Redisを再発見した3人のコミュニティメンバー:バイオテック・メドテック・ロボティクスでの活用
Redisコミュニティが革新的なアプリケーションを動かすために、いかに創造的で強力な方法でRedisを活用しているか――私たちは常にそこにインスピレーションを受けています。創刊号のRediscover Magazineでは、データ課題の克服に向けてRedisを「再発見」した3人のコミュニティメンバーをご紹介しました。
今回取り上げるのは、Carlos Justiniano氏、Matthew Goos氏、Dan Pipe-Mazo氏の3人。それぞれバイオテック、メドテック、ロボティクスという異なる分野でRedisをどう活用しているのか、詳しく掘り下げていきます。Rediscover Magazineの「Meet the Redis Stars」をご覧になった方は、ぜひ本記事で彼らのお気に入りのRedis機能や、RedisConfでのセッション内容、SNSアカウントもチェックしてみてください。
Carlos Justiniano(カルロス・ジャスティニアーノ)

- Twitter: @cjus
- GitHub: @cjus
- Medium: @cjus
ベテランソフトウェア開発者であるCarlos Justiniano氏は、機械学習プラットフォームSkafos.aiの最高技術責任者(CTO)を務めています。以前はZenerchi社でIoT・クラウドプラットフォーム部門の副社長を務め(現在も同社のアドバイザーとして活動)、在籍中のチームはRedisGraphを活用した「BioGraph」プロジェクト――人体の生理構造をナビゲートできるモデル――を推進していました。
Skafosに移ってまだ日が浅いものの、すでに次世代のAIビジュアル検索技術にRedisGraphとRedisAIを組み合わせる提案を行っています。さらにCarlos氏は、Redisを基盤としてマイクロサービスアーキテクチャを含む分散アプリケーションの構築を支援するNode.js向けフレームワーク「Hydra」の作者でもあります。
お気に入りのRedis機能
「私のお気に入りは、メモリベースのキースペースを作成できる点と、それと組み合わさる豊富なデータ構造ですね」
RedisConf 2020 Takeaway セッション:「Creating a Model of Human Physiology using RedisGraph」
これはCarlos氏にとって3回目のRedisConf登壇となりました。セッションでは、IoTデバイスやウェアラブル端末のデータを用いた人体生理学のモデリングに焦点を当てています。先進的な3D・VR・ARビジュアライゼーションを生み出すZenerchiのバイオテックプラットフォームを、RedisGraphがどのように支えているのかを実際にデモンストレーションしています。
Matthew Goos(マシュー・グース)

- Twitter: @m4g005
- LinkedIn: @matthewgoos
25年以上のテクノロジー業界経験を持つMatthew Goos氏は、医療データ分析プラットフォーム「MDmetrix」の共同創業者兼CTOです。MDmetrixは、臨床医や医療機関が自らのデータからパターンを読み解くことを支援するインタラクティブな分析プラットフォームです。
同社は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大対策として「Mission Control」というアプリケーションを開発。全国の医療機関や医師に分析データを提供することで、患者ケアの質の向上と医療リソースの最適活用を実現しました。技術面では、ユーザーデータの保存にRedisJSON、分析用データの保存にRedisGraphという、2つのRedisモジュールを活用しています。
お気に入りのRedis機能
「モジュールも機能のひとつと考えるなら、私たちのお気に入りは間違いなくRedisGraphです。顧客データを柔軟に保存でき、分析エンジンが高速に処理できるのが魅力です」
RedisConf Takeaway 2020 インタビュー:「Afternoon Keynote」
Matthew氏は、元Redis CMOのHoward Ting氏との対談の中で、自身とチームがどのようにMission Controlを構築したのかを詳しく語っています。ちなみにMDmetrixは、「Rediscover Redis」コンペティションの受賞企業のひとつでもあります。
Dan Pipe-Mazo(ダン・パイプ=マゾ)

- Twitter: @dpipemazo
- GitHub: @dpipemazo
- LinkedIn: @dpipemazo
Dan Pipe-Mazo氏は、より手頃で誰もが使えるロボットアシスタントの実現をミッションとするElementary RoboticsのCTOです。同社のロボットソフトウェアスタックは、Redis Streamsをベースとしたマイクロサービス向けSDK「Atom」の上に構築されており、Dan氏はRedis Day London 2018とRedisConf 2019の両方でAtomについて講演しています。
現在ベータ版が公開されているAtom 2.0では、RedisTimeSeriesとGrafanaも採用。すべてのAtomユーザーは、追加の開発作業なしに、全マイクロサービスのダッシュボードとパフォーマンス指標を無料で利用できます。Elementary Roboticsはここ2年間、ロボット関連データの100%をRedis Streams上で運用しているのです。
お気に入りのRedis機能
「Redis Streamsは、ロボットソフトウェアにとってまさにゲームチェンジャーです。パブリッシャー側では同じ操作(XADD)ひとつで済むのに、クライアント側では典型的なPub/Sub方式(XREAD)でも、last-value-cache方式(XREVRANGE)でも柔軟に受け取れます。モーター位置や温度といった高頻度データ入力が毎秒1,000回超(1kHz超)のレートで流れ込むロボティクスの世界には、これ以上ない仕組みなんです」
RedisConf Takeaway 2020 セッション:「Build a Message Bus with Redis Streams and FastAPI」
Elementary RoboticsのWebアーキテクト、Kyle Bebak氏によるこのセッションでは、永続的なデータ構造へメッセージを追加することでプロデューサーとレシーバーをつなぐ「メッセージバス」の構築方法を学べます。Redis StreamsとPythonのWebフレームワークFastAPIを組み合わせた実装方法がデモンストレーションされます。
Carlos氏、Matthew氏、Dan氏のさらなる活躍については、Redis.com/rediscover-magazine から無料(オンライン版・印刷版ともに)で入手できるRediscover Magazineをご覧ください。創刊号には、再発見の物語、データの力、リアルタイム金融サービス、データベーストレンド、AIの提供、リモートワーカーのマネジメントなど、10編を超えるストーリーに加え、Redisの生みの親Salvatore Sanfilippo氏をはじめとするテックリーダーたちの独占インタビューも収録されています。
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