Python・pandasでデータフレームのインデックスを正負の方向に2期間シフトする方法
はじめに
時系列データを扱う際、データを行や列の方向にずらして比較したいケースはよくあります。pandasのshift()メソッドを使えば、データフレームの値を任意の期間だけ簡単にシフトできます。
本記事では、日時をインデックスとするデータフレームを作成し、そのインデックス(行)を正方向に2期間、および負方向に2期間シフトする方法を解説します。
期待される結果
インデックスを正方向に2期間シフトすると先頭の2行がNaN(欠損値)となり、負方向に2期間シフトすると末尾の2行がNaNになります。実行結果は以下の通りです。
正方向に2期間シフトした場合
Id Age
2020-01-01 00:00:00 NaN NaN
2020-01-01 12:00:00 NaN NaN
2020-01-02 00:00:00 1.0 10.0
2020-01-02 12:00:00 2.0 12.0
2020-01-03 00:00:00 3.0 14.0
負方向に2期間シフトした場合
Id Age
2020-01-01 00:00:00 3.0 14.0
2020-01-01 12:00:00 4.0 11.0
2020-01-02 00:00:00 5.0 13.0
2020-01-02 12:00:00 NaN NaN
2020-01-03 00:00:00 NaN NaN解決手順
以下の手順で実装を進めます。
pd.date_range()を使い、開始日「2020-01-01」、期間数5、頻度「12H」の時系列インデックスを作成する- Id列とAge列を持つデータフレームを定義する
df.shift(2, axis=0)で正方向に2期間シフトするdf.shift(-2, axis=0)で負方向に2期間シフトする
ポイント:shift()メソッドの引数
- 第1引数(periods):シフトする期間数を指定します。正の値ならデータが後ろへ、負の値なら前へ移動します。
- axis=0:行方向(インデックス方向)へのシフトを意味します。列方向にシフトしたい場合は
axis=1を指定します。
サンプルコード
それでは、実際のコードを見てみましょう。
import pandas as pd
# 12時間間隔で5個の日時インデックスを作成
time_series = pd.date_range('01-01-2020', periods=5, freq='12H')
# データフレームを定義
df = pd.DataFrame({"Id": [1, 2, 3, 4, 5],
"Age": [10, 12, 14, 11, 13]},
index=time_series)
print("Dataframe is:\n", df)
# 正方向に2期間シフト
print("shift the index by two periods in positive direction")
print(df.shift(2, axis=0))
# 負方向に2期間シフト
print("shift the index by two periods in negative direction")
print(df.shift(-2, axis=0))実行結果
Dataframe is:
Id Age
2020-01-01 00:00:00 1 10
2020-01-01 12:00:00 2 12
2020-01-02 00:00:00 3 14
2020-01-02 12:00:00 4 11
2020-01-03 00:00:00 5 13
shift the index by two periods in positive direction
Id Age
2020-01-01 00:00:00 NaN NaN
2020-01-01 12:00:00 NaN NaN
2020-01-02 00:00:00 1.0 10.0
2020-01-02 12:00:00 2.0 12.0
2020-01-03 00:00:00 3.0 14.0
shift the index by two periods in negative direction
Id Age
2020-01-01 00:00:00 3.0 14.0
2020-01-01 12:00:00 4.0 11.0
2020-01-02 00:00:00 5.0 13.0
2020-01-02 12:00:00 NaN NaN
2020-01-03 00:00:00 NaN NaNまとめ
pandasのshift()メソッドを使うことで、データフレームの行や列を簡単にシフトできます。正の値を指定するとデータが後ろに移動して先頭側がNaNで埋められ、負の値を指定するとデータが前に移動して末尾側がNaNで埋められます。時系列データの差分計算や前日比の算出など、さまざまな分析の場面で活用できる便利なメソッドなので、ぜひ使いこなしましょう。
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