CinebenchでCPUをベンチマークする方法|R23の使い方と温度管理のコツ
Ryzen 7 5800Xや5900Xといった高性能な新型CPUを手に入れたなら、その実力をしっかり確かめてみたくなるはずです。新しいCPUのポテンシャルを最大限に引き出して確認する最良の方法がベンチマークテストです。ベンチマークツールは数多く存在しますが、PC愛好家の間で最も人気があるのが「Cinebench」です。
Cinebenchは、約10分という比較的短いテスト時間の中で、独自の画像レンダリング処理によってCPUの全コアに高負荷をかけます。これにより、PC内部の処理能力を正確に把握できます。合成的な計測が中心の他のベンチマークツールと比べ、「実使用環境」に近い、より信頼性の高いスコアを得られるのが大きな魅力です。
Cinebench R15・R20・R23、どのバージョンを使うべき?
Cinebenchを調べてみると、複数のバージョンが存在することに気づくでしょう。特別な理由がない限り、最新版の「R23」を使用するのがおすすめです。R23は計測精度が最も高く、シングルコア性能を簡単にテストできる新機能も搭載されています。さらに、必要なメモリ容量が足りないPCでは自動的に起動を制限してくれるなど、安全性にも配慮されています。
というわけで、ここからはR23を使ったベンチマーク方法を解説していきます。
Cinebench R23の使い方
Cinebench R23をダウンロードしてインストールしたら、早速ベンチマークを始めましょう。
R23を起動すると、以前のバージョンを使ったことがある方なら画面構成が少し変わっていることに気づくはずです。左上のデフォルトオプションとして「Multi Core(マルチコア)」と「Single Core(シングルコア)」の2つのテストが用意されています。また、アルゴリズムが刷新されているため、旧バージョンのスコアとの比較はできない点に注意してください。
いずれかのボタンをクリックすると、10分間のサーマルスロットリング(熱による性能低下)テストが開始されます。
ただし、テストを実行する前に、ベンチマーク中のCPU温度をモニタリングできる環境を整えておきましょう。このテストはCPUに非常に大きな負荷をかけるため、過熱していないかどうかを確認することが重要です。
CPU温度の測定に適したツールの一つが「HWiNFO」です。PC内部の各パーツの状態を常時監視できる優秀なユーティリティとしても知られています。
HWiNFOをインストールしたら起動します(「Sensors Only」にチェックを入れても構いません)。
メイン画面でCPUセクションまでスクロールし、「CPU CCD 1 (Tdie)」を見つけて左クリックでハイライト表示にします。必要に応じて右クリックから「Show Graph」を選択し、グラフ表示に切り替えるのも便利です。
HWiNFOを開いたまま、Cinebenchでベンチマークを実行する直前に「Reset」(時計アイコン)をクリックしておけば、テスト全体を通して温度変化を記録できます。
次にCinebenchへ戻り、実行したいベンチマーク(Single CoreまたはMulti Core)をクリックします。10分後には結果が出ます。
HWiNFO64の「Maximum」温度を確認し、ベンチマーク中にCPUがどの程度高温になったかをチェックしましょう。推奨最大温度はCPUによって異なりますが、Multi Coreテスト中に80°Cを超えるのは避けたいところです。
例えば筆者の環境では、軽くチューニング(アンダーボルト)したRyzen 5800Xが、デフォルトクロック設定の同型CPUをわずかに上回るスコアを記録しました。この結果には満足しています!
より長時間のストレステストも可能
Cinebenchにはその他の活用方法もあります。「File → Advanced Benchmark」からテスト時間を30分に変更でき、こちらはシステム全体の安定性テストにより近い内容になります。
当然ながら負荷はさらに厳しくなりますが、テスト中に不具合が発生した場合(PCがクラッシュするなど)、冷却対策やアンダーボルトなど、CPU側の調整が必要なサインかもしれません。
CPUの実力を十分に確認できたら、今度はGPUのストレステストにも挑戦してみてはいかがでしょうか。あわせて当サイトのGPU購入ガイドも参考に、今年注目すべきグラフィックカードの選び方をチェックしてみてください。
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