プリンターの1枚あたり印刷コスト(CPP)を見積もる方法
インクジェットプリンターやレーザープリンターは、インクやトナーといった消耗品によるランニングコストが発生します。印刷する1枚ごとに、紙に付着するインクやトナーの量に応じてコストがかかるのです。プリンターを購入する前に、1枚あたりの印刷コスト(CPP)の見積もり方を知っておきましょう。
消耗品にかかる費用は、通常2年ほどでプリンター本体の価格を上回ります。想定される印刷量によっては、消耗品コストが購入の意思決定に大きな影響を与えることもあります。
CPPとは?
印刷された1枚のページに含まれる少量のインクやトナーのコストは、「1枚あたりコスト(Cost Per Page:CPP)」と呼ばれます。プリンター選びにおいて、CPPは重要な判断材料の一つです。CPPを算出するには、「カートリッジのページ収量」と「カートリッジの価格」という2つの要素が必要です。
カートリッジのページ収量
インクやトナーカートリッジのページ収量は、国際標準化機構(ISO)が定めた基準に基づいてメーカーが算出したものです。ページ収量とは、メーカーが「そのカートリッジで何枚印刷できるか」として公表している数値のことです。ISOはプリンターだけでなくさまざまな製品の標準規格を公表しており、主要なプリンターメーカーはすべて、このISOガイドラインに従ってページ収量を見積もっています。
多くの場合、プリンターには同じメーカーの純正インクを使用します。たとえばエプソンのプリンターなら、エプソン製カートリッジのページ収量を確認します。また、カートリッジには複数のサイズが用意されており、サイズによってページ収量も異なるのが一般的です。
ページ収量は各メーカーの公式サイトで確認できます。ただし、CPPを正確に求めるには、そのプリンターに必要なインクやトナーの種類、そして使用予定のカートリッジのサイズを事前に把握しておく必要があります。
インク・トナーカートリッジの価格
ページ収量の計算にもう一つ必要なのが、トナーまたはインクカートリッジの価格です。ページ収量を調べる手間さえかければ、価格の確認は簡単です。メーカーの公式サイトや、プリンター用インク・トナーを扱う文房具店などで通常掲載されています。
モノクロ印刷の1枚あたりコストの見積もり方
モノクロプリンターのCPPを求めるには、ブラックカートリッジの価格をページ収量で割ります。たとえば、インクジェット複合機用のブラックインクが20ドルで、カートリッジのページ収量が500枚だとします。モノクロ(白黒)のCPPは次のように計算します。
- ブラックカートリッジ価格 ÷ ページ収量 = CPP
つまり、
- $20 ÷ 500枚 = 1枚あたり$0.04(4セント)
カラー印刷の1枚あたりコストの見積もり方
カラーページでは複数のカートリッジを使用するため、計算式はもう少し複雑になります。ほとんどのカラープリンターは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック(CMYK)という標準的な4色のインクを採用しています。ただし、大型のブラックタンク1つと、残り3色を収めた3室構造のカートリッジ1つだけの2カートリッジ方式の機種もあります。さらに、キヤノンのハイエンドフォトプリンターのように、6色のインクカートリッジを使うモデルも存在します。
いずれの場合も、まず各カートリッジごとのCPPを個別に計算します。標準的なCMYK方式のプリンターでは、3色のインクタンクは通常、同じページ収量とCPPを持っています。たとえば、3色カートリッジのCPPがそれぞれ3.5セントだとしましょう。カラー印刷のCPPを見積もるには、カラータンクのCPPにカートリッジの本数を掛け、それにブラックカートリッジのCPPを加えます。
- カラーカートリッジ価格 ÷ ページ収量 = カートリッジCPP × カラーカートリッジ数 + ブラックカートリッジCPP
カラーカートリッジのページ収量が300枚、価格が10.50ドルだとすると:
- $10.50 ÷ 300枚 = 3.5セント × 3 = 10.5セント + 4セント = 1枚あたり14.5セント
印刷コストに影響するその他の要因
ページ収量は通常、ISOの標準ビジネス文書をもとに見積もられており、この場合インクが覆うのはページ面積の5%〜20%程度です。一方、写真は印刷可能領域全体、つまりページの100%をカバーすることもあります。そのため、カラー印刷は通常、単色の文書ページの印刷よりもコストが高くなります。
妥当な1枚あたりコストはプリンターの種類によって異なります。エントリークラス(150ドル未満)のフォトプリンターは、一般的に大量印刷向けのビジネス向けプリンターよりもCPPが高くなる傾向があります。どちらを購入すべきかは、予想される印刷量や、主に行う印刷の種類など、いくつかの要素によって決まります。
用紙代はどう考える?
写真画質の用紙は普通のコピー用紙1冊より高価です。しかし、用紙のコストはプリンターの機種によって変わらないため、機種選びの判断材料にはなりません。プリンター本体とインク・トナーのコストに注目して比較するのがよいでしょう。
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