ノートPCのタッチパッドが反応しない?今すぐ試せる10の対処法
タッチパッドはノートパソコンに欠かせない入力デバイスです。かつて主流だった「トラックポイント(ポインティングスティック)」に代わり、マウスなしでカーソルを操作する標準的な手段として長年使われてきました。しかし、外出先などマウスを持ち合わせていない場面でタッチパッドが突然動かなくなると、作業が完全に止まってしまいます。
キーボードだけでWindowsを操作する特訓を始める前に、まずはこの記事の対処法を試してみてください。動作不良のタッチパッドを直すためのヒントを、簡単なものから順にまとめました。
注意:一部の対処法では、外付けマウスまたはタッチスクリーンが必要になります。また、ここで紹介する修正方法はWindows搭載ノートPC向けですが、macOSやLinuxでのトラックパッドの問題も別途解説しています。
1. Windowsの設定でタッチパッドを有効にする
当たり前に思えるかもしれませんが、Windowsの設定でタッチパッドがオフになっている可能性があります。例えば、外付けマウスを接続した際に自動的にオフになったケースなどです。幸い、Windows 10の設定アプリには専用の「タッチパッド」ページが用意されています。
タッチパッドを有効にするには、Winキーを押して「タッチパッド」と入力し、「タッチパッドの設定」を開きます。そこでタッチパッドのスイッチが「オン」になっていることを確認しましょう。あわせて、カーソル速度がなぜか「0」に設定されていないかもチェックしてください。
2. HPノートPCでタッチパッドが動かない場合
比較的新しいバージョンのWindows 10では、HPノートPCのユーザーに特有の不具合が報告されています。原因は、タッチパッドを含む外部デバイスとの通信を担う「Serial IOドライバー」が古くなっていたことでした。
まず最新のIOドライバーをダウンロードしてインストールする必要があります。HPのドライバーパックのページにアクセスし、お使いのHPノートPCのモデルに合ったドライバーパックを探しましょう。ドライバーはWindowsのバージョン(2004、1909など)にも対応している必要があります。Windowsのバージョンは「設定 → システム → バージョン情報」を開き、「Windowsの仕様」までスクロールすると確認できます。
必要なドライバーパックが見つかったら、上記のリンクからダウンロードするか、HPのFTPサーバー(ftp://ftp.hp.com/pub/softpaq/)から正しいドライバーを入手してください。最新のドライバーがHPサポートページに掲載される前に、こちらへ先行公開されることもあります。
3. 外付けマウスを取り外す
それほど一般的ではありませんが、外付けマウスを接続すると自動的にタッチパッドがオフになる機種が存在します。この場合の解決策はシンプルで、USBマウスを抜き、Bluetoothマウスを使っている場合は電源を切るだけです。
筆者のBluetoothマウスは自動的にオフにならないタイプのため、部屋のどこかにあれば、引き出しの中にあってもPCに「接続」された状態になってしまいます。この点には注意が必要です。
4. タッチパッド無効化ゾーンを確認する
それでも直らない場合は、タッチパッドの左上隅に小さな四角いロゴやマークがないか確認してみてください。このマークがある機種では、ダブルタップすることでタッチパッドの有効/無効を切り替えられるため、うっかり無効にしてしまった可能性があります。
そのマークをダブルタップして、タッチパッドが復活するか試してみましょう。
この方法で誤って無効化してしまうことが多い場合は、「設定 → デバイス → タッチパッド → 追加の設定 → タッチパッドの設定 → 無効ゾーン」(機種により表記は異なります)で「ダブルタップでタッチパッドを無効にする」のチェックを外せば、この機能自体をオフにできます。
5. BIOSでタッチパッドが無効になっていないか確認する
理由は不明ながら、マザーボードのBIOSでタッチパッドが無効になっているケースもあります(ファームウェアのアップデート後に発生することがあります)。
確認するには、PCの起動中にDeleteキーまたはF2キーを連打してBIOS画面に入ります(押すべきキーはメーカーによって異なります)。
