WordPressの「セキュリティ上の理由により、このファイルタイプは許可されていません」エラーの原因と解決方法
WordPressサイトをストレスなく快適に運営できたら理想的ですよね。
しかし残念ながら、WordPressユーザーは運営中にさまざまなトラブルやエラーに遭遇することがあります。その中でも特によくあるのが、ファイルのアップロードが失敗するという問題です。
この現象が発生すると、WordPressは以下のようなエラーメッセージを表示します。
- sorry, this file type is not permitted for security reasons(セキュリティ上の理由により、このファイルタイプは許可されていません)
- SVGファイル(.svg)をアップロードした際に表示される同様のエラー
- WooCommerce利用時に発生する同様のエラー
- フォントファイル(.ttf)をアップロードした際に表示される同様のエラー
このメッセージを目にして困った経験がある方は少なくないでしょう。私たちはこれまで数多くのサイトでこの問題を解決し、ビジネスの成長をサポートしてきました。
本記事では、以下の2点について詳しく解説します。
- なぜこのエラーが発生するのか?
- セキュリティリスクを高めずに修正するにはどうすればよいのか?
要点(TL;DR): アップロード制限を解除してあらゆる種類のファイルをサイトにアップロードしたい場合は、「WP Extra File Types」や「File Manager」といったプラグインを導入する方法があります。ただし、制限を解除するとハッカーがサイトに侵入しやすくなるため、常時の解除はおすすめしません。より安全な対策については、後述の「恒久的な対策」のセクションをご確認ください。
ファイル制限を解除して全形式のアップロードを許可するのは非常に危険
「Sorry, This File Type is Not Permitted For Security Reasons(セキュリティ上の理由により、このファイルタイプは許可されていません)」というエラーは、WordPressが対応していないファイル(画像・音声・動画など)をアップロードしようとした際に表示されます。
プラグインを使うか、コードを手動で追加することで、この制限を回避することは可能です。
しかし、制限を解除するのは良いやり方ではありません。WordPressサイトがハッキングされやすくなるからです。制限を外すと、ハッカーがバックドアを仕掛け、次のような被害をもたらす可能性があります。
- スパム的な日本語キーワードを挿入され、サイトのSEOが大きく損なわれる
- 違法薬物を販売するためのページを勝手に作成される(いわゆる「ファーマハック」)
- 訪問者を悪意のあるサイトへ強制的にリダイレクトされ、不正に収益を上げられる
こうした理由から、WordPressではアップロードできるファイルの種類が制限されているのです。
とはいえ、万が一ハッキングされても世界が終わるわけではありません。「MalCare」のようなセキュリティプラグインを導入すれば、検出と駆除は比較的簡単に行えます。ただし、そもそもハッキングされないことが最善であることは言うまでもありません。
そのため、WordPressの制限を解除しない方法での修正を強くおすすめします。この方法には多少時間がかかるため、急いでいる場合は一時的にだけ制限を解除するのも選択肢の一つです。両方の方法を次のセクションでご紹介します。
「セキュリティ上の理由により、このファイルタイプは許可されていません」エラーの修正方法
この問題の解決策は主に2つあります。
- 恒久的で安全な対策
- 一時的だがリスクの高い対策
基本的には安全な対策をおすすめしますが、急ぎの場合は一時的な対策を選んでも構いません。その場合は、後日必ず恒久的な対策を実施し、サイトのハッキングを防いでください。
恒久的な対策(推奨)
- WordPress本体やプラグインを更新した後にエラーが発生し始めた場合は、ファイル形式自体に問題がない可能性があります。本体やプラグインのバグが原因かもしれません。WordPress公式フォーラムやプラグイン開発者に問い合わせてみましょう。
- Cloudwaysなどのマネージドホスティングに移行した後にエラーが出始めた場合は、ホスティングのサポートチームに相談するのが確実です。
- 本当にファイル形式が原因なのであれば、WordPressが対応している形式に変換するのはどうでしょうか?WordPressがサポートするファイル形式の一覧は後述します。また、品質を落とさずに変換できるオンラインコンバーターをGoogle検索で探すのも有効です。
ただし、上記の対策にはある程度時間がかかります。
プラグインまたは手動による一時的な対策(非常に危険)
WordPressの制限を回避する前に、必ずサイトの完全なバックアップを取得してください。作業中に不具合が起きる可能性は十分にあります。バックアップがあれば、問題発生時にすぐ元の状態へ復元できます。
あるいは、ステージング環境を作成し、まずそこで作業を試すのもよいでしょう。そうすれば、万が一問題が起きても、公開中のサイトには影響しません。ステージングサイトの作り方はこちらのガイドをご参照ください。
それでは手順を見ていきましょう。
WordPressの制限を回避するには、「WP Extra File Types」や「File Manager」などのプラグインをインストールします。これらのプラグインは多数のファイル形式に対応しており、アップロードを許可したい形式を選択するだけで設定が完了します。
サイトにプラグインを増やしたくない場合は、手動で制限を解除することも可能です。
ホスティングアカウントにログインし、cPanel > ファイルマネージャ(File Manager)を開きます。
wp-config.phpファイルを探して編集します。
次のコードをファイルに追記してください。
define('ALLOW_UNFILTERED_UPLOADS', true);
コードは「/* That's all, stop editing! Happy blogging. */」という行の直前に挿入してください。
プロのヒント: マルチサイトを運用している場合、新しいプラグインの追加もWordPressファイルの編集も不要です。ネットワーク管理画面 > 設定 > ネットワーク設定を開き、「アップロード設定」セクション内の「アップロードできるファイルの種類」に、許可したい拡張子を追記するだけでOKです。
修正してもエラーが消えない場合は?
