iPhoneがハッキングされているか確認する方法|危険なサインと対処法9選
最近、iPhoneの動作に不審な点や違和感を感じていませんか?「もしかしてハッキングされたのかも」と不安になるのは自然なことです。Androidに比べると、iOSデバイス(iPhone、iPad、iPod touch)はマルウェア感染やハッキングの被害を受けにくい傾向があります。しかし、決して無敵というわけではありません。
この記事では、ハッキングされたiPhoneに現れる警告サインをご紹介します。さらに、デバイスのセキュリティを強化する方法についても解説します。以下の症状に当てはまる場合は、iPhoneがハッキングされている可能性があります。
iPhoneがハッキングされている兆候とは?
iPhoneへのハッキングにはさまざまな形態があり、すべてを一括で検出する方法は存在しません。そのため、以下のような具体的な症状や異常を手動で見極める必要があります。
- 身に覚えのないアプリや頻繁なポップアップ: マルウェアによるハッキングや感染により、知らないうちにポップアップが連続表示されたり、不要なアプリがインストールされたりすることがあります。
- バッテリーの異常消耗: バッテリーの減りが普段より早くなっていませんか?悪意のあるソフトウェアがバックグラウンドで活発に動作していることが原因かもしれません。
- 動作の遅延: 不審なアプリはCPUに過剰な負荷をかけ、メモリを大量消費します。その結果、パフォーマンスの低下などの問題が発生します。
- データ通信量の急増: 一部のマルウェアは、開発者と24時間体制でインターネット経由の情報交換を行っています。モバイルデータ通信量が突然急増した場合は、ハッキングの有力な兆候です。
- 不審な通話・SMS・通知: 知らない電話番号へ自動的にSMSが送信されていませんか?通話履歴に心当たりのない発信記録はありませんか?これらはiPhoneがハッキングされている明白な証拠です。
iPhoneはどのようにハッキングされる?
ハッキングの主な目的は、デバイス内のデータへのアクセスです。ハッカーは通常、マルウェア(ウイルス、スパイウェアなど)を使って、iPhoneから不正に情報を取得しようとします。
Appleは、悪意ある開発者がApp Storeに有害なアプリをアップロードしないよう厳格な審査を行っており、App Storeからマルウェアをインストールすることはほぼ不可能です。しかし、以下のような行為はiPhoneをセキュリティ上の脅威や侵入にさらす可能性があります。
- 脱獄(Jailbreak): 脱獄したiPhoneでApple App Store以外からアプリをダウンロードすると、マルウェア感染のリスクが大幅に高まります。
- 公衆Wi-Fiの利用: サイバー犯罪者は公衆Wi-Fiネットワークを悪用し、マルウェアを拡散したり、ユーザーのデバイスに侵入したり、機密データを盗んだりします。ハッキングを避けたいなら、まず公衆Wi-Fiを避けることから始めましょう。
- OSを最新版に更新していない: ソフトウェアのパッチやアップデートを適用しないままにしていると、新たなセキュリティ脅威にさらされます。
- iCloudセキュリティの脆弱性: ハッカーにApple IDのログイン情報を入手されると、直接的・間接的にiPhoneへアクセスされる可能性があります。アカウントのパスワード変更、iCloudバックアップへのアクセス、さらにはiPhoneのリモート消去まで行われる恐れがあります。
iPhoneがハッキングされたときの対処法
進行中のハッキングを食い止め、再発を防ぐための対策を9つご紹介します。
1. 不審なアプリのデータ使用をオフにする
多くのマルウェアはバックグラウンドで静かに動作し、iPhoneから個人情報をハッカーや開発者へ送信しています。中には、スパイウェアなどの他のマルウェアをインストールするものもあります。
マルウェアの活動はデータ通信量を大量に消費しがちです。データプランが普段より早く使い切られたり、スマホ料金が突然跳ね上がったりした場合は、原因となっている見慣れないアプリがないか、データ使用量を確認しましょう。
設定 > モバイル通信(またはモバイルデータ)を開き、「モバイルデータ」の項目までスクロールします。
アプリはデータ消費量の多い順に並んでいます。認識できないアプリや偽装アプリのモバイルデータアクセスをオフにし、その後のデータ使用量とiPhoneの挙動を観察してください。
データ使用量が依然として異常に高い場合は、iPhoneのデータ使用量を削減するガイドを参考にトラブルシューティングを行い、あわせてスパイウェアが潜んでいないかも確認しましょう。
2. CPUとRAMの使用状況を確認する
不審なアプリによるCPUとメモリの過剰使用は、iPhoneの発熱や動作の遅さにつながります。こうしたアプリは常時バックグラウンドで動作し、システムリソースを浪費してiPhoneに負担をかけています。
残念ながら、iPhoneのCPU使用率を確認できる標準機能はありません。ただし、App Storeにある信頼性の高いサードパーティ製アプリ(無料・有料)で確認できます。詳細は「iPhoneでRAMとCPUを監視する方法」のチュートリアルを参照してください。
CPUやRAMを使用している不審なアプリが見つからない場合は、デバイスを冷やすための他の対策を試してみましょう。ケースを外す、Appのバックグラウンド更新をオフにする、充電ケーブルを抜く、画面の明るさを下げるなどが有効です。
