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Google Chromeで「Aw, Snap!」エラーが頻発する原因と解決策

「Aw, Snap!(ああ、スナップ!)」——このエラー表示を見たことがある方は少なくないでしょう。堅牢で評判の良いはずのブラウザ「Google Chrome」が突如として調子を崩し、あらゆる場面でこのエラーを吐き出すようになったら、どうすればよいのでしょうか。

具体的には、読み込むすべてのWebページはもちろん、ブラウザ内部の設定ページやオプション画面までもが「Aw, Snap!」エラーを表示し、ブラウザがほぼ使用不能になる状態を指します。解決の手がかりとなる親切なシステムメッセージは一切表示されず、再インストールや新しいユーザープロファイルの作成を試しても改善しないケースもあります。

問題の内容

筆者の環境では、Windows 7 Professional(64ビット)上でChromeがバージョン27から28へ自動アップデートした直後に、突然この問題が発生しました。以降、どのページも読み込めなくなり、画面にはエラー表示が出るだけです。

さらに、拡張機能をインストールしている場合は、それらも同様にクラッシュしてしまいます。

インターネット上にはさまざまな対処法が溢れていますが、その大半は「マルウェアスキャンを実行せよ」という類のものです。しかし、これは的外れなアドバイスであることがほとんどです。ファイルの削除も効果がない場合が多く、そもそも問題はユーザープロファイルにあるわけではないからです。加えて、Chromeの機能自体がまったく読み込まれないため、設定画面から何かを変更することすら不可能です。

回避策:サンドボックスを無効化する

有効な手段は、Chromeの内部サンドボックス機能を一時的に無効化することです。Googleがブラウザを修正して再び正常に動作するようになるまでのつなぎ策となります(もちろん、別のブラウザへ乗り換えるという選択肢もあります)。

手順はシンプルで、ブラウザのコマンドラインにフラグを追加するだけです。コマンドプロンプトから起動するか、ブラウザのショートカットやアイコンを編集してください。

ブラウザのアイコンを右クリックし、プロパティの「リンク先」欄に「--no-sandbox」または「-no-sandbox」(どちらでも動作します)を追記します。同様に、任意のスクリプトやコマンドラインにこのフラグを付加しても構いません。

Chrome実行ファイルへのフルパスは環境によって異なりますが、一般的にはユーザーアカウント配下の「AppData」フォルダ内の「Local」サブフォルダに格納されています。これは、Chromeが特権昇格なしで自動アップデートできるようにするためです。標準的な場所は以下の通りです(<username>はご自身のユーザー名に置き換えてください):

"C:\Users\<username>\AppData\Local\Google\Chrome\Application\chrome.exe"

ショートカットの場合は、次のように変更します:

"C:\Users\<username>\AppData\Local\Google\Chrome\Application" --no-sandbox

これでブラウザは起動するようになり、「サポートされていないフラグが使用されています」という警告が表示されます。筆者としては、この警告は無視しても大きな問題はないと考えていますが、気になる方は後述のセキュリティ対策を参考にしてください。

セキュリティ面の補足

Googleは「サンドボックスの無効化は安全ではない」と丁寧に警告してきます。「インターネットがあなたを食べてしまう」的な注意喚起です。しかし、サンドボックス機能が失われた期間のリスクは、適切なツールを組み合わせることで十分に軽減できます。

第一におすすめしたいのが、Microsoft製の無料ツール「EMET(Enhanced Mitigation Experience Toolkit)」です。Windows向けのセキュリティ製品として非常に優秀でありながら、無料であるがゆえに過小評価されがちな隠れた名品です。

第二に、FirefoxのNoScriptに相当する「NotScripts」という拡張機能を導入すれば、ホワイトリストに登録したサイト以外のページでスクリプトやプラグインの実行をブロックできます。悪意のあるコンテンツは実行できないため、攻撃を受ける余地そのものがなくなります。

まとめ

GoogleがWindows 7環境でサンドボックスが破綻する原因を特定・修正するまでの間、上記の方法を使えばChromeを高い安全性と安定性で使い続けられます。EMETとNotScriptsを併用すれば、内蔵のサンドボックス機能に匹敵、あるいはそれ以上の保護すら得られるかもしれません。変更を加えるのに不安があるなら、Googleの修正を待つしかありません——それがいつになるか、あるいは来ないかもしれないのですが。そもそも動かない「安全なブラウザ」に意味があるのか、という話でもあります。

最後に、今回の件から得られる教訓をまとめます。

1. 復元できない変更を提案するチュートリアルには従わない。今回のフラグは、追記した数文字を削除すれば元の状態に戻せます。
2. 安易にマルウェアや複雑な問題を疑わない。原因はベンダー側にあることも珍しくありません。むしろそれが多いのです。
3. Chromeのフラグや追加オプションの扱い方を身につけた。Microsoft EMETやNotScripts拡張によるセキュリティ強化の知識も得られました。

これでChromeの機能は復旧です。良い一日を!

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