JavaFXで円弧(Arc)を作成する方法を徹底解説
一般的に、円弧(アーク)とは曲線の一部を切り取った小さなセグメントのことを指します。JavaFXでは、この円弧は javafx.scene.shape.Arc クラスによって表現されます。
Arcクラスには、円弧の形状や位置を決定するための6つの主要なプロパティが用意されています。それぞれのプロパティと対応するセッターメソッドを見ていきましょう。
Arcクラスの6つのプロパティ
- centerX − 円弧の中心点のX座標を表します。setCenterX() メソッドで値を設定できます。
- centerY − 円弧の中心点のY座標を表します。setCenterY() メソッドで値を設定できます。
- radiusX − この円弧が属する楕円全体の幅(横方向の半径)を表します。setRadiusX() メソッドで値を設定できます。
- radiusY − この円弧が属する楕円全体の高さ(縦方向の半径)を表します。setRadiusY() メソッドで値を設定できます。
- startAngle − 円弧の開始角度を度数法(単位:degree)で表します。setStartAngle() メソッドで値を設定できます。
- length − 円弧の角の広がり(角度範囲)を度数法で表します。setLength() メソッドで値を設定できます。
なお、これらのプロパティはコンストラクタに引数として渡すことでも設定可能です。また、setType() メソッドで ArcType(OPEN / CHORD / ROUND)を指定すると、円弧の閉じ方を制御できます。
JavaFXで円弧を作成する手順
円弧を作成するには、以下の手順を実行します。
- Arcクラスをインスタンス化する。
- セッターメソッドまたはコンストラクタの引数を使って、必要なプロパティ(centerX、centerY、radiusX、radiusY、startAngle、lengthなど)を設定する。
- 作成したノード(図形)をGroupオブジェクトに追加し、Sceneに登録して表示する。
サンプルコード
import javafx.application.Application;
import javafx.scene.Group;
import javafx.scene.Scene;
import javafx.scene.paint.Color;
import javafx.stage.Stage;
import javafx.scene.shape.Arc;
import javafx.scene.shape.ArcType;
public class DrawingArc extends Application {
public void start(Stage stage) {
// 円弧を描画
Arc arc = new Arc();
// 円弧のプロパティを設定
arc.setCenterX(280);
arc.setCenterY(230);
arc.setRadiusX(100);
arc.setRadiusY(180);
arc.setStartAngle(45);
arc.setLength(100);
arc.setType(ArcType.ROUND);
// その他のスタイルを設定
arc.setFill(Color.CHOCOLATE);
arc.setStrokeWidth(8.0);
arc.setStroke(Color.BROWN);
// Sceneオブジェクトを設定
Group root = new Group(arc);
Scene scene = new Scene(root, 595, 300, Color.BEIGE);
stage.setTitle("Drawing arc");
stage.setScene(scene);
stage.show();
}
public static void main(String args[]) {
launch(args);
}
}
実行結果
上記のコードをコンパイルして実行すると、中心座標 (280, 230) を基準に、開始角度45度から100度分の広がりを持つチョコレート色の塗りつぶし円弧がウィンドウ上に表示されます。

このように、Arcクラスのプロパティを組み合わせることで、楕円の一部として様々な形の円弧を自由に描画できます。startAngleやlengthの値を変えることで、扇形(ArcType.ROUND)、弦型(CHORD)、開いた曲線(OPEN)など、用途に応じた図形を簡単に作成できるので、ぜひ実際に値を変更しながら試してみてください。
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