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偽物SSDを見分ける方法――20ドルの「2TB SSD」が引き起こすデータ消失の実態

オンラインでの詐欺に注意が必要なことは、多くの方がご存じでしょう。しかし残念ながら、ネット上で販売されている製品の中には、本物そっくりに見えるため多くの人が被害に遭ってしまうものがあります。ここ数か月、市場に出回る偽のSSDドライブが急増していることが私たちの注目を集めました。わずか20ドルという価格でありながら、eBayやAmazonといった有名サイトで販売されていたため、多くの人がこれらの製品を購入してしまったのです。

模倣品をオンラインで購入する人は少なくありません。その多くは大きな害をもたらしませんが、極端に安いストレージデバイスには重大な問題があります。保存したデータが失われるリスクが非常に高いのです。

ドイツ企業が偽SSDで被害に

ある有名なドイツ企業の幹部社員から、「SSD」ディスクのデータ復旧依頼がありました。このディスクはオンラインで安価に購入され、会社の情報を保存するために使われていたものです。エンジニアがドライブを開けてみると、データ損失の原因がすぐに判明しました。

本来なら2テラバイトのメモリチップが搭載された基板があるはずの場所に、エンジニアが見つけたのは、安価なUSBメモリによく使われるような安物のチップ。さらに、重量感を出すためだけにアルミブロックが積まれていたのです。

さらに調査を進めると、内蔵されたUSBメモリは、容量を2TBと表示するだけでなく、実際に2TBの容量があるかのように動作するよう再プログラムされていることが判明しました。つまり、フラッシュメモリの実際の容量を超えてデータを書き込むたびに、新しいデータが古い保存済みデータを上書きしていたのです。その結果、以前保存されていたデータはすべて上書きされ、復旧が不可能な状態になっていました。

偽SSDドライブは世界的な問題

これはヨーロッパだけの問題でも、私たちが確認した唯一の事例でもありません。ほぼ同じ時期に、オーストラリア・ブリスベンにあるOntrack APACオフィスおよびラボにもう1台のドライブが届きました。Seagate(シーゲイト)ブランドを名乗るそのドライブも偽物でした。

このドライブは、最初の事例と同様に、より小型のUSBメモリと、さらに多くのおもりで構成されていました。偽の2TB SSDの中に入っていた安価なUSBメモリは、実際の容量よりはるかに大きい書き込みスペースがあると認識するようプログラムされていたのです。

この件の詳細については、オーストラリアのDSTオペレーションズマネージャー兼リードデータ復旧エンジニアであるTim BlackのLinkedIn投稿をご覧ください。

「良すぎる話」は疑うべし

価格や条件が「良すぎて信じられない」と感じたら、それはおそらく本当に怪しく、その製品は偽物である可能性が高いと言えます。相場より明らかに安いストレージデバイスを購入すれば、保存したデータを失うリスクが非常に高くなります。しかも、上記の2件のようにデータが上書きされてしまった場合、失われたデータを復旧できる見込みはほぼ皆無です。

ストレージデバイスを購入する際の最善策は、有名ブランドの製品を、信頼できる販売者から購入することです。さらに、購入を検討している製品の平均的な価格帯を事前に調べておけば、その製品が本物かどうかを見極める材料になります。少しの手間で、大切なデータを守ることができるのです。

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