上記の対策でうまくいかない場合は、まずキャッシュをクリアしてから再度アップロードを試みてください。キャッシュが原因でエラーが表示されている可能性があります。
それでもエラーが出る場合は、ファイル形式以外が原因と考えられます。
SWFやEXEなどのファイル形式はハードブロック(完全禁止)されており、マルチサイト設定の変更やプラグインの導入では制限を解除できない場合があります。
この制限を乗り越える唯一の方法が、FTP経由でのアップロードです。
メディアファイルはすべて「uploads」フォルダに保存されます。FileZillaなどのFTPソフトを使えば、直接このフォルダへファイルをアップロードできます。
- パソコンにFileZillaをダウンロードしてインストールします。
- ソフトを起動し、ウィンドウ上部にFTP接続情報を入力します。FTP認証情報の確認方法は、こちらのガイドと動画を参考にしてください。
- 「リモートサイト(Remote site)」パネルにサイトのファイルやフォルダが表示されます。その中にある「public_html」フォルダを展開しましょう。
- public_htmlフォルダ内の「wp-content > uploads」へ移動します。uploadsフォルダの中身がパネル下部に表示されます。
- サイトにアップロードしたい音声・動画・画像ファイルを、ローカルPCのダウンロードフォルダに移動しておきます。
再びFileZillaに戻ります。FileZillaには「ローカルサイト(Local site)」というパネルがあり、その中に「Downloads」フォルダがあります。ここからPCのダウンロードフォルダ内のすべてのファイルにアクセスできます。目的のファイルをDownloadsからuploadsフォルダへ移動させましょう。
- まず「Uploads」フォルダをクリックします。次に、Downloadsフォルダ内のアップロードしたいファイルを右クリックし、「アップロード(Upload)」を選択します。
- WordPressの管理画面に戻り、「メディア > ライブラリ」を開きます。
これで、アップロードしたファイルがWordPressサイト上に表示されるはずです。以上で完了です!
WordPressがサポートしている形式なのにエラーが出る場合
本来サポートされているはずの形式でエラーが出る場合、原因はサイトにインストールされたプラグインやテーマのバグである可能性が高いです。
実際、私たちも画像を扱うスライダープラグイン、地図を埋め込むプラグイン、画像管理系プラグインなどで、このエラーに遭遇した経験があります。
この場合は、問題を引き起こしているプラグインを特定し、無効化するか代替プラグインを探すことをおすすめします。原因のプラグインを特定する方法は、プラグイントラブルシューティングのガイドをご参照ください。
作業を始める前に、必ずステージングサイトで行うことをおすすめします。プラグインを無効化すると、サイトの一部機能が壊れる恐れがあるためです。
- 最近新しいプラグインをインストールした場合は、それを無効化してからファイルをアップロードしてみてください。改善しない場合は次へ進みます。
- プラグインを1つずつ順番に無効化していきます。無効化のたびにファイルをアップロードし、エラーが消えたタイミングで、原因となっていたプラグインが特定できます。
- そのプラグインが必要不可欠であれば、代替となるプラグインを探しましょう。
- 犯人が見つからない場合は、テーマを無効化して試します。それでもダメなら、WordPress本体の再インストールを試みてください。
すべて試しても解決しない場合は、ホスティングプロバイダーに問い合わせましょう。
最終手段としては、WordPress公式フォーラム、プラグイン開発者、あるいは「WordPress Help Zone」「WordPress Secure」などのFacebookグループで助けを求めるのも一つの方法です。
このエラーが発生する原因
「Sorry, This File Type Is Not Permitted for Security Reasons」エラーは、WordPressがサポートしていないファイルをアップロードしようとした際に発生します。
WordPressが標準でサポートしているファイル形式は以下の通りです。
画像:
.jpg
.jpeg
.png
.gif
.ico
音声:
.mp3
.m4a
.wav
.ogg
動画:
.mp4
.mov
.m4v
.avi
.wmv
.mpg
.ogv
.3gp
.3g2
ドキュメント:
.pdf
.doc
.psd
.ppt
.pptx
.ppsx
.pps
.odt
.xlsx
.xls
上記以外のファイル形式をアップロードしようとすると、このエラーが表示されます。
なぜでしょうか?
それは、WordPressが許可しているファイルは実行ファイルではないからです。
実行ファイルとは、WordPressサイト上で特定の処理を実行するよう命令できるファイルのことです。
PDF、MP3、JPEGなどのファイルには命令を送って何らかの処理を実行させることはできません。つまり、悪用される(改ざんされる)ことができないのです。
一方、.exeや.woffなどWordPressがサポートしていないファイルは実行可能なファイルです。これらは改ざんされた状態でサイトにアップロードされる恐れがあり、ハッカーにサイトへのアクセスを許してしまうことになりかねません。だからこそ、WordPressはアップロードできるファイルの種類を制限しているのです。
自分のサイトで許可されているすべてのファイル形式を確認したい場合は、functions.phpファイルを開いてみてください。
まとめ:今後のために
問題の解決、おめでとうございます!
ファイルがアップロードできないのは本当にストレスですよね。正当な理由があるとはいえ、作業の中断や遅延を招いてしまいます。
本記事で説明した通り、ファイル制限の回避はセキュリティ上好ましい行為ではありません。
しかし、どうしても必要な場面もあるでしょう。
そのような場合は、サイトを常に監視することをおすすめします。「MalCare」のようなWordPressセキュリティプラグインを導入すれば、毎日自動でサイトをスキャンしてくれます。万一ハッキングされていても、プラグインが検出し、サイトのクリーニングまでサポートしてくれます。さらに、悪意のあるトラフィックやブルートフォース攻撃からの保護も受けられるので一石二鳥です。
今すぐMalCare Security Serviceを導入しましょう
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