C++で二分探索木の中順後続ノード(Inorder Successor)を求めるプログラム
二分探索木(BST)とあるノードの値が与えられたとき、そのノードの「中順後続ノード(Inorder Successor)」を求めることを考えます。中順後続ノードとは、ノード p の値よりも大きいキーの中で、最小の値を持つノードのことです。
例として、次のような二分探索木を考えてみましょう。

このとき p = 1 とすると、1 より大きい値の中で最小のものは 2 なので、出力は 2 になります。
解法のアプローチ
この問題は、二分探索木の性質(左の子 < 親 < 右の子)を利用すると、再帰的に効率よく解けます。手順は以下の通りです。
- 再帰メソッド inorderSuccessor(root, p) を定義します。
- root が NULL の場合:
- NULL を返します。
- root の値が p の値以下の場合:
- 答えは必ず右部分木に存在するため、inorderSuccessor(root の右の子, p) の結果を返します。
- それ以外の場合(root の値が p の値より大きい場合):
- root 自身が後続候補となり得るため、まず option = inorderSuccessor(root の左の子, p) を求めます。
- option が NULL なら root を、NULL でなければ option を返します。
実装例(C++)
以下のコードで実際の動作を確認してみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
class TreeNode{
public:
int val;
TreeNode *left, *right;
TreeNode(int data){
val = data;
left = NULL;
right = NULL;
}
};
class Solution {
public:
TreeNode* inorderSuccessor(TreeNode* root, TreeNode* p) {
if(!root) return NULL;
if(root->val <= p->val){
return inorderSuccessor(root->right, p);
}else{
TreeNode* option = inorderSuccessor(root->left, p);
return !option ? root : option;
}
}
};
main(){
TreeNode *root = new TreeNode(2);
root->left = new TreeNode(1);
root->right = new TreeNode(3);
TreeNode *p = root->left;
Solution ob;
cout << (ob.inorderSuccessor(root, p))->val;
}
入力
TreeNode *root = new TreeNode(2); root->left = new TreeNode(1); root->right = new TreeNode(3); 1
出力
2
計算量について
このアルゴリズムの時間計算量は O(h) です(h は木の高さ)。各再帰呼び出しで木を1段階ずつ降りていくだけのため、バランスの取れた二分探索木では O(log n)、木が片側に偏っている最悪ケースでは O(n) となります。空間計算量も再帰の深さに依存するため、同様に O(h) です。
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