BIOSの画面構成はマザーボードごとに異なりますが、「Internal Pointing Device(内蔵ポインティングデバイス)」のような名前の項目を探し、有効になっていることを確認してください。「Advanced(詳細)」カテゴリ内にある場合もあります。変更したら「Save Changes and Exit(変更を保存して終了)」を選択しましょう。
6. Fnキーでタッチパッドを再有効化する
筆者自身も数年前に経験したことがあります。ノートPCの音量を変えようとしてFnキーを操作していたところ、間違ったキーを押してタッチパッドを無効にしてしまったのです。何週間もの間原因がわからず、さらに厄介なことに、キーボード上のタッチパッド機能アイコンがディスプレイのアイコンそっくりに見えたため、それが実はタッチパッドのアイコンだと気づくまでに時間がかかりました。
Fnキーを押しながら、タッチパッドらしきアイコンが描かれたファンクションキー(Fキー)を順番に押してみてください。タッチパッドが再び有効になるかもしれません(この操作で画面がオフになることがあるため、その場合はもう一度同じキーを押せば元に戻ります)。
7. 不要なマウスドライバーを削除する
過去にさまざまなマウスをノートPCに接続したまま、ドライバーを削除していませんか?その場合、古いマウスドライバーがタッチパッドと干渉している可能性があります(中には、接続時にタッチパッドを自動的に無効にするドライバーもあります!)。
デバイスマネージャーを開き、「マウスとその他のポインティング デバイス」の横にある矢印をクリックして展開します。その後、マウスを一つずつ右クリックしてアンインストールし、タッチパッドが動くようになるか確認してみてください。
8. タッチパッドドライバーの更新またはロールバック
デバイスマネージャーのリスト内にあるタッチパッド(「Dell Touchpad」「Lenovo Touchpad」「Synaptics」など、PCブランドによって名前が異なります)を右クリックし、確実に有効になっていることを確認しましょう。有効になっているなら、「ドライバーの更新」をクリックして、改善につながる更新がないか調べてみてください。
また、多くのユーザーから「Windows 10にしてからタッチパッドが正常に動かなくなった」という報告があります。これはWindows 10用のタッチパッドドライバーに問題がある可能性を示しています。デバイスマネージャーでタッチパッドを右クリックし、「プロパティ」→「ドライバーのロールバック」を選択して、以前のバージョンのドライバーで問題が解決するか試してみましょう。
9. 「マウスのプロパティ」でタッチパッドを有効にする
多くの場合、タッチパッドの有効/無効の切り替えはデバイスマネージャーではなく、Windowsのマウスプロパティで管理されています。タッチパッドが何らかの理由で無効になってしまった場合は、マウスのプロパティから再度有効にする必要があります。
Windowsの検索バーにmouseと入力してマウスの設定を開き、「その他のマウス オプション」をクリックします。新しいウィンドウが開いたら、「デバイス設定」「タッチパッド」など、ウィンドウの一番右側にあるタブを選択してください。
リストから自分のタッチパッドを見つけて選択し、「有効」をクリックします。
10. 「タブレット PC 入力サービス」を無効にする
タッチスクリーン搭載のハイブリッド型Windows 10ノートPCの場合、ペン入力を制御する「タブレット PC 入力サービス」がタッチパッドと干渉している可能性があります。スタイラスペンをあまり使わないのであれば、このサービスを無効にしても大きな損失はありません。ただし、ペンを常用している場合は、タッチパッドを使うたびにサービスのオン/オフを切り替える手間を受け入れるかどうかを検討する必要があります。
タブレット入力サービスを無効にするには、Win + Rキーを押し、ボックスにservices.mscと入力します。サービスの一覧を下にスクロールして「TabletInputService」または「Tablet PC Input Service」を見つけたら、右クリックして無効にします。
なお、ノートPCのメーカーや機種によってタッチパッドのドライバーソフトウェアは異なるため、手順が多少前後することもありますが、基本的にはこの記事の流れに沿って進めれば解決の糸口が見つかるはずです。
Windows 10ノートPCでさらに困ったことがある方は、CPU使用率100%を下げる方法や、CPU温度を監視する方法の記事もあわせて参考にしてください。
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