WordPressの「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーの原因と直し方を徹底解説
WordPressサイトに「この操作を実行してもよろしいですか?(Are you sure you want to do this?)」というエラーメッセージが表示され、作業が先に進めなくなっていませんか?
このエラーは何の詳細も教えてくれないため、「自分の操作でサイトを壊してしまったのでは?」と不安になり、作業をためらってしまう原因になります。
そもそもこの警告は何を意味しているのでしょうか?残念ながら、シンプルな答えはありません。このエラーが表示される理由は複数あるからです。
プラグインの不具合の可能性もありますし、場合によってはサイトがハッキングされている可能性もあります。ハッカーに侵入されたサイトでは、データ窃取やスパムコンテンツの表示、顧客への詐欺行為など、深刻な被害が起こり得ます。
しかし心配はいりません。この記事では、この警告の意味、発生する理由、そして具体的な解決方法まで詳しく解説します。
要点: 「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーは、サイトがハッキングされている兆候である場合があります。まずはMalCareなどのセキュリティプラグインでサイト全体をスキャンしましょう。感染が検出されればクリーニングを行うことで、エラーが解消され、通常の作業に戻れます。
「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーとは何か?
このエラーが表示されるときには、同時に「もう一度お試しください(Please try again)」というリンクも表示されます。
しかし、このリンクを何度クリックしても、問題を解決しない限り同じメッセージが表示され続けるだけです。
エラーメッセージの内容が非常に曖昧で、何が問題なのか一切特定できないため、最初は戸惑う方が多いでしょう。
このエラーがどのような状況で発生するのかを見てみましょう。WordPressは通常、次のような管理操作を行おうとしたときにこのエラーを表示します。
- WordPress本体・テーマ・プラグインの更新
- 新しいテーマのインストールまたはアップロード
- テーマのカスタマイズ
- 固定ページや投稿の下書き保存・公開
- 投稿やページへのメディアファイルの挿入
- タグやカテゴリーの作成
※これは一例であり、要するにあらゆる管理操作でこのエラーが発生する可能性があるということです。
これらの操作では、WordPressがユーザーに実行権限があるかどうかを確認します。権限の検証に失敗すると、「この操作を実行してもよろしいですか?」というエラーが表示されるのです。
「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーの主な原因
残念ながら、このエラーが発生する理由は数多くあり、自力で原因を突き止める必要があります。最も一般的な原因は以下の通りです。
- テーマやプラグインをアップロードする際に、誤った形式のファイルを選択している
- コーディングが不適切なテーマやプラグインを使用しており、サイトの動作に支障が出ている
- PHPメモリ上限に達している
- サイトがハッキングされている、またはマルウェアに感染している
原因を特定するには、トラブルシューティングの手順を踏む必要があります。難しそうに聞こえるかもしれませんが、ご安心ください。誰でも簡単に実行できるよう手順を簡略化して解説します。これにより素早く問題を解決し、本来の作業に戻れるでしょう。
「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーを解消する6つの方法
前述の通り、このエラーの背景にはさまざまな原因があります。以下の対策を順番に試してみてください。
- WordPressサイトのセキュリティ状態を確認する
- キャッシュとCookieを削除する
- プラグインやテーマのファイルを手動でアップロードする
- WordPressのプラグインを確認する
- WordPressのテーマを確認する
- PHPメモリ上限を引き上げる
最も深刻な被害をもたらすのはハッキングによるものなので、まずはマルウェアスキャンでサイトのセキュリティを確認することをおすすめします。
注意: 次の作業に進む前に、必ずWordPressサイトの完全バックアップを取得してください。トラブルシューティングではWordPressファイルの変更が必要になることがあり、わずかなミスでもサイトが壊れる恐れがあります。バックアップがあれば、万が一問題が起きてもすぐに復元できます。BlogVaultのようなバックアッププラグインを使えば、数分で簡単にバックアップを作成できます。
1. WordPressサイトのセキュリティ状態を確認する
ハッカーがサイトに侵入すると、多くの場合WordPressの権限設定を改ざんします。管理者アクセスを奪い、不正な管理者アカウントを作成するのです。
このエラーが表示されるのは、そのタスクを実行する権限を持っていないためかもしれません。
サイトがハッキングされたりマルウェアに感染したりしていないかを確認するには、サイト全体の徹底的なスキャンが必要です。ここではセキュリティプラグイン「MalCare」の使用をおすすめします。
ステップ1: WordPressサイトにMalCareをインストールして有効化します。wp-adminダッシュボードにアクセスできない場合は、MalCareの公式サイトからインストールすることも可能です。
