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Linux向けPDFリーダー徹底比較 ―― どれが最適なのか?

PDFドキュメントは誰もが日常的に使っているものです。ブラウザ内で直接読む人もいますが、多くの人は専用のリーダーアプリを利用しています。Linuxユーザーも例外ではなく、何らかのソフトウェアを使ってPDFを閲覧しています。では、どれが最良の選択なのでしょうか?

本記事では、無料で利用できる人気のPDFリーダーをいくつか取り上げてレビューします。選定条件はシンプルです。まず、手動設定なしでリポジトリからインストールできること。さらに、ある程度メンテナンスが続けられていること。Linuxには多数のPDFリーダーが存在しますが、中には何年も更新されていないものがあり、そうしたソフトは今回の比較対象から除外しました。そして、ヘルプやマニュアルを読まずに、そのままの状態でテストを行います。もし操作方法が見つからない機能があれば、それはソフトウェア側の問題ということにします。それでは始めましょう。

Evince

Evinceは、GNOMEやUnityデスクトップ環境における標準のPDFリーダーです。軽量かつシンプルな作りのアプリケーションで、PDF以外にもPostScript、DjVu、DVI、TIFFなど、複数のドキュメント形式を表示できます。単一ページ表示、見開き2ページ表示、スライドショー表示といったモードに対応しており、ページや章にしおり(ブックマーク)を付けることも可能です。

総じて、Evinceは十分に実用的なプログラムで、フォントレンダリングの品質も妥当な水準にあります。インターフェースは良くも悪くもかなり簡素ですが、編集・レビュー・注釈ツールは一切搭載されていない点には注意が必要です。

Adobe Reader

Linux版のAdobe Readerは、Windows版に比べてやや遅れを取っています。Linux版は現在9.X系までにとどまっており、一方Windows版ではX(10)世代が登場済みです。この新バージョンは、Windows上での深刻なセキュリティ脆弱性の多さへの対応として開発されたものでもあります。

Acrobat Readerは光学文字認識(OCR)、テキスト読み上げ、Flash、セキュリティ拡張機能をサポートしています。フォント品質は非常に高く、虫眼鏡(ルーペ)やテキスト選択など、閲覧を支援するツールもいくつか備えています。

LibreOffice Draw

LibreOfficeでは、「libreoffice-pdfimport」という拡張機能をインストールすることで、PDFファイルの開封・取り込みが可能になります。これによりPDFをDrawにインポートできますが、スイート内の他のアプリケーションからは取り込めません。実際にテストしてみたところ、取り込み精度は低く、行間の不均一やテキストのはみ出しといった問題が確認されました。

Okular

OkularはopenSUSEやFedoraなど、KDEデスクトップ環境で利用できるPDFリーダーです。PostScript、TIFF、DjVu、CHM、DVI、XPS、ODFなど、非常に多くのファイル形式に対応している点が大きな特徴です。フォント品質もかなり良好で、さらに豊富な補助ツールが揃っています。

ページにしおりを付けられるだけでなく、レビュー(注釈)機能も充実しています。注記ツールボックスは特に多彩で、ドキュメントにノート、図形、自由テキストを追加できます。さまざまなロゴや色のスタンプを押すこともでき、ノートやテキストは色の変更やサイズ調整にも対応しています。何より重要なのは、変更内容がファイルを閉じて再び開いた後も保持されることです。

結論

そして優勝者は……Okularです。このプログラムは、PDFリーダーに求められる機能のベストミックスを実現しています。純粋な閲覧用途にも使えますし、より高度な操作が必要になれば、その機能もすべて揃っています。ドキュメントの編集・注釈付けができる唯一のソフトであり、対応ファイル形式の幅も最も広いのが特徴です。フォントレンダリングの品質ではAcrobat Readerと並んでトップクラスですが、わずかにAdobe製品が上回っています。総合的に見て、Okularが最も完成度の高いパッケージだと言えるでしょう。

この記事が、各候補の長所と短所、対応するファイル形式や機能の全体像を把握する一助となれば幸いです。見た目の美しさについても忘れてはいけませんね。優勝:Okular、評価9/10。今回はここまでのテストとなります。他にレビューや比較してほしいソフトウェアの候補があれば、お気軽にお知らせください。

それではまた。

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