【保存版】Excelの内部結合(INNER JOIN)をマスター!VLOOKUPとPower Queryで正確にデータ照合する2つの方法
内部結合(INNER JOIN)とは、2つの表に共通するキー列(この記事では「ID」)の値が一致する行だけを取り出し、1つの表にまとめる操作のことです。SQLでは定番の処理ですが、ExcelでもVLOOKUP関数やPower Queryを使えば簡単に実現できます。
ここでは、数学と物理の試験点数を記録した2つの表を例に、内部結合の手順を2つの方法で解説します。

方法1:VLOOKUP関数で内部結合を行う
手順
- 新しいシートを開き、すべてのIDをB5:B14に入力します。
- C5を選択し、次の数式を入力します。
=VLOOKUP(B5,Dataset!$B$5:$C$14,2,FALSE)
第4引数をFALSE(または0)にすると完全一致検索になります。これにより、IDが両方の表に存在する場合のみ値が返され、内部結合と同じ動作になります。
- Enterキーを押します。

- 続いてD5を選択し、次の数式を入力します。
=VLOOKUP(B5,Dataset!$E$5:$F$14,2,FALSE)
- Enterキーを押します。

- C5:D5を選択し、フィルハンドル(セル右下の小さな四角)を下方向へドラッグして、残りのセルへ数式をコピーします。

これで、両方の表に存在するIDについて数学と物理の点数が並んだ結合表が完成します。以下が出力結果です。

方法2:Power Queryで内部結合を行う
大量のデータを扱う場合や、後から元データを更新したい場合は、Power Queryを使う方法がおすすめです。一度設定しておけば、「更新」ボタン一つで最新の状態に再結合できるのが大きなメリットです。
手順
- B4:C14を選択します。
- [データ]タブの[取得と変換]グループにある[テーブル/範囲から]をクリックします。

- [テーブルの作成]ダイアログボックスで[先頭行をテーブルの見出しとして使用する]にチェックを入れます。
- [OK]をクリックします。

- Power Queryエディターが表示されます。
- [ホーム]タブで[閉じて読み込む]をクリックし、[閉じて次に読み込む...]を選択します。

- [データのインポート]ダイアログで[接続の作成のみ]を選択します。
- [OK]をクリックします。

- 同じ手順を2つ目の表に対しても実行し、接続を作成します。

- [データ]タブで[データの取得]をクリックし、[クエリの結合]→[マージ]を選択します。

- [マージ]ダイアログボックスで、ドロップダウン矢印をクリックしてTable1を選択します。
- ID列をクリックします。

- 下側のフィールドでも同じ操作を行い、2つ目の表とそのID列を指定します。
- [結合の種類]で[内部(一致する行のみ)]を選択します。
- [OK]をクリックします。

- Power Queryエディターのプレビュー画面で、Table2列の見出しにある展開アイコンをクリックします。

- IDのチェックを外し(重複を避けるため)、[OK]をクリックします。

- [ホーム]タブで[閉じて読み込む]をクリックします。

新しいシートが開き、結合された表が表示されます。

関連記事:ExcelのPower Queryで2つの表を結合する方法
応用編:Excelで左結合(LEFT JOIN)を行う方法
内部結合と同様の考え方で、左結合(左側の表の全行を保持しつつ、一致するデータを右側の表から引き当てる結合)も行えます。ここでは、B5:G14にあるデータセットを使用します。

手順
- 新しいシートに、最初の表(IDと数学の点数)をB5:C14として配置します。
- D5を選択し、次の数式を入力します。
=VLOOKUP('Left Join'!B5,Left!$E$5:$G$14,{2,3},FALSE)
配列定数{2,3}を指定することで、2列目と3列目の値を同時に取得できます。Microsoft 365やExcel 2021以降ならそのままEnterで確定できますが、旧バージョンの場合はCtrl+Shift+Enterで確定してください。
- Enterキーを押します。

- フィルハンドルを下にドラッグすると、残りのセルにも結果が表示されます。

以下が出力結果です。

練習用ワークブックのダウンロード
この記事で紹介した手順を実際に試せる練習用ワークブックをダウンロードして活用しましょう。
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