ステップ2: ダッシュボードでMalCareにアクセスし、メールアドレスを入力して「Secure Site Now(今すぐサイトを保護)」を選択します。
ステップ3: MalCareのダッシュボードにリダイレクトされ、プラグインがサイトのディープスキャンを実行します。MalCareは高度な技術を基盤としており、WordPressサイト上のあらゆる種類のマルウェアやハッキングの痕跡を検出できます。サイトにマルウェアがなければ、「サイトはクリーンです」という結果が表示されます。
ハッキングされている場合は、感染したファイルの数が表示されます。その後すぐにサイトのクリーニングを行いましょう。MalCareには自動マルウェア除去機能があり、数分以内にサイトを清掃できます。
ステップ4: サイトをクリーンにした後もエラーが続く場合は、サイトのハードニング(強化)措置を実施しましょう。MalCareのダッシュボードから「Security > Details > Apply Hardening」にアクセスします。
ここで複数のレベルの強化措置を適用できます。今回の状況では、以下の項目を有効にすることをおすすめします。
- セキュリティキーの変更
- 信頼できないフォルダでのPHP実行をブロック
- ファイルエディターの無効化
- すべてのパスワードのリセット
これらを実行すると、あなたを含むすべてのユーザーが自動的にログアウトされます。再度ログインしてください。
再ログイン後、「この操作を実行してもよろしいですか?」というメッセージは消え、通常どおり作業を続けられるはずです。
2. キャッシュとCookieを削除する
場合によっては、ブラウザのキャッシュとCookieを削除するだけでエラーが解消することがあります。キャッシュには過去に読み込んだページのデータが保存されており、それが現在の作業と競合することがあるのです。
常に効果があるわけではありませんが、手軽に試せるため対策リストの2番目に入れています。長い手順を一通り試した後に「キャッシュを消すだけでよかった」と気づくのは避けたいところですよね。
Google ChromeやMozilla Firefoxなどのブラウザで「履歴 > 履歴全件表示 > 閲覧履歴データを削除」と進みます。
そこで「Cookie」と「キャッシュ」を選択し、「データを削除」をクリックします。
さらに、サーバー側のWordPressキャッシュもパージする必要があります。「WP Super Cache」や「W3 Total Cache」などのキャッシュプラグインを利用するのがおすすめです。インストール後、プラグインの指示に従ってキャッシュを削除してください。
その後、元の作業に戻り、「この操作を実行してもよろしいですか?」という警告が消えたかどうかを確認します。
消えていない場合は、次のステップに進みましょう。
3. プラグインやテーマのアップロードファイルを確認する
テーマやプラグインのアップロード中にこのエラーが発生している場合、zipファイルに問題がある可能性が高いです。フォーマットが正しくないのかもしれません。
注意: 海賊版(非正規)のテーマやプラグインをインストールしようとしている場合は、直ちに中止してください。そうしたソフトウェアにはマルウェアが仕込まれていることが多く、インストールした瞬間にWordPressサイトが感染する恐れがあります。
警告を回避してプラグインをインストールするには、以下の手順を試してください。
ステップ1: レンタルサーバーの管理画面にログインし、「cPanel > ファイルマネージャー」を開きます。
ステップ2: 「public_html」フォルダを見つけて開き、その中の「wp-content」フォルダを開きます。
ステップ3: テーマをアップロードする場合は「themes」フォルダへ、プラグインの場合は「plugins」フォルダへ移動します。
ステップ4: テーマまたはプラグインのzipファイルをここにアップロードし、展開(解凍)します。完了したらzipファイルは削除してください。
ステップ5: wp-adminダッシュボードに戻ると、テーマやプラグインが追加されています。使用を開始するには有効化が必要です。
4. WordPressのプラグインを確認する
多くの場合、犯人はWordPressとの互換性がない、あるいはコーディングに問題のあるプラグインです。作業を始める前に、サイトで無効化しているプラグインや使わなくなったプラグインは削除しておきましょう。不要な要素を取り除くことでセキュリティリスクが減るだけでなく、原因のプラグインを特定しやすくなります。
プラグインを確認する手順は以下の通りです。
ステップ1: プラグインを確認している間に訪問者へ変更内容が反映されないよう、WordPressサイトをメンテナンスモードに切り替えます。
ステップ2: WordPressダッシュボードで「プラグイン」を開き、すべて選択して一括で無効化します。
プロのヒント: ダッシュボードから操作できない場合は、プラグインフォルダに手動でアクセスします。ホスティングアカウントにログインし、「cPanel > ファイルマネージャー > public_html」と進むと「wp-content」フォルダがあります。その中に「plugins」フォルダがありますので、フォルダ名を「pluginsOFF」に変更すれば、すべてのプラグインが無効化されます。
ステップ3: 元の作業に戻り、エラーが消えたかどうかを確認します。エラーが続く場合は、プラグインが原因ではないため、次のステップへ進んでください。
エラーが消えたなら、原因発見です!
