacy Badgerの方がシンプルで手間が少ないと感じています。とはいえ、ブラウザのセキュリティ強化を考えるなら、堂々の第2位と言えるでしょう。
Ghosteryは拡張機能だけでなく、Android・iOS向けのモバイルブラウザや、デスクトップ向けブラウザも提供しています。すべてのダウンロードリンクはGhosteryの公式ページから入手できます。
ただし皮肉なことに、これらプライバシーブラウザへのリンクにはUTM解析トラッキングコードが付いています。UTMトラッキングについては後述します。
本題の拡張機能は、Firefox、Chrome、Safari、Opera、Edge、Internet Explorerに対応。インストールすると、何をブロックするかをガイドに沿って設定できます。
「リストから選択」を選ぶと膨大な一覧が表示されますが、特別な理由がなければデフォルト設定か「すべてブロック」を選ぶのが無難です。後からいつでも調整できます。
3. HTTPS Everywhere
HTTPS EverywhereもEFFによる開発で、Tor Browserの開発チームとの共同プロジェクトです。Chrome、Firefox、Opera、Android版Firefoxで利用でき、名前の通り「常にHTTPS接続を使う」ためのツールです。
仕組みは非常にシンプルで、ページにHTTPS版が存在すれば自動的にそちらへリダイレクトします。HTTPSページはURLバーの横に鍵マークが付いた暗号化された通信であり、コンピュータ間を行き来するデータの盗み見を防ぎます。
なお、GoogleやFacebook、Amazonといった大手サイトがデフォルトでHTTPSへ移行した現在、この拡張機能の役割はやや薄れつつあります。さらにChromeなどのブラウザは非HTTPSサイトを「保護されていない」として警告・ブロックするようになりました。実際、EFF自身も主要ブラウザがHTTPSを標準化したことを受け、2022年末にHTTPS Everywhereの提供を終了しています。現代では、ブラウザ側の標準機能で十分と言えるでしょう。
4. URL Tracking Stripper & Redirect Skipper(Chrome専用)
さて、先ほどのUTMコードの話です。Ghosteryの公式ページでブラウザのダウンロードリンクをクリックすると、そのURLは次のようになっています。
https://www.ghostery.com/products?utm_source=ghostery.com&utm_campaign=products_menu#mobile-browser
リンク末尾の「utm_」で始まる文字列こそが、Google Analytics用のトラッキングコードです。これはサイト運営者に「アクセスがどこから来たのか」を伝えるものです。
このコードによって、あなたの所在地、訪問日時、滞在時間、閲覧した他のページなど、あらゆる情報が相手のAnalyticsアカウントに記録されます。
URL Tracking Stripper & Redirect Skipperは、こうしたUTMコードを自動的に除去してくれる非常に便利なChrome拡張機能です。上記のリンクをクリックすると、URLは次のようにクリーンになります。
https://www.ghostery.com/products#mobile-browser
5. BlockBear(iOS専用)
筆者のお気に入りVPNといえば断然TunnelBearです。複雑な設定がほぼ不要で使いやすく、今まで一度も失望させられたことがありません。しかし同社は他にも小規模な製品を展開しており、そのひとつがiOSアプリのBlockBearです(もうひとつはRememBearというパスワード管理アプリ)。
スクリーンショットの通り、上部のスイッチをオンにして、下の項目から有効化したい機能を選ぶだけ。広告のブロック、ソーシャル共有ボタンのブロック、トラッキングのブロックが可能で、お気に入りのサイトがあればホワイトリストに登録することもできます。
BlockBearはウェブサイトの読み込み速度が「3〜5倍速くなる」と主張していますが、筆者は独自に検証できていません。とはいえ、余計な要素が減ることで体感速度が向上するのは確かでしょう。
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