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PCのCPU温度を確認する方法|かんたん手順と無料で使える最適ツールを徹底解説

PCのCPU温度を確認する方法|かんたん手順と無料で使える最適ツールを徹底解説
(画像クレジット:Shutterstock)

TL;DR:CPU温度の確認方法まとめ

  • すべてのCPUには温度センサーが内蔵されており、定期的にモニタリングすることでCPUの健康状態を把握できます。
  • Core TempやNZXT CAMなどのツールを使えば、わかりやすい画面で温度をひと目でチェックできます。
  • その他のモニタリングツールとしては、AIDA64、HWiNFO、HWMonitorなども人気です。
  • CPUごとに安全に動作できる温度範囲がメーカーによって定められています。
  • アイドル時は約50℃前後で推移しますが、高負荷時には80℃程度まで上昇し、Intel第12〜14世代Core i9では100℃に達することもあります。

PCケースを開けたり温度計を差し込んだりしなくても、CPU温度はかんたんに確認できます。すべてのCPUにはデジタル温度センサーが内蔵されているため、必要なのはWindows 11などのOS上で数値を読み取るソフトウェアだけです。毎日チェックする必要はありませんが、数ヶ月に一度は確認し、システムが本来の性能を発揮できているかを確かめるとよいでしょう。また、CPU温度の確認は、動作が急激に遅くなったときの原因調査(トラブルシューティング)にも役立ちます。

CPU温度を適切な範囲に保つことは、パフォーマンスと安定性の両方に直結します。特に、ゲーミング向けの高性能CPUで日常的に高負荷をかけるユーザーや、ベンチマークで限界性能を追求する愛好家の方にとっては重要なポイントです。

この記事では、CPU温度の確認方法、安全とされる温度範囲の目安、そして温度が高すぎる場合の対処法までを順番に解説していきます。

2025年版:CPU温度の確認方法

CPU温度の確認は、専用ソフトをインストールして起動し、表示された数値を読むだけで完了します。選択肢は多数ありますが、特におすすめのツールは以下の通りです(クリックでダウンロード)。

  • NZXT CAM
  • Core Temp
  • AIDA64
  • HWiNFO
  • HWMonitor

このほか、オーバークロック中により詳細な計測を行いたい場合には、チップメーカー純正の「Intel eXtreme Tuning Utility(XTU)」や「AMD Ryzen Master」も有力な選択肢です。これらは温度監視に加えて幅広いチューニング機能を備えています。

ここでは、インストールと操作がもっとも手軽だったNZXT CAMとCore Tempの使い方をご紹介します。

NZXT CAMは同社製品との併用を想定したソフトですが、NZXTハードウェアを持っていなくても、Windows 11上の手軽なモニタリングツールとして快適に使えます。ゲストモードを選べばアカウント登録は不要ですし、常駐させたくない場合はWindows起動時の自動スタートもオフにできます。

PCのCPU温度を確認する方法|かんたん手順と無料で使える最適ツールを徹底解説
(画像クレジット:Tom's Hardware)

インストール後のCAMは非常にシンプルなインターフェースです。最初のブロック(PC Monitoring)にCPUの状態が表示され、負荷率・温度・クロック速度・クーラーファン回転数をひと目で確認できます。ブロックをクリックすればさらに詳しい情報も見られます。スクリーンショットの例では36℃を示しており、アイドル時としてはとても健康的な数値です。

さらにCAMにはゲームオーバーレイ機能があり、CAMを起動したままゲームを開始すると自動的に有効になります。これにより、プレイ中もリアルタイムでCPUの状態や温度を画面上に表示できます。

PCのCPU温度を確認する方法|かんたん手順と無料で使える最適ツールを徹底解説
(画像クレジット:Tom's Hardware)

もうひとつの定番ツールがCore Tempです。Windows 11対応のCPU温度ツールの中でも特に軽量で、よりシンプルな画面構成が特徴です。なお、インストール時に不要なフリーウェアのチェックボックスは必ず外しておきましょう。

