Linux版Skype新アルファ版レビュー――WebRTCベースでついに通話も可能
Skypeは、IM/VoIPアプリの中でも最も人気のあるプログラムの一つです。幸いLinux版も存在しますが、これまでWindows版に比べて常に機能が遅れており、Linuxユーザーは不満を抱えてきました。しかし、ついにその状況が変わろうとしています!
なんと、新しいバージョンが登場しました。この新バージョンはWebRTCベースで、技術好きなら思わずワクワクする仕様です。現在、Linux向けにDEB形式とRPM形式の両方でアルファテスト版が公開されており、Fedoraユーザーにもすぐ試せます。早速詳しく見ていきましょう。
インストールと第一印象
ダウンロードリンクを見つけるまでが少し回り道になります。公式ブログの記事からフォーラムへ、さらにそこから専用ページへと辿る必要があります。ただ、Fedora 24へのインストール自体は問題なく完了し、システムに既に導入済みだったSkype 4.3とも問題なく共存できました。
新しいインターフェースは、フラットで白を基調としたモダンなデザインです。洗練された外観で非常に直感的に操作でき、迷うことなく使えます。従来通りの基本機能もそのまま動作します。また、このバージョンでは広告が一切表示されませんでした。全体的に安定しており、期待した機能はきちんと動作しました。トラブルがないのは何より良いサインです。
設定メニューは現時点ではかなりシンプルで、従来のSkype 4.3よりもオプションが少なくなっています。とはいえ、これはアルファ版なので、機能が不足しているのは想定内であり、今後のアップデートで追加されていくことでしょう。
ボット機能を試す
以前のLinux版では見かけなかった「ボット」オプションが、今回利用できるようになりました。ボットはチャットインターフェースから呼び出せるモジュール型のプラグインです。通常の連絡先として追加し、特別なコマンドを使ってその機能を利用できます。
実際に「Bing Music bot」を試してみたところ、快調に動作しました。ボットを連絡先に追加して会話を開始し、音楽を検索すると、数秒以内にPeter Gabrielの楽曲の公式YouTube動画が提示され、Skypeのインターフェース内で直接再生されました。なかなか賢い仕組みです。ただし、プロプライエタリなコーデックやプラグインが入っていないディストリビューションでも動作するかは不明です。Skype自身がメディア機能を補完しているのかどうか、詳細な検証が必要なところです。
Chrome vs Firefox
もう一つ重要なポイントがあります。WebRTCベースの新バージョンにより、ブラウザ経由のWebクライアントからも通話が可能になりましたが、それはChrome(およびChromebook)のみに限られます。web.skype.comにアクセスして認証すると、両ブラウザの違いがはっきり分かります。Firefoxではまだ通話を発信できません。ただ、これは始まりに過ぎません。
関連記事
Skypeに関する過去の記事もあわせてご覧ください。
- Skype 4 for Linux レビュー ― 変化のポイントをチェック
- Linux上のSkype 4.3で発生するサウンド問題の解決ガイド
- Skypeの広告を非表示にする方法 ― 最新版ガイド
まとめ
以上、手短ながら必要な情報はすべてお伝えしました。MicrosoftにとってLinuxはもはや二の次ではなくなりつつあり、ChromeやChromebookユーザー向けの展開であるとはいえ、新版Skypeはその証左と言えるでしょう。他のユーザーにとっても朗報です。
モダンでミニマルなインターフェースが好みでない方もいるかもしれませんが、その先にある価値に目を向けてみてください。ソフトウェアは安定して動作し、従来欠けていた新機能も追加され、アルファ版とは思えないほどの完成度です。ボットでちょっとした遊び心を味わうこともできます。ペンギンの国に嬉しい時代がやってきました。冒険心のある方は、Debian版とRed Hat版の両方が早期テスト用に公開されていますので、ぜひ試してみてください。
それでは、また。
-
Linux版Skype 4レビュー――Microsoft傘下でも健在、なかなかの出来栄え
MicrosoftによるSkype買収が発表された当時、多くの人々は、この大人気インスタントメッセージングクライアントのLinuxサポートがそこで終わると考えていました。ところが、信じがたいことに、つい最近SkypeはLinux向けの新バージョン「4.0 Beta」をリリースしたのです。これは、およそ5年間にわたり使われてきた旧2.X Betaに取って代わるものです。つまり、Microsoftの買収からも良いものが生まれているということです。しかも、新しいLinuxリリースという形で。どうやら彼らは、みなが思うほどの「悪魔」ではないようです。 ソフトウェアの観点からすれば、これはDedoime
-
Linuxテスト用の新ラップトップ登場:Lenovo G50
これは大きなイベントです。最近、レビューとテストに使用していた4台のノートPC(T61やT400といった有名機種を含む)を引退させました。つまり、Linuxのインストール作業などをこなすための新しいマシンが必要になったわけです。そこで選んだのが、Lenovo G50です。旧式のLGハードウェアについては、Nvidiaカードを搭載しているため、スペックは古く弱いものの、引き続き使用していきます。しかし、これからのディストリビューションテストの大部分は、この新品のマシンに集中することになります。ここには重要な意味があります。UEFIやSecure Bootといった技術が絡んでくるからです。今までの