偽ダウンロードボタン広告を見抜いて回避する方法
インターネットにおいて広告は必要不可欠な存在ですが、すべての広告が同じというわけではありません。中でも特によく見かける悪質な広告の一つが、探していたソフトウェアへと誘導しない「ダウンロード」ボタンを装った偽広告です。
こうしたダウンロードボタンに見せかけた広告は非常に厄介です。今回は、なぜこのような広告が存在するのか、その見分け方、そして効果的な回避方法について詳しく解説します。
なぜ偽ダウンロードボタン広告は存在するのか?
そもそも、このような偽ダウンロード広告はどこから来るのでしょうか。ほとんどの場合、クリックしても役立つものにはたどり着かず、マルウェアや粗悪なソフトウェア、フィッシングサイトへと誘導されてしまいます。それでもなぜ、これほど蔓延しているのでしょうか?
残念ながら答えはシンプルで、「騙しの手口が通用している」からです。多くのユーザーは広告を見分けるのが上手くなっているため、通常は広告をクリックさせるのが難しくなっています。しかし、すでにダウンロードリンクやボタンを探している最中であれば、偽物に引っかかる可能性が格段に高まります。
さらに、こうした手口に引っかかった人は、今後も別の詐欺に遭いやすい傾向があるため、詐欺師にとっては格好の標的となるのです。
なぜこれらの広告が表示され続けるのか
詐欺師がこの手の広告を好む理由はわかりましたが、ではなぜウェブサイトはこれらを許容しているのでしょうか? 多くの場合、他に広告主が見つからないからです。違法行為と結び付けられがちなトレントトラッカーやファイル共有サービスに、大手企業が喜んで広告を出稿することはまずありません。
とはいえ、サイト運営にもコストがかかるため、そうした広告を掲載せざるを得ないのが実情で、ITに詳しくないユーザーへの影響は気にしていないようです。
それでも、MakeUseOfのような主流サイトでも、たまに偽ダウンロード広告が表示されることがあります。私たちは望んでもいませんし許可もしていませんが、表示されてしまうのです。当サイトの広告のほとんどはGoogle経由ですが、掲載前に個々の広告を承認することはできません。
悪意ある業者は、Googleやサイト運営者とのいたちごっこを続けながら、システムをすり抜けて偽広告を掲載しようとしてきます。サイト側は広告を発見次第報告し、Googleはその企業による新規広告作成をブロックしますが、新しい業者が次々と現れるのが現状です。
偽ダウンロード広告の見分け方

こうした広告がシステムをすり抜け続ける限り、見た目で判別できるようにしておくことが重要です。それにより自身の安全を守り、本物のダウンロードリンクだけを使うことができます。
一般的に、正規のサイトでは巨大なDownloadボタンを使うことはほとんどありません。実際のダウンロードリンクは、テキスト形式のリンクとして配置されていることが多いです(例えばMakeUseOfの記事内の各セクション末尾にあるリンクなど)。ただし、専用のソフトウェアダウンロードサイトの中には、似たような緑色のボタンを使用しているところもあり、判断が難しい場合もあります。
偽ダウンロードボタンを見分ける最大の手がかりは、右上隅に表示されるAdChoicesロゴです。これは多くの広告主が参加する自主規制プログラムで、広告における一定の原則を定めたものです。
このアイコンが見えたら、それはGoogle広告である可能性が高く、つまり本物のダウンロードではないということです。見つけたら、Xアイコンをクリックしましょう。これにより広告を報告でき、今後表示しないようサービスに伝えることができます。
また、広告のそばにAdvertisement(広告)と明記されている場合も、偽物である典型的なサインです。
URLを確認して本物かどうか確かめる

ダウンロードリンクが本物かどうかを確認するもう一つの方法は、リンクにカーソルを合わせることです。主要なブラウザであれば、リンク先のURLを示す小さなツールチップが表示されます。冒頭にgoogleadsなどと表示されていれば、それは有効なダウンロードリンクではありません。本物のリンクは比較的短く、ソフトウェア名が含まれているのが一般的です。
どうしても自信がない場合は、リンクの安全性をチェックできるウェブサービスを利用してみましょう。安全そうであれば、ボタンをクリックして試してみます。その後何が起こるかに注目してください。ファイルのダウンロードが始まりましたか? その場合は、ファイル名と拡張子を必ず確認しましょう。
Windows用ソフトウェアはEXEまたはZIPファイルとして配布されることがほとんどです。Mac用プログラムはDMGまたはZIP形式が一般的です(ただし、Macのソフトウェアの多くは安全なApp Storeで入手できます)。どちらの場合も、ダウンロードしたインストーラーのファイル名には、目的のプログラム名が含まれているはずです。AppDownloader.exeのような汎用的な名前のファイルには、余計なジャンクウェアが同梱されていることが多いので注意が必要です。
クリックした後に大量の広告が表示されたり、まったく関係のないサイトに飛ばされたりした場合は、すぐに離脱しましょう。そこはあなたが探しているサイトではありません。また、ダウンロードしたファイルが信頼できるかどうか確信が持てない場合は、ウイルス対策ソフトでスキャンしましょう。MalwarebytesやVirusTotalなどのウェブスキャナーでセカンドオピニオンを得るのも有効です。
代わりに安全なサイトからダウンロードする
これで、偽ダウンロードを見分ける方法がわかったはずです。ファイル共有サイトを利用する際など、他に選択肢がない場面で役立つでしょう。
しかし多くの場合、上記のような心配を根本的に回避し、騙すための広告を避けることは可能です。評判の良いサービスからダウンロードすればいいのです。
有名なプログラムをインストールしたいなら、公式ウェブサイトから入手するのが最善の方法の一つです。公式サイトの方が、無関係な再配布サイトよりも偽ダウンロードボタン(やバンドルされた不要ソフト)に出くわす可能性がはるかに低くなります。「download [アプリ名]」と検索するだけで、多くの場合、公式ページへのリンクが検索結果に表示されます。

それ以外にも、Windowsソフトウェアを安全にインストールできるサイトのリストを参考にするのも良いでしょう。これらのサイトなら、偽広告をクリックする心配なく人気アプリを入手できます。同様に、危険なソフトウェアダウンロードサービスは避けるようにしましょう。
偽ダウンロードの回避は極めて重要
偽広告が詐欺師にとって利益を生み続ける限り、この問題が完全になくなることはおそらくないでしょう。可能であれば、大量の偽広告が掲載されているサイトからのダウンロードは避けるべきです。そうしたサイトはおそらく信頼できないからです。より信頼性の高いサイトを利用するにせよ、騙しの手口を見破るにせよ、これらのコツが偽物を回避する助けになるはずです。
オンラインで注意すべき偽物は、偽ダウンロードボタンだけではありません。その他のオンライン詐欺を見分けるガイドも参考にして、あらゆる手口に備えておきましょう。
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