Core TempはCPUのコアごとの温度を表示します。左側には各コアのリアルタイム温度が並び、タスクバーからも確認可能です。特に注目したいのがMin列とMax列で、プログラム起動中に記録された最低温度と最高温度がわかります。例えば下の画像のCPUでは最低32℃/最高51℃で、いずれも正常な範囲内です。

通常使用時の温度を見たいなら、Core Tempを常駐させたまま普段どおり作業をするだけでOKです。一方、最大温度を計測したい場合は、ストレステストツール「Prime95」を約30分間実行してみましょう。ただし、このテストはPCに極めて重い負荷をかけるため、ブルースクリーン(BSOD)が発生する可能性がある点には注意が必要です。

ゲーム中のCPU温度を知りたい場合は、1時間以上プレイした後にプログラムを開き、記録された最高温度を確認するのがベストです。その数値が95℃以上であれば要注意。80〜95℃の間であれば、まだ冷却に改善の余地があると考えられます。

BIOSからCPU温度を確認する方法

システムのBIOS(UEFI)でもCPU温度を確認できます。ただし、この方法で見られるのはアイドル状態の温度のみという点に注意してください。Windows 11などを起動して実際に負荷がかかった状態では、BIOS表示よりも大幅に高い温度になるのが普通です。また、すべてのマザーボードがBIOSにCPU温度を表示するわけではありませんが、自作向けやエンスージアスト向けのモデルならほぼ搭載されています。

BIOSへの入り方はかんたんです。ほとんどのプラットフォームでは、PCを再起動して起動画面が出ている間にDeleteキーまたはF2キーを連打すれば入れます。BIOS画面内の「Hardware Monitor」「PC Health Status」「Status」などの項目に温度表示があります。あわせてWindows上での計測も行えば、実際の使用状況により近い温度像をつかめるでしょう。

CPUにとって安全な温度とは?

OS起動後のデスクトップでアイドル状態のとき、50℃前後以下であれば理想的な温度と言えます。ゲーム、動画のレンダリング、その他の負荷の高い作業中は、CPUの消費電力が増えて温度も上がります。この「負荷時温度」こそがアイドル時温度よりも重要な指標なので、定期的に高負荷状態での温度をチェックし、冷却が十分機能しているかを確認しましょう。

負荷時には80℃以下に収まるのが理想ですが、ゲーミングノートPCや小型PC(SFF)ではそれより高温になりやすいモデルもあります。さらに、比較的新しいチップの中には、もっと高温での動作を前提に設計されたものもあるため、自分のCPUの仕様を必ず確認してください。例えばAMDのRyzen 5000シリーズはリテール付属の空冷クーラーでも最大95℃での動作を想定しており、Ryzen 7000シリーズも水冷使用時を含めて95℃設計です(ただしRyzen 9 7950X3Dなど一部モデルは89℃と低めに設定されているため要確認)。

一方Intelでは、最上位の第12世代Alder Lake、第13世代Raptor Lake、第14世代Raptor Lake RefreshのCore i9プロセッサは、通常動作中に最大100℃に達することがあります。これらは仕様範囲内の正常な挙動です。幸い、新しいArrow Lake世代はかなり扱いやすい温度帯で動作する傾向にあり、冷却もしやすくなっています。

つまり80℃という目安はあくまで一般的な指標であり、本当に守るべきは各プロセッサのTJ Max(Temperature Junction Maximum)です。これはチップごとに定められた安全上限温度で、「TJunction」や「Max Operating Temperature」と表記されることもあります。

TJ Maxの値はチップによって異なりますが、多くのモニタリングソフトが表示してくれるほか、メーカーの公式ページにあるスペック表でも確認できます。

古いチップであれば80℃を少し超える程度までは許容範囲ですが、95℃を超えると危険域です。この温度に達すると、過熱防止のためにクロック速度を落として動作を抑える「サーマルスロットリング」が始まり、最悪の場合はPCの電源が落ちます。これはチップの自己保護機構が作動した合図です。

