JavaScriptのランタイムエラーとは?仕組みと発生例をわかりやすく解説
プログラミングにおける3種類のエラー
プログラミングの世界では、エラーは主に次の3つに分類されます。
- 構文エラー(Syntax Errors):コードの書き方自体が文法に反している場合に発生します。
- ランタイムエラー(Runtime Errors):実行時に発生するエラーで、「例外(Exception)」とも呼ばれます。
- 論理エラー(Logical Errors):文法は正しいのに、期待した結果が得られない場合に起こるエラーです。
このうち本記事で取り上げるのはランタイムエラーです。ランタイムエラーは、コンパイルや解釈が完了した後、実際にコードが実行される段階で発生します。
ランタイムエラーの具体例
以下のコードを見てみましょう。構文的にはまったく問題ありませんが、実行時にはエラーが発生します。
<script> <!-- window.printme(); //--> </script>
このコードでは、window.printme() というメソッドを呼び出そうとしています。しかし、window オブジェクトには printme() というメソッドは存在しないため、実行時に「存在しないメソッドを呼び出した」としてランタイムエラーがスローされるのです。
このように、文法上は正しいコードでも、実行時に初めて問題が顕在化するケースがランタイムエラーの典型的なパターンです。
例外が他の処理に与える影響
ランタイムエラー(例外)が発生すると、その例外は発生したスレッド内でのみ影響を及ぼします。つまり、あるスレッドで例外が起きても、JavaScriptの他のスレッドは通常どおり実行を続けることができます。
この特性により、1か所でエラーが発生してもアプリケーション全体が即座に停止するわけではなく、適切なエラーハンドリングを行うことでシステム全体の堅牢性を保つことが可能です。
まとめ
- エラーには「構文エラー」「ランタイムエラー」「論理エラー」の3種類がある。
- ランタイムエラーは「例外」とも呼ばれ、実行時に発生する。
- 存在しないメソッドの呼び出しなどが代表例。
- 例外は発生したスレッドにのみ影響し、他のスレッドの動作は継続される。
-
JavaScriptの関数式(Function Expression)とは?特徴と使い方を解説
JavaScriptにおける関数式(Function Expression)とは、関数を変数に代入して定義する方法のことです。代入された関数は、その変数名を使って後から呼び出すことができます。 関数式の主な特徴 関数を変数に格納し、変数名を指定して呼び出せる 通常の関数宣言(function declaration)と異なり、ホイスティング(巻き上げ)が行われないため、定義よりも前に呼び出すことはできない 多くの場合、名前を持たない「無名関数(匿名関数)」として定義される コールバック関数や即時実行関数(IIFE)など、さまざまな場面で活用できる この「ホイスティングされない」という点が重
-
JavaScriptのクロージャとは?仕組みと実装例をわかりやすく解説
クロージャとはJavaScriptにおけるクロージャ(Closure)とは、外側の関数の実行が完了して値を返した後であっても、内側の関数から外側の関数のスコープ(変数)にアクセスできる仕組みのことです。言い換えれば、内側の関数は、外側の関数の変数に対して常にアクセスできるということです。この性質を活用することで、データを外部から直接操作されないように隠蔽したり、関数の呼び出し間で状態を保持する処理を実現したりすることが可能になります。クロージャのサンプルコード以下は、JavaScriptでクロージャを使用した具体的なコード例です。ボタンをクリックすると、クロージャによって保持された値を使って2