また、iPhoneを快適に動作させ続けるための15のメンテナンス術をまとめた記事もおすすめです。記事のアドバイスを実践すれば、iPhoneのパフォーマンスが大幅に向上するでしょう。
3. バッテリー使用状況を確認する
バックグラウンドでのマルウェア活動は、バッテリーの急速な消耗など、バッテリー関連の問題を引き起こすこともあります。幸い、iOSは各アプリのバッテリー消費量を分析してくれるので、原因となるマルウェアを特定しやすくなっています。
設定 > バッテリーを開き、iOSがバッテリー使用状況レポートを読み込むまで数秒待ちます。デフォルトでは過去24時間のアプリ別バッテリー使用量が表示され、「10日間」タブを選択すると過去10日間の累計レポートを確認できます。
最初のアプリの上にある「アクティビティを表示」をタップすると、各アプリの画面表示時間とバックグラウンドでの活動状況を確認できます。
リストを注意深く見て、バックグラウンド活動やバッテリー消費が異常に多い、見覚えのない奇妙なアプリがないかチェックしましょう。不審なアプリの削除方法は次のセクションで解説します。
4. 不審なアプリをアンインストールする
データ消費量、バッテリー使用量、バックグラウンド活動が異常に多いアプリは、特にほとんど使っていないアプリであれば、迷わず削除しましょう。
設定 > 一般 > iPhoneストレージを開き、対象のアプリを選択して「Appを削除」をタップし、確認画面でもう一度「Appを削除」をタップします。
または、ホーム画面でアプリを長押しし、「Appを削除」をタップして、確認画面で「Appを削除」を選択する方法もあります。
5. iPhoneを再起動する
シンプルな再起動だけで、ハッキングやマルウェア攻撃に見える一時的な不具合が解消されることがあります。例えば、バッテリー使用状況レポートに不審なアプリが見当たらないのにバッテリーの減りが早い場合、再起動で改善する可能性があります。
設定 > 一般 > システム終了を開き、スライダーをドラッグして、iPhoneの電源が完全に切れるまで30秒ほど待ちます。その後、Appleロゴが表示されるまでサイドボタンを長押しすれば再起動できます。
6. iPhoneをアップデートする
古いOSのまま使っているiPhoneは、あらゆる攻撃に対して脆弱です。例えば、iOS 14.4およびiPadOS 14.4のアップデートでは、悪意のあるアプリがiPhoneやiPadの機密情報にアクセスして漏えいさせる問題が修正されました。また、iOS 14.3以前には、パスコードでロックされていても攻撃者が連絡先の個人情報にアクセスできてしまう脆弱性がありました。
Appleや一部のサードパーティセキュリティ企業は、ハッカーが悪用可能な脆弱性を発見し、Appleはそれを塞ぐセキュリティパッチをリリースしています。だからこそ、iPhoneを常に最新の状態に保つことが重要なのです。
設定アプリを開き、一般 > ソフトウェア・アップデートをタップして、「ダウンロードしてインストール」をタップすればアップデートできます。
7. 公衆Wi-Fiネットワークを避ける
公衆Wi-Fiネットワークの多くは、堅牢なセキュリティ体制が整っていません。そのため、利用中に閲覧したウェブサイト上でのやり取りをハッカーに傍受されやすくなります。中には、正規のネットワークに似せた偽の公衆Wi-Fiを設置するハッカーもいます。
そうしたWi-Fiネットワークに接続すると、クレジットカード情報やパスワードなどの個人データを含むインターネットトラフィックにハッカーがアクセスできてしまいます。どうしても公衆Wi-Fiを使う必要がある場合は、必ずVPN(仮想プライベートネットワーク)を併用しましょう。VPNはIPアドレスを隠蔽し、ネットワーク上でやり取りされるデータを暗号化することで、接続を安全に守ります。
8. 二要素認証でiCloudを保護する
ハッカーにiCloudアカウントへアクセスされると、iPhoneからiCloudへアップロードしたすべてのデータが漏えいします。強固なパスワードの設定に加えて、二要素認証でApple IDアカウントを保護しましょう。
9. iPhoneを出荷時の状態に戻す
上記の対策を試してもマルウェア感染の兆候が消えない場合は、iPhoneを消去して出荷時の状態に戻しましょう。
設定 > 一般 > iPhoneを転送またはリセット > すべてのコンテンツと設定を消去の順に進みます。「続ける」をタップし、iPhoneのパスコードを入力して操作を完了します。
iOS 14以前の場合は、設定 > 一般 > リセット > すべてのコンテンツと設定を消去から実行できます。
iPhoneをハッキングから守り続けるために
iOSはアプリをサンドボックス環境で実行するため、iPhoneを脱獄しない限り、マルウェアが他のアプリへ広がることはほぼありません。とはいえ、繰り返しになりますが、iPhoneもセキュリティ脅威やハッキングに対して完全に免疫があるわけではありません。今回ご紹介した兆候に気づいたときは、ぜひこの記事の対処法を参考にしてください。それでも問題が解決しない場合は、Appleサポートに相談することをおすすめします。
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