Pythonで二分木の各レベルの最大幅を求めるプログラム
二分木が与えられたとき、ツリー内の任意のレベルにおける最大幅を求めることを考えます。ここでいう「レベルの幅」とは、そのレベルにおいて最も左端にあるノードと最も右端にあるノードの間に含まれるノード数のことです。
例えば、次のような二分木が入力として与えられた場合を考えてみましょう。

この場合、出力は 2 となります。
解決のための手順
この問題を解くために、以下の手順に従います。
- 各深さにおける位置の最小値と最大値を保持するマップ
dを作成します。初期値は、最小値を無限大(∞)、最大値を 0 とします。 - 関数
dfs()を定義します。この関数は引数としてroot、pos := 0、depth := 0を受け取ります。 rootが null の場合は何もせずに return します。d[depth][0]をd[depth][0]とposの最小値で更新します。d[depth][1]をd[depth][1]とposの最大値で更新します。- 左の子ノードに対して
dfs(node.left, 2*pos, depth+1)を呼び出します。 - 右の子ノードに対して
dfs(node.right, 2*pos+1, depth+1)を呼び出します。
メインメソッドでの処理
dfs(root)を呼び出して探索を開始します。- 変数
mx := 0を初期化します。 - マップ
dのすべての値(最小値・最大値のペア)について以下を繰り返します。left := min、right := maxとします。mxをmax(mx, right - left + 1)で更新します。
- 最後に
mxを返します。
それでは、実際の実装を見て理解を深めましょう。
実装例
from collections import defaultdict
class TreeNode:
def __init__(self, data, left=None, right=None):
self.data = data
self.left = left
self.right = right
class Solution:
def solve(self, root):
d = defaultdict(lambda: [1e9, 0])
def dfs(node, pos=0, depth=0):
if not node:
return
d[depth][0] = min(d[depth][0], pos)
d[depth][1] = max(d[depth][1], pos)
dfs(node.left, 2 * pos, depth + 1)
dfs(node.right, 2 * pos + 1, depth + 1)
dfs(root)
mx = 0
for interval in d.values():
l, r = interval
mx = max(mx, r - l + 1)
return mx
ob = Solution()
root = TreeNode(5)
root.left = TreeNode(1)
root.right = TreeNode(9)
root.right.left = TreeNode(7)
root.right.right = TreeNode(10)
root.right.left.left = TreeNode(6)
root.right.left.right = TreeNode(8)
print(ob.solve(root))入力
root = TreeNode(5) root.left = TreeNode(1) root.right = TreeNode(9) root.right.left = TreeNode(7) root.right.right = TreeNode(10) root.right.left.left = TreeNode(6) root.right.left.right = TreeNode(8)
出力
2
アルゴリズムのポイント
このアプローチでは、完全二分木のように各ノードにインデックス(左の子は 2*pos、右の子は 2*pos+1)を割り当てることで、同じ深さにあるノード同士の相対的な位置関係を数値で表現できます。これにより、各深さにおける最左ノードと最右ノードの位置差から、そのレベルの幅を正確に計算することが可能になります。
-
Pythonで二分木のルートからリーフへのパスの最大合計を求めるプログラム
問題概要 二分木(バイナリツリー)が与えられたとき、ルートノードからリーフノードへ至る任意のパスの中で、合計値が最大となるものを求める必要があります。 例として、次のような二分木が入力された場合を考えてみましょう。 この場合の出力は 29 になります。ルートから「5 → 9 → 7 → 8」というパスを辿ったときの合計が 29 となるためです。 解法のアプローチ この問題は、深さ優先探索(DFS)を用いて、ルートから各リーフまでのすべてのパスを再帰的に走査することで解けます。具体的な手順は以下のとおりです。 walk() 関数を定義します。引数として現在のノード node と、そこまでの
-
Pythonで二分木から最大の完全二分木(パーフェクトサブツリー)を見つける方法
与えられた二分木の中から、最大の完全二分木(Perfect Binary Tree)となっているサブツリーを見つける問題を考えてみましょう。完全二分木とは、すべての内部ノードが必ず2つの子を持ち、すべての葉ノードが同じ深さに位置する二分木のことです。例えば、次のような二分木が入力として与えられた場合を想定します。この場合の出力は 3 となり、見つかったサブツリーは次の通りです。解法のアプローチこの問題は、木を再帰的にたどりながら、各部分木について「完全二分木であるかどうか」と「高さ」を記録していくことで効率的に解けます。具体的な手順は以下の通りです。isPerfect(完全二分木かどうか)、h