PCのファンがうるさすぎる?原因と静かにするための対処法を徹底解説

PCのファンの騒音は悩みの種です。特に、デスクのそばにファンを9個も搭載した大型タワー型PCを置いている筆者のような人間にとっては深刻な問題です。ゲームや動画編集など、PCに高負荷がかかる作業中は、ファンが高速で回転して航空機のような音がするのはある程度仕方のないことでしょう。こうした場面では、PCの設定に応じてファンが作動し、回転数(RPM)を上げて筐体内の熱気を排出しようとします。
しかし、Webブラウジングやメール作成といった日常的な使用では、PCが過熱することはまずありません。つまり、ファンは静かに動いているはずなのです。この記事では、PCのファン騒音を抑えるために、設定を自分好みに調整する方法をご紹介します。
まずはPC内部の清掃から始めよう
あなたはどのくらいの頻度でPCを掃除していますか?正直に答えてください。これはとても重要なポイントだからです。日常使用中にファンの音が普段より大きいと感じたら、次の可能性を疑ってみましょう。ひとつはファン自体にホコリが詰まっているケース、もうひとつはPCのパーツにホコリが積もって過熱しやすくなり、その結果ファンが余計に頑張らされているケースです。あるいは、その両方かもしれません。
理想的には、2〜3ヶ月に一度はPCのケースを開けて、エアダスター(圧縮空気)でホコリを吹き飛ばすのがおすすめです。ケースを開けてホコリを除去し、それでファンの音が改善するか確認してみてください。なお、エアダスターは使用前に振らないでください。ラッカースプレーの缶とは違います。
BIOSでファン設定を変更する
ほとんどのPCファンはマザーボードに直接接続されており、つまりマザーボードがファンを制御しています。そしてマザーボードを制御する方法といえば、もちろんBIOSです。近年のマザーボードの多くはかなり充実したファンコントロール機能を備えていますが、具体的な操作方法はブランドによって異なります。ここでは参考として、筆者のASUS Z97-Gamerマザーボードでの設定手順を紹介します。
PCの起動中に「Delete」キー(またはBIOS起動用に設定されたキー)を連打して、BIOS画面を開きます。

BIOS画面から「Manual Fan Tuning(手動ファンチューニング)」に移動すると、接続されているファンの一覧が表示されます。ここではさまざまな電力・騒音プロファイルを選択でき、切り替えた瞬間にファンが静くなるかどうかを耳で確認できます。サイレントプロファイルを選んでも、必ずしも高温化という代償を伴うわけではありません。単に低温時のファンの初期回転数が下がるだけで、筐体内の温度が上がればファンは引き続き加速します。耳をPCに近づけながら、BIOS上のどの項目がケース内のどのファンに対応しているのかを把握しておきましょう。
また、各ファンをPWM(Pulse Width Modulation)とDC(Direct Control)のモードで切り替えられることにも注目してください。PWMファンは通常4ピンコネクタを採用しており、低RPM・低速での動作により省エネ化と騒音低減が可能です。静かな動作プロファイルを目指すなら、可能な限りPWMモードを選ぶのが基本です。

設定が完了したら「Save & Exit」を押して、新しい設定でPCを再起動しましょう。

SpeedFanを使ってみる
SpeedFanは筆者がファンコントロールの第一候補として挙げるアプリではありません。独立系開発アプリのため、PCに接続されたすべてのファンを正しく認識できないことがあり、PCファン業界の最新動向への対応も常に十分とは言えないからです。
とはいえ、多くの環境で問題なく動作しますし、細かいチューニングを楽しみたい人なら試してみる価値は十分にあります。SpeedFanの最新版は公式サイトからダウンロードできます。

SpeedFanには多数のコントロール項目がありますが、まずはメインの「Readings」タブでファンの速度パーセンテージを調整するところから始めるとよいでしょう。さらに踏み込んだ設定を行いたい場合は、「Configure」をクリックし、「Fan Control」タブへ移動して「Advanced fan control」にチェックを入れます。
ここではファンのきめ細かな設定を作成でき、PC内の各コンポーネントの温度に応じてファン速度をどう変化させるかを決められます。「Temperatures」ボックスの「Add」をクリックして、どのコンポーネントの温度にファンを連動させるかを選択します(CPUを選んでおけばまず間違いありません)。その後、青い線が通過する点をクリックして、温度とファン速度の関係を示すグラフを自由に編集できます。

特定のファンが日常使用中にうるさい場合は、PC温度が40℃未満のときの速度を30%に下げ、さらに25%などと段階的に引き下げ、音が気にならなくなるレベルまで調整して「OK」を押しましょう。ファンの速度を下げた後は、SpeedFanの読み取り値でPC温度をこまめにチェックし、温度が上がりすぎていないか必ず確認してください。
まとめ
このガイドを活用すれば、ファンの騒音をより細かくコントロールできるようになり、必要のないときにファンが無駄に回転するのを防げるはずです。筆者のおすすめの手順は、まずPC内部の清掃を行い、次にBIOSのファン速度プリセットを調整し、慣れてきたらSpeedFanに挑戦する、という流れです。
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