壊れたiPhoneのロックボタン(電源ボタン)を直す方法|無償交換からAssistiveTouch活用術まで
iPhone 4sの上部にあるボタン——ロックボタン、電源ボタン、スリープボタンなどと呼ばれるあのボタンが壊れてしまった。まったく押し込むことができない状態だ。これは本当に厄介な問題で、iPhoneの電源を切れないだけでなく、スクリーンショットも撮れず、何より困るのはiPhoneをスリープ状態にできなくなってしまうことだ。
実はこの問題は非常に多くのユーザーに発生しており、Appleが訴訟を起こされたことさえある。アメリカでは2人のiPhone所有者が、この問題は設計上の欠陥が原因だと主張してAppleを提訴したのだ。
2013年2月に提出された訴状によると、原告らは「AppleはiPhone 4およびiPhone 4sのロックボタン設計に問題があることを認識していた」と主張している。さらに、例えば飛行機の中で電話の電源を切れなくなるなど、この不具合は危険を伴う可能性もあるとしている。
ただし、米連邦地方裁判所のゲイリー・フィース判事は、原告らが保証違反やRICO法(反組織犯罪法)違反を証明できなかったとして、この訴訟を棄却している。
その後5月には、ほぼ同様の内容の訴訟がAppleに対して提起された。こちらの原告は、電源ボタンに接続されたフレックスケーブル機構(これこそが問題の原因であることが判明している)が、長期間の使用によって動作しなくなると主張している。
ちなみに、ホームボタンが壊れた場合の対処法については「壊れたホームボタンの直し方」の記事も参考にしてほしい。
iPhone 5のスリープ/スリープ解除ボタン無償交換プログラム
iPhone 5を使用している方には朗報だ。Appleは電源ボタンの無償交換プログラムを実施している。2014年4月25日、Appleは一部のiPhone 5に電源ボタンの不具合があることを認め、無償での交換を提供すると発表した。
「Appleは、少数のiPhone 5モデルにおいて、スリープ/スリープ解除ボタンの機構が動作しなくなったり、断続的にしか動作しなかったりする場合があることを確認しました」と、Appleはオンラインサポート文書で述べている。
Appleがこの問題に対応しているのは喜ばしいことだが、対象がiPhone 5のみなのが残念なところだ。実際にはiPhone 4やiPhone 4sでも同じ問題が発生しているからだ。
もしあなたのiPhoneの電源ボタンが壊れているなら(この記事を毎日多くの方が読んでいることからも、同じ悩みを抱える人は多いようだ)、しかもAppleの無償交換対象外の機種なら、その苦痛はよく分かる。しかし朗報もある。実はこの問題はある程度解決可能で、あまり知られていない便利な回避策も存在するのだ。
ハードウェア修理
iPhoneがまだ保証期間内であれば、Appleが無料でハードウェアを修理してくれる場合がある。まずはiPhoneの保証ガイドをチェックして、自分の権利を確認しよう。Apple Storeに予約を取れば、保証が適用されるかどうかを確認できる。万が一保証対象外だった場合でも、Apple StoreのGenius(ジーニアス)が修理費用を見積もってくれる。
修理費用を支払うのに抵抗がある、あるいは予算的に厳しい場合は、自分でiPhoneを修理するという選択肢もある(修理ガイドはこちら)。
ただし、自信がないのであれば自分での修理はおすすめしない。作業はかなり難易度が高い。しかも、新しいロックボタンを取り付ければ済むという単純な話ではなく、電源ボタンのフレックスケーブルに小さな部品が欠けてしまっているケースもある。
残念ながら、この部分は修理時に最後に取り外される部品の一つなので、たどり着くまでにかなりの細かい作業が必要になる。
さらに、自分で修理を試みると保証が無効になる可能性もある点にも注意が必要だ。修理に失敗して結局Appleに持ち込むことになれば、費用を支払わなければならない可能性が高い。
ソフトウェアによる解決策
iOSには、ボタンが故障したときに大いに役立つ、あまり知られていない機能がある。
この機能を使うには、「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」と進み、下にスクロールして「AssistiveTouch」をタップし、トグルをオン(緑色)に切り替えよう。

すると、画面に白い円の入ったグレーの四角形が表示される。この小さな四角形は好きな場所にドラッグして移動できる。画面のどこにあっても多少邪魔にはなるが、試してみたところ、画面右側の下三分の一あたりが最も使いやすかった。
また、AssistiveTouchのボタンがどうしても気になる場合は、「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」>「アクセシビリティショートカット」から「AssistiveTouch」を選択しておこう。こうすれば、ホームボタンを素早く3回押すことでAssistiveTouchボタンを非表示にでき、もう一度3回押せば再表示される。

円をタップすると、4つの選択肢からなるメニューが表示される。「Siri」または「Voice Control」(お使いのiPhoneのモデルによる)、「デバイス」、「ホーム」、「お気に入り」だ。

ロックボタンの機能にアクセスするには、「デバイス」をタップし、次に「画面をロック」をタップする。
ロックボタンが壊れたままスクリーンショットを撮る方法

AssistiveTouchメニューの「デバイス」セクションから「その他」をタップし、次に「スクリーンショット」を選択すれば、物理的なロックボタンを使わずにスクリーンショットを撮ることができる。心配いらない——AssistiveTouchのメニューやボタンはスクリーンショットには写らない。
ロックボタンが壊れたiPhoneの電源を切る方法
ロックボタンが壊れていても、iPhoneの電源を切ることは可能だ。手順は以下の通り。グレーのAssistiveTouchボタンをタップし、「デバイス」をタップしてから、「画面をロック」を長押しする。すると通常の電源オフ画面が表示されるので、あとはスライドして電源を切ればよい。
ただし忘れてはいけないのが、ロックボタンが壊れたままiPhoneの電源を切ると、パソコンや充電アダプターに接続しない限り、再度電源を入れられなくなるということだ。
-
iPhoneで特定のアプリをロックする3つの方法|プライバシー保護の完全ガイド
スマートフォンは、私たちにとって最も身近で大切な私物の一つです。個人的な書類、写真、アプリなど、他人には見られたくない情報が数多く保存されています。「iPhoneのアプリにもロックをかけられたらいいのに」と考えたことがある方は多いのではないでしょうか。iPhoneでアプリをロックする3つの方法この記事では、iPhone 5s / 6 / 6s / SE / 7 / 7 Plus / Xなどの機種を対象に、アプリをロックしてデータをより安全に守るための3つの方法を詳しく解説します。1. 「機能制限(ペアレンタルコントロール)」を有効にするiPhoneの「機能制限」は、標準アプリやWebサイト、コ
-
フリーズしたiPhoneの直し方!強制終了からiTunes復元まで徹底解説
iPhoneはスマートフォン業界のトップブランドですが、だからといってトラブルが一切ないわけではありません。最新のiOSへアップデートしていれば不具合は少なくなりますが、対応していない古い機種を使用している場合は、動作不良に悩まされることも少なくないでしょう。中でも特に多いのが、突然画面が固まって操作を受け付けなくなる「フリーズ」です。ただし、この問題を理由にiPhoneの使用を諦める必要はありません。ここでは、iPhoneが急に反応しなくなったときに試せる対処法を、症状の軽いものから順に紹介します。 フリーズしたiPhoneを直す方法 iPhoneのフリーズには、特定のアプリだけが固まるケー