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偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

Wish.comは、驚くほど多彩なアイテムをお得な価格で提供するECサイトです。暗視ゴーグルや下着から、Bluetoothアダプター、車に取り付ける犬用シートベルトまで、あらゆるものが揃っています。

元GoogleとYahooのエンジニアによって設立されたこのサイトは、目の肥えたお得情報好きたちの注目を集めてきました。

ところで、私が注目したのは別の商品——microSDカードでした。大容量のmicroSDカードが信じられないほど安価で売られていたのです。しかし調べてみると、これらのカードの大多数は偽物であることが判明しました。カードはデバイス上で動作するものの、表示される容量は偽装されたもの。つまり、販売者が購入者を騙しているのです。

ここでは、偽物microSDカードを回避する方法をご紹介します。

偽物microSDカードはどんな見た目?

以下の画像は、Wish.comに掲載されていた「Huawei 1TB Class 10」microSDカードの広告です(Class 10とは高速な転送速度規格のこと)。さて、この画像にはいくつか問題点があります。どこかわかりますか?

偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

HuaweiはmicroSDカードを製造していません。

そう、それこそが問題点です。中国のテック大手・Huaweiは、一般向けにmicroSDカードを販売していません。同社独自のNano Memoryカードは存在しますが、これはまったく別の規格であり、(少なくとも筆者の知る限り)このサイズでは販売されていません。

もう一つ例を挙げましょう。次は「Verbatim 512GB Class 10」microSDカードです。こちらはなぜ見抜きにくいのでしょうか?

偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

Verbatimは512GBのmicroSDカードを製造していません(執筆時点では)。

Verbatimの512GBカードが厄介なのは、Verbatim自体が実際にメモリーカードを製造しているメーカーだからです。同社の製品はネット上でも入手できるため、偽広告に一見もっともらしい説得力が生まれてしまいます。

最後の例を見てみましょう。

偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

今度は「Original MicroSD Card」という商品です。このメモリーカードには特定のブランド名すらありません。しかしよく見ると、カードのデザインは、あるテック大手の製品を非常に巧妙に模倣しています。Wish.comの「オリジナル」microSDカードが、Samsung EVO Plus公式メモリーカードのデザインを盗用しているのがわかるでしょうか?

偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

なお、偽装容量のmicroSDカードを販売しているのはWish.comだけではありません。eBayは偽物microSDカードだらけですし、Amazonでもサードパーティ出品者を通じて偽物が販売されたことがあり、現在もたまに見かけます。

Wish.comで買い物をする予定があるなら、安全に利用するためのコツを事前に押さえておきましょう。

容量はどうやって偽装されるのか?

偽物microSDカードを見破るのは必ずしも簡単ではありません。製造者たちはデザインのコピーに長けています。しかも、心配すべきはデザインだけではありません。

表示される容量そのものも、完全な偽りなのです。

詐欺師たちはmicroSDカードのコントローラーを改造して、容量情報を書き換えます。カードをPCに挿すと512GBのmicroSDとして認識されます。しかし、いざデータを書き込み始めると:

  • データを保存する十分な空き容量がない
  • 既存のデータが勝手に上書きされ始める
  • カードがクラッシュまたは破損し、アクセスできなくなる

要するに、こうしたカードはあなたの大切なデータにとって危険なのです。

偽物microSDカードのチェック方法

状況はかなり深刻に聞こえるかもしれません。しかし、すでにWish.comでmicroSDカードを購入してしまった人でも、いくつかのチェックを行えば、手元のカードの本当の容量を突き止められます。役立つツールを4つご紹介します。

1. FakeFlashTest

偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

FakeFlashTestは、フラッシュドライブの真の容量をチェックできるユーティリティです。USBマルチブートツール「RMPrepUSB」と同じ開発チームによるものです。偽物microSDの検出ツールは数多くありますが、FakeFlashTestは間違いなく最速クラス。さらに複数のテストモードを備えています。

「Quick Size Test(クイックサイズテスト)」を使えば、ドライブが偽物かどうかを素早く判定できます。このテストは、ドライブ全体のランダムなセグメントに対して512バイトの書き込みと読み出しを行い、失敗すればログに表示します。より詳細な分析が必要なら、「Test Empty Space(空き領域テスト)」を選びましょう。ドライブの全空き領域に書き込みと読み出しを行い、差異を比較します。