ステップ4: プラグインを1つずつ有効化し、そのたびにエラーが発生するかどうかを確認します。
フォルダ名を変更した手動の方法を使った場合は、フォルダ名を「plugins」に戻します。次に、pluginsフォルダ内で各プラグインのフォルダ名に「OFF」という接尾辞を付けて個別に無効化していきます(例:akismetOFF)。
その後、接尾辞「OFF」を外して1つずつ再有効化し、毎回エラーが出るかどうかをチェックします。
問題を引き起こしているプラグインが見つかったら、そのプラグインを無効化または削除すればエラーは解消されます。
5. WordPressのテーマを確認する
まだエラーが表示される場合は、次にテーマを確認しましょう。現在使用中のテーマを無効化し、元の作業に戻ってエラーが解消されたかどうかを確認します。
エラーが消えたなら、テーマが原因だと特定できました。テーマの問題を解決するには、次の3つの方法があります。
- アップデートが配信されている場合は最新版に更新する
- テーマを削除して再インストールする
- 新しいテーマを探し、互換性のあるテーマに乗り換える
テーマを変更する際は十分に注意してください。ステージングサイトでテーマの変更作業を行うことをおすすめします。ステージングサイトとは本番サイトのクローンであり、ライブサイトに影響を与えずに変更をテストできる環境です。変更に満足したら、本番サイトへ反映させましょう。こうすれば、テーマの更新・再インストール・変更中にサイトが壊れるリスクを回避できます。
プロのヒント: マルウェア被害からサイトを守るため、海賊版(Nulled)のWordPressテーマは絶対に使わないようにしましょう。
6. PHPメモリ上限を引き上げる
PHPはWordPressサイトの構築に使われるプログラミング言語です。サイト上で処理を実行するために、PHPは専用のメモリ(PHPメモリ)を使用します。
PHPメモリに関連して、このエラーが発生するケースは主に2つあります。
- メモリ消費を抑えるため、WordPressはデフォルトで画像や投稿のサイズに制限を設けています。例えば、アップロードできる画像の最大サイズが1MBに制限されている場合、それより大きなファイルをアップロードしようとするとエラーが発生します。
- WordPressのデフォルトのメモリ上限は32MBです。上限に達すると、WordPressは自動的にPHPメモリ上限を40MBまで引き上げます。それでも超過した場合に、「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーが表示されます。
PHPメモリ上限と最大アップロードサイズを引き上げるには、wp-config.phpファイルおよび.htaccessファイルにコードを追加する必要があります。wpmudevが公開しているメモリ上限引き上げガイドなどを参考にするとよいでしょう。
PHP上限とアップロード上限を引き上げれば、「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーは消えます。
まとめ
「この操作を実行してもよろしいですか?」エラーは、原因が多岐にわたるため「WordPressで最も曖昧なエラー」と呼ばれてきました。
しかし、トラブルシューティングと解決方法を理解すれば、決して曖昧な存在ではないことがわかります。このエラーが表示されたときの対処をまとめると以下の通りです。
- サイトをマルウェアスキャンし、ハッキングがあれば修復する
- キャッシュとCookieを削除する
- プラグインとテーマを調査する
- 必要なテーマやプラグインのファイルを手動でアップロードする
- PHPメモリ上限を引き上げる
原因の多くは比較的簡単に解決できますが、最も危険なのはハッキングされたサイトです。ハッカーは不正活動や詐欺のためにサイトを悪用しようと侵入してきます。彼らは通常、ハッキングの痕跡を見せずに密かに活動しますが、このエラーの発生が思わぬ足跡となって露見することがあります。
こうした災害を防ぐためにも、MalCareのようなWordPressセキュリティプラグインを常時有効化しておきましょう。プラグインが不審なアクティビティをスキャンして即座に通知してくれるだけでなく、ハッカーの侵入を未然に防ぐ積極的な防御も行ってくれます。
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