Pythonで二分木の上面図(トップビュー)を求めるプログラムの書き方
二分木の上面図とは
二分木が与えられたとき、その木を真上から見たときに見えるノードの値を「上面図(トップビュー)」と呼びます。結果は必ず左から右の順に並べて出力します。
例えば、次のような入力があった場合、出力は [3, 5, 8, 6, 9] となります。これは、ノード3がノード2の真上に、ノード5がノード7の真上に位置しているため、2と7は上から見ると隠れてしまい、見えないからです。
アルゴリズムの考え方
この問題は、幅優先探索(BFS)と各ノードの「水平座標」を使うことで効率的に解くことができます。ルートの座標を0とし、左の子へ移動するたびに座標を-1、右の子へ移動するたびに座標を+1として管理します。同じ座標を持つノードの中では、BFSの性質上、最初に到達したノード(=最も上にあるノード)だけが見えることになります。
具体的な手順は以下の通りです。
- view := 空のマップ(辞書)を用意する
- q := 両端キュー(deque)を用意する
- (root, 0) のペアを q の末尾に追加する
- start := 無限大、end := 負の無限大で初期化する
- q が空になるまで以下を繰り返す
- (node, coord) := q の先頭要素を取り出す
- start := start と coord の最小値
- end := end と coord の最大値
- coord が view に存在しない場合は、view[coord] := ノードの値 を記録する
- node の左の子が存在するなら、(左の子, coord - 1) を q に追加する
- node の右の子が存在するなら、(右の子, coord + 1) を q に追加する
- res := 新しいリストを作成する
- i を start から end まで動かしながら、i が view に存在すれば view[i] を res の末尾に追加する
- res を返す
それでは、実際の実装を見て理解を深めましょう。
Pythonコード例
from collections import deque
class TreeNode:
def __init__(self, data, left = None, right = None):
self.val = data
self.left = left
self.right = right
class Solution:
def solve(self, root):
view = {}
q = deque()
q.append((root, 0))
start = float("inf")
end = float("-inf")
while q:
node, coord = q.popleft()
start = min(start, coord)
end = max(end, coord)
if coord not in view:
view[coord] = node.val
if node.left:
q.append((node.left, coord - 1))
if node.right:
q.append((node.right, coord + 1))
res = []
for i in range(start, end + 1):
if i in view:
res.append(view[i])
return res
ob = Solution()
root = TreeNode(5)
root.left = TreeNode(3)
root.right = TreeNode(8)
root.right.left = TreeNode(7)
root.right.right = TreeNode(6)
root.right.left.left = TreeNode(2)
root.right.right.right = TreeNode(9)
print(ob.solve(root))入力
root = TreeNode(5) root.left = TreeNode(3) root.right = TreeNode(8) root.right.left = TreeNode(7) root.right.right = TreeNode(6) root.right.left.left = TreeNode(2) root.right.right.right = TreeNode(9)
出力
[3, 5, 8, 6, 9]
計算量について
このアルゴリズムの時間計算量は O(n log n)、空間計算量は O(n) となります。ここで n は二分木のノード数です。BFSですべてのノードを一度ずつ訪問し、最後に座標の範囲でソートされた結果を組み立てるため、非常に効率的な手法といえます。
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Pythonで二分木のルートからリーフへのパスの最大合計を求めるプログラム
問題概要 二分木(バイナリツリー)が与えられたとき、ルートノードからリーフノードへ至る任意のパスの中で、合計値が最大となるものを求める必要があります。 例として、次のような二分木が入力された場合を考えてみましょう。 この場合の出力は 29 になります。ルートから「5 → 9 → 7 → 8」というパスを辿ったときの合計が 29 となるためです。 解法のアプローチ この問題は、深さ優先探索(DFS)を用いて、ルートから各リーフまでのすべてのパスを再帰的に走査することで解けます。具体的な手順は以下のとおりです。 walk() 関数を定義します。引数として現在のノード node と、そこまでの
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Pythonで二分木の各レベルの最大幅を求めるプログラム
二分木が与えられたとき、ツリー内の任意のレベルにおける最大幅を求めることを考えます。ここでいう「レベルの幅」とは、そのレベルにおいて最も左端にあるノードと最も右端にあるノードの間に含まれるノード数のことです。例えば、次のような二分木が入力として与えられた場合を考えてみましょう。この場合、出力は 2 となります。解決のための手順この問題を解くために、以下の手順に従います。各深さにおける位置の最小値と最大値を保持するマップ d を作成します。初期値は、最小値を無限大(∞)、最大値を 0 とします。関数 dfs() を定義します。この関数は引数として root、pos := 0、depth := 0