より高度なユーザーで、CPUが過酷なワークロードに耐えられるか確信を持ちたい場合は、Prime95やAIDA64などを使って100%負荷のストレステストを実施しましょう。テスト中は温度を注視し、95℃を超えたら即座に中止してください。理想的なテスト時間は1時間ですが、最高温度は10〜15分ほどで頭打ちになることが多いです。オーバークロックと温度について詳しく知りたい方は、CPUオーバークロックガイドも参考にしてください。

CPU温度が高いときの対処法

負荷時にCPU温度が安全基準を超える場合は、冷却環境に問題がないかシステム全体を点検しましょう。以下のチェックリストを参考にしてください。

  • 基本の清掃:PC内部は埃だらけになっていませんか?ヒートシンク、ラジエーター、吸気ファンやフィルターも忘れずに。エアダスターを使えば溜まったホコリを効率的に吹き飛ばせます。
  • ファンの動作確認:負荷時にすべてのファンが正常に回転していますか?
  • グリスの塗り替え:CPUとクーラーの間のサーマルグリスを塗り直したのはいつですか?グリスは経年劣化するため、3年以上経っているなら高性能なTIM(熱伝導材)での塗り直しを検討しましょう。
  • クーラーの適性:お使いのCPUクーラーの冷却能力は、CPUの定格TDPを上回っていますか?

SFF PCやノートPCの場合、そもそも長時間の高負荷使用を想定した冷却設計になっていないことがあります。多くのノートPCは短時間のパフォーマンスブーストには対応できるコンパクトな冷却機構を備えていますが、長時間のゲームではシャットダウン閾値を超えないよう強制的に速度を落とす仕組みです。ゲーミングノートPCが大型化しているのも、大掛かりな冷却システムを搭載するためなのです。

一方、フルサイズのゲーミングPCで冷却容量に問題ないはずなのに高温になる場合は、サーマルグリスの塗り直しが効果的です。ほとんどのグリスは約3年で性能が大きく低下します。新しいグリスの塗布と内部の清掃だけで、冷却性能とパフォーマンスが大幅に改善するケースは少なくありません。これはBTO PCにも自作PCにも当てはまりますが、特にBTO製PCは品質の低いグリスがムラなく塗られていないことも多いため、新規購入時の塗り直しは基本のメンテナンスとしておすすめします。

また、PCのメンテナンスの一環として、クーラー自体の性能不足にも注意しましょう。CPUに付属していたリテールクーラーやBTO PCに標準搭載されるクーラーの多くは、チップの本来の性能を引き出すのに不十分な場合があります。これは特にIntelのCore i5以上のプロセッサで顕著です。前述のストレステストをWindows 11上で実施し、高負荷時にクーラーが追いつかなくなっていないかを必ず確認してください。

よくある質問(FAQ)

🌡 CPU温度を長期的に記録するには?

数週間〜数ヶ月単位で温度を追跡したい場合は、Excelシートを作るか、メモ帳アプリに記録していくのが現実的です。多くのユーティリティは長期ロギングに対応していないためです。短期間の記録であれば、前述のAIDA64やCore Tempが便利です。

🌡 CPUの正常な温度は何度くらい?

アイドル時は50℃未満なら問題ありません。負荷時には80〜85℃を超えると過剰と判断されることが多いです。ただし、Intel Core i9-14900Kのように通常動作で最大100℃を想定して設計されたチップもあるため、メーカー公表のTJ Max値を確認して安全範囲内かどうかを判断してください。

🌡 CPU温度を下げるには?

前述の通り、フィルターの清掃、ファンの動作確認、ヒートシンクや簡易水冷(AIO)ユニットのホコリ除去、そしてサーマルグリスの塗り直しが効果的な対策です。

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Paul Alcorn氏はTom's Hardware USの編集長です。CPU、ストレージ、エンタープライズハードウェアに関するニュースやレビューも執筆しています。

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