C++で二分木の左側ビュー(左から見たノード一覧)を求めるプログラム
C++で二分木の左側ビューを求める方法
二分木が与えられたとき、その木を左側から見ると、一部のノードだけが目に入ります。本記事では、このようにして見えるノードの一覧(左側ビュー)を取得・表示するプログラムをC++で実装する方法を解説します。
例えば、次のような二分木を考えてみましょう。

この木を左側から見ると、ルートの 1、次の階層の 2、さらにその下の 5 が見えます。したがって、出力は [1, 2, 5] となります。
解法のアプローチ:DFS(深さ優先探索)
この問題は、深さ優先探索(DFS)を用いることで効率的に解けます。ポイントは、常に左側の子ノードから先に探索することです。こうすることで、各階層で最初に訪れるノードが、必ず左から見たときに見えるノードになります。
アルゴリズムの手順
- 結果を格納するための配列
retを用意します。 - 関数
dfs()を定義します。引数としてノードと現在の深さc(初期値は1)を受け取ります。 - ノードがNULLの場合は、何もせずにreturnします。
c > lvlの場合(まだ訪れていない深さに到達した場合):lvl = cと更新します。- そのノードの値を
retに追加します。
dfs(node->left, c + 1)を呼び出します。dfs(node->right, c + 1)を呼び出します。
メイン関数での処理
lvl = -1で初期化します。dfs(root, 0)を呼び出します。retを返します。
C++での実装例
それでは、実際のコードを見てみましょう。
#include <bits/stdc++.h>
using namespace std;
void print_vector(vector<int> v){
cout << "[";
for(int i = 0; i<v.size(); i++){
cout << v[i] << ", ";
}
cout << "]"<<endl;
}
class TreeNode{
public:
int val;
TreeNode *left, *right;
TreeNode(int data){
val = data;
left = right = NULL;
}
};
class Solution {
public:
vector <int> ret;
int lvl;
void dfs(TreeNode* node, int c = 1){
if(!node)
return;
if(c > lvl){
lvl = c;
ret.push_back(node->val);
}
dfs(node->left, c + 1);
dfs(node->right, c + 1);
}
vector<int> solve(TreeNode* root) {
lvl = -1;
dfs(root, 0);
return ret;
}
};
int main(){
TreeNode *root = new TreeNode(1);
root->left = new TreeNode(2);
root->right = new TreeNode(3);
root->left->right = new TreeNode(5);
root->right->right = new TreeNode(4);
Solution ob;
print_vector(ob.solve(root));
}
入力
TreeNode *root = new TreeNode(1); root->left = new TreeNode(2); root->right = new TreeNode(3); root->left->right = new TreeNode(5); root->right->right = new TreeNode(4);
出力
[1,2,5]
仕組みの解説とまとめ
このアルゴリズムの鍵となるのは、変数 lvl の役割です。lvl は「これまでに処理した最大の深さ」を記録しており、まだ一度も訪れていない深さのノードに到達した瞬間だけ、そのノードの値を結果に追加します。左側の子を常に先に探索するため、各階層で最初に到達するノードが自動的に「左から見えるノード」になります。
計算量は、木のノード数をNとすると時間計算量 O(N)、再帰の深さに依存する空間計算量は O(H)(Hは木の高さ)です。また、同じ考え方は右側ビューの取得にも応用でき、その場合は右の子ノードを先に探索するだけで実現できます。
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