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知っておくべき4種類のデータブローカー――あなたの個人情報はどう売られているのか

誰もがあなたの個人データを欲しがっています。何かを売り込みたい企業は、自社の製品やサービスを見てもらおうと躍起になっています。インターネット上には無数の選択肢があふれているため、一人ひとりに合わせたきめ細かな顧客体験を提供することが、他社との差別化を図る唯一の方法となっているのです。

では、自分からメーリングリストに登録した覚えがないのに、なぜ企業はあなたの氏名や連絡先を手に入れ、不気味なほどぴったりの商品やサービスを勧めてくるのでしょうか?答えはシンプルで、「データブローカー」の存在です。そもそもデータブローカーとは何なのか?そして、誰がターゲットになりやすいのかを詳しく見ていきましょう。

データブローカーとは?

データブローカーとは、オンライン上のさまざまな情報源から個人に関するデータを収集し、最も高い金額を提示した業者に販売する企業のことです。いわば仲介業者のような役割を担い、集めたデータを分析して、広告主やブランドがすぐに活用できる顧客プロファイルへと加工しています。

ただし、すべてのデータブローカーが同じわけではありません。ここでは、4つのタイプのデータブローカーそれぞれが求める情報の種類と、特に注意が必要な人の特徴を解説します。

1. マーケティング系データブローカー

マーケティング系データブローカーは、最も一般的なタイプです。幅広いデータをふるいにかけ、「消費者としてのあなた」の全体像を作り上げようとします。

年齢、ライフステージ、趣味、職業、居住地といった情報に基づいて、あなたがターゲット層に合致する企業へデータを販売します。これらの情報は、ポイントカードや会員カード、SNSのプロフィール、ECサイトでの過去の購入履歴などから収集されるのが一般的です。

マーケティング系データブローカーの狙いは、ほぼ例外なく、過去にクライアントの商品を購入してきた消費者グループへとあなたを分類することにあります。

なお、マーケティング目的のデータの中でも、価値が高いものとそうでないものがあります。例えば、高収入の職業に就いている人(出張や旅行が多い傾向がある)に関する情報は、高額商品を購入する可能性が高いとみなされ、高値で取引されます。

マーケティング系データブローカーは、アップセルやクロスセルにつながる情報であれば何にでも興味があります。新米の親に便利な育児用品を提案するなど、役立つケースもある一方で、アルコールや不倫向けの出会い系サイトなどを勧められるような、好ましくない使い方をされることもあります。

2. 金融情報系データブローカー

金融情報系データブローカーは、あなたの経済状況やお金との付き合い方を把握しようとします。通常、自宅の住所(および物件の資産価値)、推定される年収水準、クレジットカードの利用状況、既存のローンなどの情報を収集します。

収集した情報は、クレジットカード会社、銀行、その他の金融サービスといった正当な機関に販売されることが多いです。お金をきちんと管理できていれば大きな問題にはなりませんが、本質的に危うい金融サービスに引っかかりやすい立場の人は話が別です。

実際、一部の金融サービスは極めて搾取的です。特に、借金を抱えているとプロファイルされた場合がそうです。例えば、返済能力はあるのに慢性的に借金を繰り返している人は、ペイデイローン(給料日前貸し)会社や違法な金融業者から、喜んで広告を送りつけられたり、電話をかけられたりすることになります。

さらに、こうしたブローカーのデータは、住宅ローンの金利や各種サービスの登録ボーナスなどにおける動的な価格設定(ダイナミックプライシング)にも影響を与える可能性があります。

3. 健康情報系データブローカー

健康情報を収集する代表的な手段としては、フィットネスアプリ、健康トラッキングアプリ、オンライン薬局の購入履歴、遠隔医療(テレメディシン)の相談記録、その他公開されている医療関連の情報源などが挙げられます。

加えて、位置情報データ、病院・クリニック・ジムなど健康関連施設への訪問頻度、SNSへの投稿内容からも、健康状態に関する情報を推測できます。持病や健康上の悩みを抱えている人が特に警戒すべきは、この健康情報系データブローカーです。

健康情報がデータブローカーの手に渡ると、効果のほどが定かではないさまざまな健康食品やサプリメント、医療製品を売りつけられる原因になりかねません。

さらに厄介なことに、病歴だけでなく、事故やケガのリスクを左右するライフスタイルまでもが、保険料の算定に影響を及ぼすことがあります。

4. 「人物検索(ピープルサーチ)」系データブローカー

「人物検索」系データブローカーは、社会におけるあなたの足跡を把握できる個人情報を収集します。出生・婚姻・死亡の届出記録、裁判記録、不動産の所有状況といった公文書などを情報源としており、特に深刻な問題を引き起こしうる存在です。

この記事で挙げた他の情報と違い、「人物検索」系データブローカーが集めるのは、なりすまし(身元盗難)や詐欺に悪用されうる具体的な情報です。実際、採用を検討する企業側、恨みを抱いた元恋人、さらにはストーカーによって利用された事例もあります。

一般論として、データブローカーによる収集活動を完全に止めるのは困難ですが、「人物検索」系ならではの問題は、扱う情報の大半が、デジタル化が進む公文書だという点にあります。今のあなたの姿をもう反映していない過去の出来事であっても、簡単には葬り去れなくなっているのです。

このタイプのデータブローキングは、貧困や虐待の連鎖から抜け出そうとしている人々にとって特に深刻な障壁となります。例えば、正当な仕事に就きたい元受刑者や、身を隠して静かに暮らしたいDV被害者などがその典型です。

データブローカーの仕組みを理解し、自分を守ろう

データブローカーに関しては、知られれば知られるほど不利になります。データブローカーは、「他社がすぐに売上に変換できる情報を見抜ける」という前提のもとで利益を得ています。残念ながら近年では、本人の同意がなくても、さまざまな方法であなたについて調べ上げることが可能になっています。

結局のところ、私たちの安全性は、周囲の人々の情報管理状況にも左右されます。日常的に接する人々のデータや公文書を通じて、自分ではコントロールできないデータポイントは実にたくさん存在するのです。

だからこそ重要なのは、自分のプロファイルのどこが脆弱なのか、どんな種類のデータが自分をターゲットにさせるのか、そしてどのタイプのデータブローカーがそれを狙っているのかを理解することです。そのうえで、センシティブな部分についてはできる限り情報を露出しないよう、意識的に行動することが、個人情報を守るための第一歩となります。

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