Excelでアニメーション売上グラフを作成する方法|ステップバイステップ完全ガイド
本記事では、2020年・2021年・2022年の3年分の月別売上データをサンプルとして使用し、クリックひとつで自動的に変化するアニメーション付きグラフの作成方法を解説します。補助列の作成からVBAコードの活用まで、手順を追って丁寧に説明していきますので、Excel中級者の方でも安心して取り組めます。

ステップ1:補助列を使ったグラフの作成
まず、アニメーションの元となるデータを段階的に表示するための補助列を準備します。
- 元データの隣に、補助用の「売上」列を3つ挿入します。

ポイント: 補助列に色を付けておくと、どの列がアニメーションに関係しているのかがひと目でわかり、作業効率が上がります。
- シート内の空白セルを選択します。
- リボンの「挿入」タブに移動します。
- 「グラフ」グループから「折れ線グラフまたは面グラフの挿入」を選択し、「積み上げ折れ線」をクリックします。

- 挿入したグラフを右クリックし、「データの選択」をクリックします。

- 「データソースの選択」ダイアログボックスが表示されます。
- 「凡例項目(系列)」欄の「追加」ボタンをクリックします。

- 「系列の編集」ウィンドウが開きます。
- 「系列名」ボックスには「売上(2020)」のセルを、「系列の値」ボックスにはデータ範囲$F$5:$F$16を指定します。
- 「OK」を押します。

- 同じ手順を繰り返し、すべての「売上」列とそれに対応する補助列を系列として登録します。

- 続いて、「横(項目)軸ラベル」欄の「編集」をクリックします。

- 「軸ラベル」ダイアログボックスが表示されるので、データ範囲$B$5:$B$16(月のラベル)を選択し、「OK」をクリックします。

最後に、「データソースの選択」ウィンドウで「OK」を押せば、グラフの土台は完成です。

あわせて読みたい: Excelでアニメーション棒グラフレースを作成する方法
ステップ2:グラフの書式設定
次に、グラフを見やすく整えます。「グラフ要素」(グラフ右上の+ボタン)から以下の要素を追加しましょう。
- グラフタイトル
- 軸タイトル
- グラフ下部に配置した凡例

ここまでの作業を終えると、グラフは下の画像のような見た目になります。

ステップ3:VBAコードの活用
ここからがアニメーションの核心部分です。VBAを使って、データを1行ずつ順番に補助列へ転記することで、グラフが動的に描画される仕組みを作ります。
- 「開発」タブを開き、「Visual Basic」を選択します。

- VBE画面の「挿入」タブから「標準モジュール」を選択します。

- Module 1のコードウィンドウ(General欄)に、以下のVBAコードを貼り付けて保存します。
Sub AnimationChart()
Const SR As Long = 5
Dim LR As Long
Dim RN As Long
LR = Range("C" & SR).End(xlDown).Row
Range("F" & SR, "H" & LR).ClearContents
DoEvents
Application.Wait (Now + TimeValue("00:00:1"))
For RN = SR To LR
DoEvents
Range("F" & RN, "H" & RN).Value = Range("C" & RN, "E" & RN).Value
Application.Wait (Now + TimeValue("00:00:1"))
DoEvents
Next RN
End Sub

コードの解説
最初に変数を宣言しています。定数SRは開始行(Starting Row)を表し、この例では5行目です。LRとRNは、それぞれ最終行(Last Row)と行番号(Row Number)を格納するための変数です。
LR = Range("C" & SR).End(xlDown).Row → C列のデータ最終行を取得し、処理対象の範囲を自動判定します。
Range("F" & SR, "H" & LR).ClearContents → 補助列(F~H列)の既存の値をすべて消去し、アニメーションを初期状態にリセットします。
その後のForループでは、C~E列の値を1行ずつF~H列へ転記しながら描画を進めます。時間遅延は1秒に設定されており、1秒ごとに新しいデータがプロットされるため、グラフに動きのある演出が生まれます。なお、TimeValueの部分を変更すれば、再生スピードの調整も可能です。
ステップ4:アニメーション実行用ボタンの設置
最後に、マクロをワンクリックで実行できるボタンをワークシートに配置します。
- フォームコントロールを使って、ワークシートにボタンを追加します。
- ボタンの表示名を「Animation」に変更します。
- Animationボタンを右クリックし、コンテキストメニューから「マクロの登録」を選択します。

- 「マクロの登録」ダイアログボックスが表示されます。
- マクロ名として「AnimationChart」を選択します。
- 「OK」を押します。

これでアニメーショングラフの完成です。Animationボタンをクリックすると、売上データが1か月ずつ順番に描画されていく様子を確認できます。

練習セクション
各シートの右側には練習用セクションを用意しています。実際に手を動かして手順を再現することで、内容の理解がぐっと深まります。

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