前述の通り、FakeFlashTestは他の類似ツールよりも新しく、この用途に特化して最適化されています。

2. H2testw

偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

H2testwは、microSDカードの状態確認といえばまず名前が挙がる定番ツールです。ただし開発から長い年月が経っており、ドライブ容量の増加に伴い、基本テストの完了にはかなりの時間がかかることもあります。だからといって劣ったツールというわけでは決してなく、H2testwは今なお偽物microSDカード検出のための最良の選択肢の一つです。

FakeFlashTestと同様に、H2testwもデバイスの全空き領域にファイルを書き込み、その後読み戻すことでドライブの実際の容量を検証します。

3. USB Flash Drive Card Tester

偽物microSDカードを見破って詐欺被害を回避する方法

USB Flash Drive Card Testerは、USBフラッシュドライブの容量チェックに使えるもう一つのツールです。動作速度は最速ではなく、16GBのドライブをチェックするのに20分ほどかかります。

ドライブの容量が表記どおりか確認するには、「Select test type(テストタイプを選択)」のドロップダウンメニューからWrite, read, and compare(書き込み・読み出し・比較)を選択します。エラーが出た場合は、手元にあるのは偽物microSDカードである可能性が高いでしょう。

4. Fight Flash Fraud(F3)

Windowsユーザーにとっては、偽物microSDカードのチェック環境はかなり充実しています。では、macOSやLinuxユーザーはどうすればいいのでしょう?

Fight Flash Fraud(F3)は、LinuxとmacOSの両方で動作するコマンドラインツールです。他のアプリと同じように、USBフラッシュドライブの容量をチェック・検証できます。唯一の難点は、通常版がコマンドラインツールである点で、コマンド操作に慣れていない人にはハードルが高く感じられるかもしれません。

しかし、諦める必要はありません。そう感じた方は、F3の無料macOS用GUI「F3X」を試してみてください。Linux向けにも、同様のGUI「F3-qt」が公開されています。

偽物microSDカードは無価値なのか?

もしWish.comで512GBのmicroSDカードを10ドルで買ったなら、返金を求めたくなるでしょう。おそらく返金に応じてもらえ、偽物カードはそのまま手元に残せます。そもそも偽物だと知りながら販売されているわけですから。

とはいえ、偽物microSDカードが完全に無価値というわけではありません。前述のツールのいずれかで本当の容量を特定できれば、そのメモリーを使えるように加工できます。お金は支払いましたし、返金を受け取ったとしても、せっかく手元にあるカードです。

DiskPartで偽物microSDカードを修復する

DiskPartはWindowsに標準搭載されたディスクパーティション管理ユーティリティです。コマンドプロンプトから実行でき、偽物microSDカードを使用可能な状態にする簡単な方法となります。

  1. まずPC(エクスプローラー)を開き、microSDカードのドライブ文字を控えておきます。
  2. スタートメニューの検索バーにcmdと入力し、最上位の候補を右クリックして管理者として実行を選択します。
  3. 続いてdiskpartと入力し、さらにlist volumeと入力します。
  4. select volume [ドライブ文字]と入力します。ここからドライブを実際のメモリーサイズまで縮小します。なお、以下のコマンドの単位はMB(メガバイト)です。例えばドライブサイズを1GB減らしたい場合は「1000」と入力します。
  5. shrink desired [縮小量(MB)]と入力してEnterキーを押します。例えば512GBのドライブを買ったのに実際の容量が8GBだった場合、「shrink desired 504000」と入力します。これにより容量が504,000MB(504GB)縮小され、8GBの使用可能な領域が残ります。

ドライブは、実際に動作する容量より少し小さいサイズまで縮小してください。8GBのドライブなら、shrink desiredコマンドで7.9GB程度にします。ドライブ容量が動作範囲内に収まっても、microSDカードのコントローラー自体は変わらないままです。そのため、8GBの上限に達すると、データがドライブを上書きし始める恐れがあります。

サイズを決めたら、PC(エクスプローラー)に戻り、microSDカードを右クリックしてフォーマットを選択します。完了を待ちましょう。これで、使用可能なmicroSDカードの完成です。期待していた512GBではありませんが、何もないよりはずっとマシです。

「うますぎる話」には手を出さない

取引が良すぎると感じたら、それはほぼ間違いなく怪しいものです。

お伝えしたように、市場には数十万枚単位の偽物microSDカードが出回っています。しかも見つけるのは簡単です。怪しい広告をクリックしたり、胡散臭いオンラインショップを利用したりする人が多いからではありません。偽物microSDカードは、世界的な大手小売店の商品リストにも紛れ込んでいるのです。

画像クレジット:nanaplus/Depositphotos

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