【C#】2のべき乗の剰余(モジュロ)をビット演算ANDで高速に計算する方法
剰余(モジュロ)計算といえば通常は % 演算子を使いますが、除数が2のべき乗(2, 4, 8, 16…)である場合は、ビット演算のAND(&)だけで同じ結果を得られます。除算よりもビット演算の方がはるかに軽い処理のため、パフォーマンスが求められる場面でよく使われる定番テクニックです。
仕組み:なぜ「a & (b−1)」で剰余が求まるのか
2のべき乗から1を引いた値は、2進数で見ると下位ビットがすべて1になっています。
- 8 =
1000 - 8 − 1 = 7 =
0111
そこで「被除数 a」と「b − 1」のANDを取ると、a の下位ビットだけが抽出され、その値は a % b の結果と完全に一致します。
例えば a = 9(1001)、b = 8 の場合、1001 & 0111 = 0001 となり、9 ÷ 8 の余り「1」が得られます。
C#での実装例
using System;
class Demo {
// b が2のべき乗のときのみ正しく動作する
static uint Mod(uint a, uint b) {
return a & (b - 1);
}
static public void Main() {
uint a = 9; // 被除数
uint b = 8; // 除数(2のべき乗)
Console.WriteLine(a + " % " + b + " = " + Mod(a, b));
}
}
実行結果
9 % 8 = 1
注意点
- この方法が成立するのは b が2のべき乗の場合のみです。6 など、それ以外の値を指定すると誤った結果になります。
- ここでは符号なし整数(
uint)を前提としています。負の値を扱う場合、%演算子と結果の符号が異なることがあるため注意してください。
応用例
このテクニックは、ハッシュテーブルでバケット位置を求める計算(hash & (tableSize - 1))のように、高速化が重要な実装で広く利用されています。除算命令をAND一発に置き換えるだけで、処理速度を大きく改善できるケースがあります。
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