【JavaFX】2つのつまみを持つスライダー(RangeSlider)を作成する方法
スライダーとは、連続した値の範囲を視覚的に表示するためのUIコンポーネントです。トラック上には数値が表示されており、その値を指し示す「つまみ(サム)」がトラックに沿って移動します。スライダーには最大値・最小値・初期値を自由に設定することができます。

標準のJavaFXスライダーの限界
JavaFXが標準で提供するスライダーには、つまみは1つしかありません。最小値と最大値の両方を選択できる「2つのつまみを持つスライダー」を作成したい場合は、外部ライブラリである org.controlsfx.control を利用する必要があります。
手順1:Maven依存関係を追加する
このライブラリを使用するには、まずプロジェクトのpom.xmlに以下のMaven依存関係を追加します。
<dependency>
<groupId>org.controlsfx</groupId>
<artifactId>controlsfx</artifactId>
<version>11.0.1</version>
</dependency>
RangeSliderクラスによる実装
このパッケージに含まれる RangeSlider クラスは、いわば「つまみが2つになったJavaFXスライダー」です。基本的な使い方は以下の3ステップです。
- インスタンスの生成:コンストラクタに最小値・最大値・下限側の初期値・上限側の初期値を渡します。
- プロパティの設定:目盛りや目盛りラベルの表示、増分などを必要に応じて設定します。
- 画面への追加:生成したスライダーをVBoxなどのNodeオブジェクトに追加します。
コード例
import javafx.application.Application;
import javafx.geometry.Insets;
import javafx.scene.Scene;
import javafx.scene.layout.VBox;
import javafx.stage.Stage;
import org.controlsfx.control.RangeSlider;
public class SliderTwoThumbs extends Application {
public void start(Stage stage) {
// RangeSliderクラスのインスタンスを生成
RangeSlider slider = new RangeSlider(0, 100, 10, 90);
// スライダーのプロパティを設定
slider.setShowTickLabels(true);
slider.setShowTickMarks(true);
slider.setMajorTickUnit(25);
slider.setBlockIncrement(10);
// スライダーを配置するためのVBox
VBox vbox = new VBox();
vbox.setPadding(new Insets(75));
vbox.setSpacing(150);
vbox.getChildren().addAll(slider);
// シーンの準備とウィンドウの表示
Scene scene = new Scene(vbox, 600, 200);
stage.setTitle("Slider Example");
stage.setScene(scene);
stage.show();
}
public static void main(String args[]) {
launch(args);
}
}
実行結果:

まとめ
ControlsFXのRangeSliderクラスを使えば、標準APIだけでは実現できない「2つのつまみによる範囲選択スライダー」を、通常のスライダーとほぼ同じ要領で実装できます。価格帯の絞り込みや期間指定など、ユーザーに範囲を選択させたい場面で非常に役立つコンポーネントなので、ぜひ活用してみてください。
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